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二月の俳句会 兼題「梅」

2022年02月14日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報 第八十九号(令和四年二月)

立春もあっという間に過ぎたが、実感が伴わず寒い日が続いている。原田瑠美さんの絵画展の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の五名を含めて十三名となった。


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久しぶりに顔を合わせて句会をできるメンバーがいつもより多かったので嬉しくしてみなさんの句会風景写真を撮り忘れました!
郷土料理の「にごめ」をねむ女さんが作って来てくださいました。 photo by えこ


(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
   (兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)



兼題 「梅」

ベランダにはじめて咲ける梅一輪  えこ
義母に似る妻の筆跡梅香る  茂樹
◎天神の市のにぎわい梅ひらく  朋子
星空のごとし白梅散らばりぬ  六星
○梅香る坂を駆け行く子どもかな  右京
盆梅の小枝の先に紅の花  風外
○梅の花おやつにホットケーキ焼く  走波
ふと香る見上げし空に梅の花  進
雲海と見まがふ白き梅の花  たつみ
◎中(なか)づりの梅に誘われ太宰府へ  厚子
段畑の梅に遊びをせんと風  中中
雨落ちて槍が降りても梅は咲く  啓太郎
人の来ぬ縮景園に梅の咲く  ねむ女


当季雑詠

梅ヶ枝餅サービスエリアの春の雪  えこ
休業の路地の暗さや春寒し  えこ
新築の出窓に白きヒヤシンス  茂樹
○早春の街に聳ゆる杭打ち機(サッカースタジアム建設)  茂樹      
春めく日吾子と手つなぎ海辺まで  朋子
冬の日や薬師如来に祈る人  朋子
人影もなき流行り病の春の闇  六星
少年の影ゆうらりと夜のブランコ  六星
吹きなびく白煙照らす冬夕焼  右京
ぱたぱたと脚振る鴨の寒泳ぎ  右京
派手な友一周忌の日冬五輪  風外
節分に鰯食べて何願う  風外
この歳で叶う夢あり春はじめ  走波
名残雪きのうのことはもう忘れ  走波
うぐひすの地鳴きひそけき里の道  進
水桶や三角描く薄氷  進
耳鳴りに重なる里の百千鳥   たつみ
掲示板を直す木螺子春浅し  たつみ
春寒し「アイタタ、タタタ」に味を占め  厚子
黒猫の通ふ窓辺や敵多し  厚子
◎冴え返る旧日銀の鉄格子  中中
生くるとは忘らるること春の雪  中中
藪の中何も話さぬほうれん草  啓太郎
哀しみを雪に閉じ込め日は延びる  啓太郎
朝風呂の湯気の向かふに春の雪  ねむ女
春立ちぬ生き残つたりタロとジロ  ねむ女
         
   


(句会寸描)

*兼題の「梅」は、接戦の末、朋子さんと厚子さんが一位を分け合った。雑詠は、中中さんが一位となった。兼題は、なかなか外出しにくい状況なので皆さん苦労されたようだ。雑詠は、季節の変わり目をユニークに捉えた句が多かった。


*兼題 「梅」

◎天神の市のにぎわい梅ひらく  朋子
北野天満宮や防府天満宮が思い浮かび、いかにも早春らしい景が思い浮かぶ。ただあまりにも有名な場所なので類句が多いと思われる。

◎中(なか)づりの梅に誘われ太宰府へ  厚子
電車内の吊り広告には、つい目が行ってしまい、わくわくして旅に出かけたくなる。

○梅香る坂を駆け行く子どもかな  右京
元気のよい子どもの溌溂とした動きが気持ちよい。ただ下五の「子どもかな」は、あっさりと「子どもたち」などと名詞止めにした方が、すっきりするかもしれない。

○梅の花おやつにホットケーキ焼く  走波
「梅の花」と「ホットケーキ」との取り合わせが面白い。「ホットケーキ」を食べながら庭の「梅」を眺めているのだろうか・・・。


*当季雑詠

◎冴え返る旧日銀の鉄格子  中中
余計なことをいわず、端的に捉えたところに臨場感があり、鉄の冷たさが伝わってくるようだ。

○早春の街に聳ゆる杭打ち機(サッカースタジアム建設)  茂樹 
広島の中央公園跡地に、待ちに待った新しいサッカースタジアムの建設の槌音が、二月から響き始めた。



*次回予定

日時 三月六日(日)十八時〜二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「卒業」一句と当季雑詠を二句 

※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 三月五日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 三月六日(日)
選句締切 三月九日(水)
選句連絡先 茂樹まで

      (茂樹 記)


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