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五月の俳句会は通信でしました。

2021年05月10日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第八十号(令和三年五月) 

 
今回は、コロナの感染拡大により通信句会となった。参加者は、十二名であった。

    183101784_921236718439198_5911067555780879830_n.jpg 「赤い花」 丹田和宏画


(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
     (兼題、雑詠共投句到着順に列記)



兼題 「ゴールデンウイーク中の季語一切」


菖蒲湯に親子三人ぎゅうぎゅうと  愛幸
川風に吹かれて泳ぐ鯉幟   進
さざめいて川流るるや緑の日  走波
ゴールデンウィーク人から離れ人となり  釜爺
コロナ禍の黄金週間の金めっき  えこ
黄金週間今や昔と思ひけり  ねむ女
柏餅食ふ間のみ静かなり  たつみ
〇初物を煮っころがして昭和の日  朋子
シベリア抑留の記事や昭和の日  六星
生ぬるいペトリコールのみどりの日  中中
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◎昭和の日ひねもすラジオ流しをり  茂樹
孫生まれ何度すごせる子供の日  風外


当季雑詠

〇若葉風ピアノ始めの五十一  愛幸
母の日に落雁贈る笑み想ひ  愛幸
竹の子や独り静かに伸びており  進
日暮れ時白く浮かぶや花茨  進
迎へ梅雨ブランコ下の水溜り  走波
風薫る寝てばかりなるシニア犬  走波
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理科室の永き午後かな昭和の日  釜爺
こどもの日ゾウアザラシは哲学す  釜爺 
遠足の集合写真金鳳花  えこ
◎風薫るキリンの睫毛の多きこと  えこ
新緑の中に勤むる二七日(ふたなのか)  ねむ女
たこぶねのほーいほーいと渡り来る  ねむ女
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骨折の腕吊る布や暮の春  たつみ
三日空けて草刈るやがて山となる  たつみ
うららかや駱駝鼻づら天へ向け  朋子
万葉の皇子(みこ)を悼みて馬酔木咲く  朋子
そおろりと歩く白鷺見る烏  六星
聖五月ノートルダムの鐘届く  六星
雉鳩のゆらぎの和音夏隣  中中
山藤は母とどんぐり飴の香よ  中中
黒猫と不意に目の合ふサングラス  茂樹
墓地の中なんじゃもんじゃの花盛り  茂樹
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水田に水満ちてかえる鳴く  風外
温暖化五月にしたき衣替へ  風外




(句会寸描)

*兼題の「ゴールデンウイーク中の季語一切」は、奇しくも「昭和の日」の競合となり、茂樹が一位となった。雑詠は、断トツの支持を集めた、えこさんが一位となった。今回は初めての試みで選句のコメントを皆さんにお願いしましたが、予想以上の反響があり、大変熱心に感心を寄せていただきましたことに深く感謝いたします。ありがとうございました。

*兼題「ゴールデンウイーク中の季語一切」

◎昭和の日ひねもすラジオ流しをり  茂樹
毎年、四月二十九日にはNHKラジオで、昭和の歌謡曲を九時間放送する番組があります。いつ聴いても色褪せない、いい曲が多いです。
〇初物を煮っころがして昭和の日  朋子
この句も同じ時代のことを詠まれているが、「フーテンの寅さん」では「芋の煮っころがし」が、よく登場している。いかにも庶民的で、昭和の雰囲気が色濃く漂っている。この初物が何であったかも、興味深い。

*当季雑詠

◎風薫るキリンの睫毛の多きこと  えこ

20210509_042604000_iOS (2)※写真はえこさんの動画より

「中八」になっているのが多少気になるが、「キリン」の片仮名は他の動物に比べて違和感がないのであまり気にならない。それ以上に、「中八」から「下五」にかけての「睫毛の多きこと」と「風薫る」が上手くかみ合って、気持ち良い。愛嬌のある姿が目に浮かぶ。

〇若葉風ピアノ始めの五十一  愛幸
年齢とこれから始める相手が「ピアノ」ということを考えれば、決断までは、かなり苦悩されたと思われるが、それを押しのけるほどの前向きな生き方が伺われる。決心を後押しするような「若葉風」が心地よく胸に響いてくる。



*次回予定

日時 六月六日(日)十八時〜二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「父の日」一句と当季雑詠を二句 

※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 六月五日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 六月六日(日)
選句締切 六月九日(水)
選句連絡先 茂樹まで

   (茂樹 記)




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