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令和三年 初句会

2021年01月16日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第七十六号(令和三年一月) 
 
今月は、コロナ感染拡大と欠席予定者多数により通信句会になった。昨年の七月以来、通信句会から通常の句会に戻り継続していたので、令和三年一回目の句会は、通常通り開催したかったが、昨今のコロナ状況を考えると止むを得ないところだろう。参加者は十二名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
 (兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)



兼題 「新年一切」

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新年や琴の音聞こゆ本通り   朋子
元日や思うことなし膝の猫   進
○初釜や湯の沸く音のくぐもりて   中中
○みどり児に初ゆめなあにと問うてみる   ねむ女 
お飾の穂先啄む鳥の群れ   たつみ
この歴史生き延びてこそ年新た   梢ゑ
五匹(いつひき)の猫とめでたる年の花   釜爺
新年を猫と祝う午前二時   愛幸
○初御空飛行機雲の一文字   茂樹        
◎炭香る若き亭主の初茶の湯   六星
ウイルスに軟禁されし寝正月   麦
カーテンを開けて元旦銀世界   走波
                 

当季雑詠

御守りや今年は三つ初詣   朋子
○笑い顔やがて泣き面ゆきだるま   朋子
冬の海透き通る青風の音   進
◎大根を温め直しひとり酒   進
風花は閑散の商店街を遊ぶ   中中
泥の中一層に透く霜柱   中中
先生に宛ててまづ書く年賀状   ねむ女
新雪や獣の跡の点々と   ねむ女
トラックを満杯にして初荷かな   たつみ
黒豆を数える二日午後三時   たつみ
○初雪や山庭先に迫りくる   梢ゑ
携帯に届く嬰児の初笑ひ   梢ゑ
梢頭に大頭ゆれ寒の鵙   釜爺
ごっとりと新たしき年動きけり   釜爺
しんしんと冷えるは元旦日の出前   愛幸
伊達巻の端っこを食べほくほくす   愛幸
五百円拾ひ賽銭日脚伸ぶ   茂樹
裏山の頂に立つ大晦日   茂樹
分入ればコロナ禍咳をしてもヒヤリ   六星  
雪を喰む赤き嘴相思鳥(そうしちょう)   六星
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 (写真は佐々木先生の動画より拝借したものです。)

初日記佳き事だけを記しておく   麦
雪だるま「だるま」言えぬ子「ゆきまるちゃん」   麦
引き立ての辛味大根おろし蕎麦   走波
スキーから帰る息子のメガネ跡   走波



(句会寸描)

*兼題の「新年一切」は、接戦の末、頭一つ抜け出して六星さんが一位となった。雑詠は、進さんが一位となった。本来は、初句会なのでめでたい句が多いはずだが、コロナ禍に影響された句が何句か見受けられた。。

◎炭香る若き亭主の初茶の湯   六星
中七の「若き亭主の」が新鮮で、清々しい新年にふさわしい。「初茶の湯」の緊張感というよりも、和やかな雰囲気が感じられ
る。  

初釜や湯の沸く音のくぐもりて   中中
この句も中七の「湯の沸く音の」で、「初釜」の静寂で厳粛な雰囲気を醸し出している。下五の「くぐもりて」も余韻が感じられて効果的である。

○みどり児に初ゆめなあにと問うてみる   ねむ女 
まだ喋ることのできない「みどり児」に対して敢えて問いかける作者に、可愛いくてしょうがないという思いが、ひしひしと伝わってくる。「みどり児」の目で必死に何かを答えようとしている様子も見えてくる。

○初御空飛行機雲の一文字   茂樹 
普段は、何でもない景色であるが、新年に見た景は、そのように感じられた。



*当季雑詠

◎大根を温め直しひとり酒   進
「ひとり酒」をゆったり楽しんている様子が伺われる。大根を温め直している間に、ちびりちびりとお猪口を傾けている姿も目に浮かぶ。      

○笑い顔やがて泣き面ゆきだるま   朋子
私も同じような景を牛田大橋の欄干の上で見た。正にその通りである。「ゆきだるま」の儚い姿をユーモラスに捉えている。

○初雪や山庭先に迫りくる   梢ゑ
「初雪」とは思えないほどの圧倒的な迫力がある。作者の驚きと同時に白一色に染まった辺りの景色が容易に想像できる。



*次回予定

日時 二月七日(日)十八時〜二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「冴返る」一句と当季雑詠を二句 

※新型コロナウイルスの状況次第では、今回同様に通信句会とします。
投句締切 二月六日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 二月七日(日)
選句締切 二月十日(水)
選句連絡先 茂樹まで

  (茂樹 記)



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