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六月の俳句会

2018年06月12日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第四十六号(平成三十年六月)

六月三日(日)、梅雨入りの季節となったが晴れ渡った良い天気になった。田中佐知男さんの個展の会場をお借りして、欠席投句の今津ねむ女さんを含めて十一名の参加者で六時過ぎに、いつものように始まった。(前日に欠席投句された、りう子さんの御句は、手違いにより句会で発表することができませんでした。大変申し訳ございませんでした。尚、この句会報には掲載しておりますのでご覧ください。)
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
   (清記逆順列記)


席題 「爽」

東雲に梅雨の晴れ間の爽気かな  華院
バスを待つ土手爽々(さわさわ)と夕立降る  走波
〇「爽平」と吾子に名付けし夏の山  たつみ
爽やかな風走り過ぎ初夏の午後  六星
梅雨の時爽やかに晴れ鳥歌う  風外
御手洗の路地涼風の爽爽と  下駄麿
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      田中佐知男 御手洗レトロ通り
菖蒲湯に入りて爽爽仲なほり  麦
爽爽(さはさは)とどくだみの花増殖す  厚子
夏暖簾「爽」の字に似て声を透く  新治
◎颯爽と交差点ゆくサングラス  茂樹


当季雑詠

カササッと尾だけ消えぬる蜥蜴かな  華院
おろしなばピリリと辛し夏大根  華院
紙魚きらり走った古書は五千円  走波
   yjimage_201806112305517ff.jpg紙魚(シミ)
○走り梅雨いつも行列ベーグル屋  走波
◎桑の実はうまいか犬の廻り道  たつみ
床きしむ無住の家や黴の宿  たつみ
○箸にぎるちさき茶碗に豆ご飯  六星
らんきょうのにおい父かと振り返る  六星
足袋の裏汚れ気になる衣更え  風外
青梅は黄色と赤に一年後  風外
御手洗の海に虹架(か)く画廊かな  下駄麿
○屁の一つ放り出したる夏野原  下駄麿
一輪のただそれだけで朴の花  麦
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衣更自転車で行く今朝の君  麦
夏の空ひこうき雲が白を足す  厚子
ビル避(よ)けて見ゆる花火に頬緩む  厚子
嘘隠す笑みかもしれずニッキ水  新治
◎峡のダム放てる水と風と虹  新治
ギャラリーの軒に連なる青ぶだう  茂樹
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寺町の片蔭通る異国人  茂樹
十薬の千の瞳に見つめらる  ねむ女
宿泊の御一行様蛍狩  ねむ女
フォーレ聴く緑蔭の中伊豆高原   りう子
散歩道日陰選んで歩く犬  りう子
  

(句会寸描)

*席題「爽」は意外にも選が偏って、茂樹が一位となった。当季雑詠は大接戦の末、たつみさんと新治さんが一位を分け合った。席題は難しい題にもめげず皆さん上手くまとめられていた。ただ「爽やか」にすると秋の季語になってしまうので今後気を付けたい。雑詠は個性的で独創的な句が多く、読み応えがあった。


*席題「爽」

◎颯爽と交差点ゆくサングラス  茂樹
夏の交差点の雰囲気が「サングラス」によって、上手く引き出されたようだ。ただ「颯爽」、「交差点」、「サングラス」は、よく使われている言葉なので類句が多いかも知れない。

〇「爽平」と吾子に名付けし夏の山  たつみ
何と云っても、席題の「爽」に対して「爽平」という人の名前を持ってきたのは斬新で、インパクトのある句である。たつみさんによると「爽平」は実際のお子さんの名前だそうで、そういった思い入れまで伝わってきて、下五の「夏の山」とも上手く響き合っている。


*当季雑詠

◎桑の実はうまいか犬の廻り道  たつみ
「桑の実」に関心を寄せている犬の様子が目に浮かぶ。「犬の廻り道」にペースを合わせている飼い主の大らかさを感じる。
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◎峡のダム放てる水と風と虹  新治
「水と風と虹」の畳みかけるような表現に夏の「ダム」らしいの放水の迫力を感じさせる。反面、焦点が分散して「虹」の印象が薄まったのが惜しまれる。

○走り梅雨いつも行列ベーグル屋  走波
三段切れになっているが、雨にもかかわらず賑わっている「ベーグル屋」の景がよく見えてくる。

○箸にぎるちさき茶碗に豆ご飯  六星
中七の「ちさき茶碗に」がよく効いている。幼いころのお子さんの様子を詠まれたそうだが、まさしくそんな感じがストレートに伝わってくる。

○屁の一つ放り出したる夏野原  下駄麿
「屁」という俳句としては取り扱いにくい言葉を開放感のある明るい句に仕上げている。



*次回予定

日時 七月八日(日)十八時~二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題 「金魚一切」を一句と当季雑詠を二句 
     (茂樹 記)







おまけのアトム

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今日はカモメの仕事を休んで海で走ってきたらしい。
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