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四月の句会は蛙(かわず)など。

2018年04月13日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報 第四十四号(平成三十年四月)

四月八日(日)、寺町界隈では花まつりの幟がはためいていた。たなかさとしさんの個展の会場をお借りして、欠席投句のねむ女さんとたつみさんを含めて十三名の参加者で六時過ぎに、いつものように始まった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
           (清記逆順列記)


兼題 「蛙一切」

蛙鳴けど声の主探さなくなる   華院
誰(たれ)が呼ぶ声だけ聞こゆ夕蛙   りう子 
嬉々とした吾子の手に乗る青蛙   幸音
〇詰め放題カエルポッケに凱旋す   六星
耳元で蛙鳴けども姿なし   風外
煙管手(河鍋暁)に(斎)相撲眺める蛙かな   下駄麿
朝会議喧々囂々蝌蚪の群   麦
水やりを待ってましたと蛙鳴く   走波
遠蛙無人の江津ゆきホーム   新治
たたら踏み蛙にケロと笑われて   朋子
○奥津城の母守る蛙たじろかず   茂樹
蛙鳴く家に嫁ぎて早や三十年(みとせ)   ねむ女
◎遠蛙石段一つ踏み外す   たつみ

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当季雑詠

鼻先を掠めて早し春の蝶   華院
旬来たり生でかじりし野蒜かな   華院
白き花あまたあれども白木蓮   りう子
目の前にそびえる客船春がすみ   りう子
〇薄紅の桜の海に朱の鳥居   幸音
春爛漫桜見上げてもう一杯   幸音
花落ちて地に満開の宴かな   六星
〇春うららげに黒犬の鼻の花   六星
花冷は体にきつい昨日(きのう)六度   風外
花冷は階段上り息あがる   風外
退屈を掌(て)にころがしつ春も行き   下駄麿
春の猫王妃の恋の惨ましき   下駄麿
〇くもの糸花を集めて宴かな   麦
昇る月対に沈む陽夕桜   麦
春帽子友への便り投函す   走波
隣から子の笑い声夏近し   走波
花吹雪ついでに飛んでゆく帽子   新治
◎対岸のラジオかすかに水の春   新治
傷の糸抜きて桃咲く頃となり   朋子
薫風にカモメ空へとスパイラル   朋子
クロッキー何げに眺め春深む   茂樹
花まつり子等はしゃぐ絵に囲まれて   茂樹
〇うららかや骨董店に馬上杯   ねむ女
人影のひとつになりぬ春の宵   ねむ女
物語が救う日もある春の果て   たつみ
江津より器届きぬ花菜漬   たつみ


  
(句会寸描)

*兼題「蛙一切」は混戦の末、たつみさんが頭一つ抜け出し一位となった。当季雑詠も大接戦の末、新治さんが一位となった。兼題は近頃都市化のせいか、めっきり蛙を見かけなくなり皆さん苦労されたようだ。今回は季語と気づかずに季重なりになっていると思われる句が見受けられたので投句前に今一度見直して落ち度がないかどうか心掛けたい。


*兼題「蛙一切」

◎遠蛙石段一つ踏み外す   たつみ
 「遠蛙」と「石段一つ踏み外す」が程良く響き合って、町はずれの境内あたりと思われる雰囲気がよく出ている。「石段」がよく効いているとの声も出た。

〇詰め放題カエルポッケに凱旋す   六星
 作者によると幼いころの学校帰りの子供を思い浮かべたそうだ。「凱旋す」に誇らしげに帰ってきた子供の様子が目に浮かぶ。「カエル」の片仮名は雰囲気的にはよく分かるが、「蛙」または「かえる」でも良いような感じもする。

○奥津城の母守る蛙たじろかず   茂樹
 先日、母の墓参りに行った際、墓に蛙がじっと動かぬままになっていたので、あたかも母を見守ってくれているように見えた。


*当季雑詠

◎対岸のラジオかすかに水の春   新治
 下五を単純に「春の川」とか「春の水」にせずに「水の春」にしたところに作者の工夫の跡が見られる。「水の春」にしたことにより春の清々しさが出て、「対岸のラジオ」ものんびりした雰囲気を醸し出して効果的だ。

〇薄紅の桜の海に朱の鳥居   幸音
 「薄紅の桜の海に」に作者の独創的でメルヘンチックな感性が出ている。「朱の鳥居」で宮島と分かり、類句類想的な句が多いと思うが「桜の海」に強く惹かれた。

〇春うららげに黒犬の鼻の花   六星
 一目見てユーモラスな犬の感じが目に浮かぶ。ただ「春うらら」と「花」が季重なりでどちらも強く響いているのでどちらを強調したいかによりもう一つの季語を省く必要があるように思われる。

〇くもの糸花を集めて宴かな   麦
 景がよく見えて分かりやすい句である。この句も「くもの糸= 夏」と「花=春」が禁じ手の季節の異なる季重なりになっており、今一度、季語の扱いを注意したい。

〇うららかや骨董店に馬上杯   ねむ女
 下五の「馬上杯」を強調したことにより単純明快に春の雰囲気が漂っており、骨董店の佇まいまで見えてくる。


*次回予定

日時 五月六日(日)十八時~二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題(五月一切)を一句と当季雑詠を二句 

                   (茂樹 記)






      

2013年にカモメで個展をされた時の岡弘ひろみさんの絵が絵本になりました。
 「花によせて あじさいの詩」
4月12日~18日
広島県立美術館近くのトミタ画廊(ガレリア・レイノ)にて原画(三作)展示と絵本の即売があります。
生まれてくる子どもたちとお母さんの幸せを願って描いてあります。ぜひ、手に取ってごらんください。

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しばらくオーストラリアのおじいちゃんとおばあちゃんのとこに行ってたかわいいちびちゃんたちが遊びに来てくれました。

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おおらかに育ててていいなと思うんだけど、オーストラリアでは服を着たまま水に入れて自分で浮かんで溺れないような練習をこんなに小さなうちからしてて素晴らしい!そういうことが大事だよね。
久々にあったらおねえちゃんは英語ぺらっぺら!お母さんが大人に話すのと同じように英語でたくさん話しかけてるからこれもうらやましいなー。


 明日金曜のお昼前ごろはんぺん星人ちゃんがカモメにやってきますよ。
楽しみじゃ!!!
はんぺんたべるんかな?

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コメント
ご確認を
「花によせて あじさいの詩」の告知に
広島県立美術館近くのトミタ画廊(ガレリア・レイノ)にてとありますが、ガレリア・レイノは大手町の中国電力本社前です。
県立美術館は縮景園の隣で、上幟町。

カゴメのばぁばぁ以外のギャラリーに疎いので、是非ご確認を。
KRICKLANDさん
そうなんです、今レイノさんは引越ししてまぎらわしいのですが、県立美術館の近くで画材屋さんをしておられて、そこのウインドウをトミタウインドウギャラリーとされているそうです。
ありがとうございます!
おやぁ
吃驚。
なにしろわたしが勤めていた画材屋は「その前身の(株)トミタ画材センター」でしたから。
お正月前に表のシャッターにペンキでロゴを入れた思い出はとうに消えておりますが、引越し!
思いつきの多いトミタさんでしたね、当時から。これ、内緒。
KIRICKLANDさん
はい、コメントありがとうございます。
私もトミタとあったのでもしかして大手町にギャラリーだけ残しておられるかと混乱しました。
電話確認させていただいたらやはり画材店舗レイノのウインドウ部分のことでした。

そうそう、内緒の話あるある!笑

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