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俳句会@鴎ギャラリー

2017年02月10日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報 第三十号(平成二十九年二月)

二月五日(日)、ギャラリーでの当日句を詠むために、皆さん続々といつもより早めの出足となった。Ishikoroさん作品展の会場をお借りして、十六名(内麦さんは欠席投句、イシコロさんは初登場)の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)


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兼題 「春の花」           (清記逆順列記)

○通い路の曇天に映ゆ紅き梅        華院                         
大胆な木蓮見上げ仁王立ち        厚子                       
落椿ぽとりと音がしたような       走波             
待つ朝に一鉢置きしサイネリア      六星         
水の中君も咲くのかヒアシンス      風外             
頬染めて恋する乙女片栗の花       幸音
ねこやなぎ南西の風ねこやなぎ      下駄麿(旧釜爺)
あちこちと顔を出したるふきのとう    イシコロ
クレマチス枝のすきまに蕾みる      咲華
いぬふぐり揺らしトラック疾走す     りう子
◎梅の香や眠る草木を揺り起し       かかし
○ゆくりなき雨を絡めて椿落つ       志路
○紅梅に触れて紅さすくすり指       朋子
昇進の噂話や猫柳            判字名
菜の花のギャラリー人の交差点      茂樹
〇クレヨンが弾けて飛んでチューリップ   麦
                               


当日句

世を忍びのれんをくぐりて亀が鳴く    華院 
鶴亀ののれん分け見る朧月       厚子                                            
春ぬくし柿渋染のギャラリーで      走波
春の夢トリケラトプス歩き出す      六星
画廊にはドラゴンも犬も春にいる     風外            
首かしげ心見透かすかえるの絵      幸音
◎錆色の海泳ぐかな桜鯛          下駄麿(旧釜爺)
決戦は柿渋灯る春句会          イシコロ
春時雨ステノサザウルス山歩き      咲華
柿渋の濃くも薄くもない海泳ぐ      りう子              
蟇穴を出て画廊に来句会かな       かかし
○染め抜きし命の揺らぎ春灯        志路
立春やえのきひょろりと天へ伸び     朋子
◎鳥獣の戯画の染め味春の展        判字名
〇春浅し空の蝦蟇口ならびけり       茂樹
亀鳴きてほっけも蛙(かはづ)も染め出で来     麦


      (句会寸描)
*兼題の「春の花」は大接戦の結果、かかしさんが一位となり最高点を獲得した。ギャラリーの作品を眺めながらの当日句は俳号改名の下駄麿(旧釜爺)さんと判字名さんが一位を分け合った。兼題については情感の溢れる句や春らしい明るい句に人気が集まった。当日句については、バラエティーに富んだユニークな発想の句が数多く見受けられた。



*兼題 「春の花」

◎梅の香や眠る草木を揺り起し       かかし
 「梅の香」と「草木」の取り合わせが新鮮で、下五の「揺り起し」と大胆に詠んだところが共感を呼んだ。「梅の香」を独特の視点で良く捉えている。

○通い路の曇天に映ゆ紅き梅        華院
 普段見慣れた景色の変化を見逃さず、端的に捉えている。作者の日常の細やかな視線がうかがい知れる。

○ゆくりなき雨を絡めて椿落つ       志路
 椿が落ちる状況を「ゆくりなき」というやわらかな表現で情感を持たせている。突然の雨に打たれて、椿が落ちていく様子が目に浮かぶ。

○紅梅に触れて紅さすくすり指       朋子
 女性ならではの感性で、紅梅の艶やかな雰囲気を漂わせている。下五の「くすり指」に情感をにじませている。

〇クレヨンが弾けて飛んでチューリップ   麦
 いかにも、春らしい明るい句である。中七の「弾けて飛んで」の「て」「で」のリフレインが春の弾みをつけている。



*当日句

◎錆色の海泳ぐかな桜鯛          下駄麿(旧釜爺)
 当日の作品展の印象を「錆色」の一言で捉え、「桜鯛」と取り合わせたところが独創的である。ただ、「錆色の海」に「桜鯛」は似合わないとの声も出た。

◎鳥獣の戯画の染め味春の展        判字名
 滑稽で楽しそうな鳥獣の染物の作品が目に浮かび、いろいろと想像を掻き立てられる。下五の「春の展」が今一つしっくりこないのでもう一工夫が必要と思われる。

○染め抜きし命の揺らぎ春灯        志路
今回の柿渋染の雰囲気を簡潔に述べており、「春灯」がよく馴染んでいる。ただ、作品を観ていない人には、「命の揺らぎ」が分かりづらいと思われる。

〇春浅し空の蝦蟇口ならびけり       茂樹
中七の「空の蝦蟇口」に軽いユーモアを感じて共感を得られたようだ。



*次回予定
日時 平成二十九年三月五日(日)十八時~二十時 
場所 「カモメのばぁばぁ」
投句 兼題「卒業」と雑詠「仲春」を一句ずつ
 
                   (茂樹 記)







六星私的な俳句雑感。

茂樹さんがカモメにふらりと来られてから私たちは初めて俳句を作るようになった。
それが面白くてカモメ夜の美術館句会はもう二年以上も続いていて、今回も会場が熱気にあふれて熱くてエアコンも切ってしまうほど萌えまして!
わたしは父が俳句を詠んでいたことは知っていたけど二十代の若いころの母も夕凪に投句していたことは全く知らなくてこの句会のおかげで黄ばんだ「夕凪」を読み直してみたら母の句は案外にかっこよくて、麦さんや走波さんにみてもらった。

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奈々海ちゃん、こんな素敵な句をありがとう~。






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