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カモメの句会報 二か月分まとめて掲載します!

2016年10月13日
カモメのばぁばぁでは毎月第一日曜の夜、俳句会をしています。

カモメの句会はほとんどの人が初めての体験でしたがもう三年目に入りました。
まとめ役の茂樹さんにいろいろ指導していただきながら季節ごとの何かしらを十二音にのせて表現します。
カモメのインターネットが一か月以上不通だったので、九月の句会と十月の二回分の句会報を載せますね。

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カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第二六号(平成二十八年十月)

十月九日(日)、久しぶりに青空がのぞいていたが、暑いような寒いような微妙な天気になった。友田萌衣さんの作品展の会場をお借りして、十四名(内欠席投句三名)の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)


兼題 「秋の魚」           (清記逆順列記)

薬味きき戻り鰹に涙かな         華院
さんま焼く隣の三毛猫とおせんぼ     麦
○太刀魚の身離れホロリ一人飯      走破                        
目覚ましの隣の朝のイワシかな      六星                   
ほくほくの鯖と白飯箸すすむ       萌衣             
銀の砂集めて鰯の眼かな         釜爺         
ししゃも焼くトースターに残る匂い    厚子
秋鯵や二人で一匹妻が問ひ        かかし
ビルの上鰯が群れる淡き青        朋子
一本勝負鮭のはららご抜かれをり     判字名
いがぐりの島の少年鯊日和        茂樹
◎一筋の光と秋刀魚買はれゆく       志路                   
角皿にでんと乗りたる鯖味噌煮      りう子             
温暖化秋刀魚の道もジグザグに      風外
 

当季雑詠(晩秋)

ファンタジー浸れる秋の嵐かな      華院
稲孫(ひつぢ)田(だ)はすずめの領分日くるる    麦            
そぞろ寒もやしのひげ根取ってをり    走破
神ってる神なし月にカープあり      六星                            
無花果のぷちぷち広がる口の中      萌衣
思案しつ牛の面這ふ秋の蠅        釜爺
栗食べる母娘(おやこ)で見つめる後一つ     厚子
立ち寄るも小さき花ぞ秋の蝶       かかし
◎スカーフを加えて旅立つ秋の朝      朋子
手配犯張り出す駅や秋深む        判字名
棒稲架(ぼうはざ)や海峡進む貨物船      茂樹
○野良猫にそっぽ向かれて暮の秋      志路
○秋晴れの空突き抜けて五重塔       りう子
散歩道犬も酔わせる金木犀        風外


      (句会寸描)

*兼題の「秋の魚」は先月に続き、志路さんが一位となった。雑詠の「晩秋」は朋子さんが初の一位に輝いた。全体的に、今月は中七の字余りが数多く目についた。字余りになるとどうしてもリズムが悪くなるので、表現上致し方ない場合を除いて、七文字に収まるように工夫を心掛けたい。

*兼題 「秋の魚」

◎一筋の光と秋刀魚買はれゆく       志路
「一筋の光」を「秋刀魚」になぞらえて、秋刀魚の感じを上手く捉えている。ただ、「一筋の光」と一緒に「秋刀魚」を買われているようにも思える。「一筋の光と」の「と」の使い方がしっくりいっていないところをもう一工夫したい。

○太刀魚の身離れホロリ一人飯       走破
中七の「ホロリ」が太刀魚とよく響き合っている。下五の「一人飯」とも上手くかみ合って、侘しさのようなものが伝わってくる。ただ、「ホロリ」はあえて片仮名にする必要はないと思われる。

*当季雑詠(晩秋)

◎スカーフを加えて旅立つ秋の朝      朋子
 出かける際の旅の様子を上五の「スカーフ」を入れたことにより女性らしさが、さりげなく表現できている。さわやかな姿も目に浮かぶ。中七の「加えて旅立つ」の八音の字余りが少し気になる。

○野良猫にそっぽ向かれて暮の秋      志路
よくある光景であるが、つれない「野良猫」と「暮の秋」の寂しげな雰囲気がよく似合う。

○秋晴れの空突き抜けて五重塔       りう子
いかにも「五重塔」らしい景がよく見えて気持ちの良い句である。こういった情景を詠んだ句は数多く見受けられるので、常套的にならないように注意したい。


*次回予定
 日時 十一月六日(日)十八時~二十時 
 場所 「カモメのばぁばぁ」
 投句 「席題(当日)」と「初冬」の句を一句ずつ

 
                   (茂樹 記)


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カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第二五号(平成二十八年九月)

九月四日(日)、台風の影響が心配されたが、何とか天気が崩れずに済んでほっとした。三浦寿秀さんと淳子さん兄妹の作品展の会場をお借りして、十名の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)


兼題 「月一切」           (清記逆順列記)

月影を仰ぎて登る帰路独り        華院
◎渡し舟月の鏡を割り進む         志路
ほろ酔ひてバス待つ君や月ひとつ     六星                        
どこまでも月追ひかけて走りたし     走破                    
なんとまあ大きな月よ下駄探る      釜爺             
○飽かなくに手を振り別れて寝待月     麦         
○物がみな月光の衣纏ひをり        りう子
弓張りや指折り指折り数え満つる待ち   かかし
湯は肌を月は太古を伝ふべし       判字名
ノクターンの響く十六夜読書会      茂樹
 

当季雑詠(仲秋)

草刈りにおこぼれ狙い赤とんぼ      華院
ひとつずつ齢重ねて豊の秋        志路            
○秋風やくしゃみふたつ置き走る     六星
○大胆に冬瓜を切る夕餉かな        走破                                          
雨月なり討死したる句会かな       釜爺
◎木の椅子の木の音がして秋の昼      麦
仲秋や陽光(ひかり)日に日に低くなり     りう子
ガス燈やこのぬくもりは秋の暮      かかし
背表紙の一つが鳴きぬ虫の闇       判字名
○虫すだく天井裏の乱歩かな        茂樹


      (句会寸描)

*兼題の「月一切」は激戦を制してトップに輝いたのは若手のホープ、志路さんだった。雑詠の「仲秋」は今回絶好調の麦さんが一位となった。兼題の方は月に対する思いは人さまざまでバラエティに富んだ句となった。雑詠は秋を独特の感性で捉えた句が数多く見受けられた。

*兼題「月一切」

◎渡し舟月の鏡を割り進む         志路
一読して情景がはっきり目に浮かぶ句である。合わせて辺りの静かな様子も読みとれる。満月を鏡に置き換えて月夜を上手く表現している。

○飽かなくに手を振り別れて寝待月     麦
上五、中八の動きのある流れから一転して下五の「寝待月」という静かな名詞でおさめたところに作者の感性が出ている。中八の字余りもかえって別れを惜しむ余韻が感じられる。

○物がみな月光の衣纏ひをり        りう子
霞がかかったような月夜の様子が目に見えてくるようである。「衣纏ひ」の言葉にただ漠然と月を見ているだけでは読みとれない作者の表現は見事である。

*当季雑詠(仲秋)

◎木の椅子の木の音がして秋の昼      麦
 
「木」のリフレインが上手く働いてリズムが良い。「木の音」の乾いた響きも秋を感じさせる。

○秋風やくしゃみふたつ置き走る      六星
「くしゃみ」は冬の季語であるが、この句の場合「秋風」の響きが強いのであまり気にならない。「秋風」を擬人化しているようで滑稽さがありユニークにまとめている。ただ「くしゃみふたつ」の中六は少し気になる。

○大胆に冬瓜を切る夕餉かな        走破
「大胆」と「冬瓜」取り合わせがよく、「夕餉」の主婦の台所仕事を上手くとらえている。句会の中で(「冬瓜を切る」だから下五は「夕支度」でしょう)の声もでた。

○虫すだく天井裏の乱歩かな        茂樹
「虫すだく」と「乱歩」(江戸川乱歩)の取り合わせが上手くかみ合ったようだ。ただこの手の句は、安易な取り合わせになりやすいので気をつけたい。

       (茂樹 記)

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次回句会はいつものように第一日曜の6時からです。
アメリカから祥子ちゃんが一時帰国しての作品展中となります。

なお、次回は初めて当日にお題が決まる 席題 というやり方に挑戦します。
ドキドキしますね。

俳句会に参加してみたい方は、会費600円(1ドリンク付き)どなたでもお気軽にお越しくださいませ。



いつもお楽しみの差し入れ!

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サビちゃんの手作り人参ケーキ! めっちゃうまうま。

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朋子さんのお土産~。

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窯爺さんのお土産~。

ご馳走様でした!!!

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