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今月はギンコウでした。

2016年04月05日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第二十号(平成二十八年四月)


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四月三日(日)の夕方五時に集合して、昨年と同様に二回目の吟行を行った。横川橋を渡って本川の河川敷で満開のお花見を楽しみながら別院を経由して楠木の大雁木で引き返し、約一時間散策した。今回は丹田和宏さんの個展の会場をお借りして、丹田和宏さん(俳号・空(そら)心(ごころ))が新しく句会に加わり、十三名の参加者で六時から、吟行帰りのにぎやかな雰囲気の中、始まった。(途中から来られた空(くう)心(しん)さんは見学のみとなった。)
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)





吟行句
                 (清記逆順列記)

風ふはり花を舞はせる輪(ロ)舞曲(ンド)かな     朋子
高きビル借景に咲く桜かな        朋子
君がため今日満開の桜かな        六星
○夕間暮れ枝から枝へ花見鳥        六星        
○街灯に浮き世照らされ春霞        華院
満開の額に収まる水面かな        華院               
散りいそぐうす紅の花遊歩道       空(そら)心(ごころ)       
待ちわびし吟遊詩人花に逢はん      空(そら)心(ごころ)
遊覧船中では人が花見する        風外
桜の木真下の河でつぐみとぶ       風外
◎花筏雁木に添ふてただよへり       釜爺
花人のみやげひとひら式台に       釜爺
花の川観光船が波を立て         走破
夕なずむ川に枝垂れし桜かな       走波
桜びらノートの上に舞ひ来たる      麦
夕桜魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)の宴かな          麦               
○スズメ跳ぶ度(たんび)にふわり花シャワー     厚子
花曇り全ての景色増すグレー       厚子
勤行へ急ぐ尼僧や花の雨         判字名
散骨を海へ引けよと花筏         判字名
小雨打つ花を散らすな吹雪まで      かかし
春落葉雨に打たれる小径かな       かかし        
◎さざなみの花を映して揺さぶりぬ     志路
◎外(と)つ国の人の愛でたる花の径       志路
基町のアパートの部屋春灯        茂樹
吟行の雨ぴたり止む花見かな       茂樹
                               


(句会寸描)
*今回で二回目の吟行は、生憎の小雨模様となったが、皆さんそれぞれのポイントでその場の情景をよく写生されていた。最高点三句のうち二句は志路さん、もう一句は釜爺さんであった。高得点句は写生プラス情景の表現に工夫が見られた。

吟行句

◎花筏雁木に添ふてただよへり       釜爺
 「花筏」と「雁木」の情景を平明かつ簡潔に表現している。「雁木」の往時の賑わいもそれとなく感じとれる。

◎さざなみの花を映して揺さぶりぬ     志路  
 上五の「さざなみ」を擬人化して下五の「揺さぶりぬ」と言い切ったところが巧みである。あたかも「さざなみ」が桜と遊んでいるようである。

◎外(と)つ国の人の愛でたる花の径       志路
 外国人を「外(と)つ国の人」と言い表したことにより親近感が増して、作者の温かい眼差しが感じられる。広島も今では外国の観光客や住人が増えて、同じく桜の季節を楽しんでいる。

○夕間暮れ枝から枝へ花見鳥        六星
 吟行句ならではの、その一瞬を一枚の映像として簡潔に捉えている。情景がはっきりしていて、この句だけで絵が描けそうだ。

○街灯に浮き世照らされ春霞        華院
 近景の「街灯」と遠景の「春霞」が程よく取り合わされている。「街灯」によってはっきりと映しだされている「浮き世」と「春霞」のどこか山水画のような景色の対照的なところを上手くまとめている。

○スズメ跳ぶ度(たんび)にふわり花シャワー
 花見時によく見る光景である、中七の「度(たんび)にふわり」の表現が花の散っている様子をユーモラスに捉えている。下五の「花シャワー」は独特で斬新だ。ただ、「スズメ」は外来語ではないので、漢字または、ひらがなの方が違和感がないのではと思う。



*次回予定
日時 五月八日(日)十八時~二〇時
場所 「かもめのばぁばぁ」
投句 幟等(鯉幟、子供の日、菖蒲湯等)及び初夏の句をそれぞれ一句づつ
 
                   (茂樹 記)






今月は、みんなで外に出てその場で即興で俳句を作る吟行という俳句会でした。
その場でしか感じられないことを即俳句にすることはプレッシャーもありましたが机上で悩むのと全然違って新鮮な句ができるということがわかる気がします。
歩きながら、茂樹さんが「落ち葉が落ちていますが春をつけて春落ち葉にすれば春の季語になりますよ。」とかちょこっと教えてくださいますので実践できていつもにない経験ができました。

今回は釜爺さんの提案で句会終了後残れる人たちで反省会をしました。
みなさんの知識にびっくり。知らない言葉や先人に学ぶ俳句の多いこと!
中でも正統派のかかしさんが元船乗りさんだったそうで、雲で天気を読むことやシャチをみた話なども聞かせてくださって反省会もまた楽しく時間が過ぎました。
ありがとうございました。

来月はまた通常の句会に戻ります。
狭いですけどどなたでもどうぞ。
参加費 600円



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