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二月の俳句会

2016年02月10日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第一八号(平成二十八年二月)

二月七日(日)、立春が過ぎて少しずつ暖かくなってきた感じになり、槇原慶喜さんの作品展の会場をお借りして、十三名の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。今回は、この句会報を見て興味を持って下さったというあずきさんが新たに加わった。(途中から来られた空心さんは見学のみとなった。)


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(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)


兼題「梅」             (清記逆順列記)

◎遠き日の障子を引けば梅の花       華院
透明な遁走曲(フーガ)絡まり枝垂梅        判字名
梅の花落ちて仔猫の声ひとつ       朋子                
紅梅を手向けて母の微笑みぬ        六星         
梅鉢の足あと縁にのこりをり       釜爺
そそとした梅の色香は摩訶不思議     風外         
○梅の香やお昼下がりのホットケーキ    走波    
老梅や清く伸びゆく子等の声       麦         
鳴き声に振り向く先に梅の花       厚子                
梅が香や眠れぬ草木目覚めさせ      かかし
共に見た山の白梅が忘られぬ       あずき
雨に風に陽射しに凪に梅香る       志路
○枝垂梅前にカメラの講釈師        茂樹


当季雑詠(初春)

寒き春連れ立ち歩く受験生        華院
○猫の戀(こい)存じませぬと毛繕い        判字名
浜歩むゆるき波音春近し         朋子  
◎春の陽やビー玉ひとつ草の上       六星       
春立つやその頤(おとがい)のやはらかく      釜爺
花屋では角(すみ)に置かれし金盞花       風外
○春風や我家は路地の突き当り       走波                 
○ねこやなぎ川面(かわつら)に譜をひろげたり     麦
丸い雪丸い雀のある二月         厚子
無くて良し有ってもまだ良し春の雲    かかし
息吸えば初春の匂い胸満たす       あずき
春兆す長調に転じてみたし        志路         
水温む鯉に餌撒く人の群         茂樹          

      
(句会寸描)

*兼題の「梅」は投句締切ぎりぎりに来られた華院さんがトップの座をさらっていった。雑詠「初春」では、六星さんが初の単独一位の栄光に輝いた。「梅」は見慣れている景色だけに表現に苦心の跡がみられる。雑詠では春の雰囲気を上手く捉えた句が数多く見受けられ、表現の豊かさも感じられた。


*兼題「梅」

◎遠き日の障子を引けば梅の花       華院
 もうそこには無い過去の思い出の景色を頭に浮かべながら梅を眺めている光景であろうか。どんな家なのかどんな梅なのか色々と想像を駆り立てるが、「遠き日」は良き思い出に違いない。

○梅の香やお昼下がりのホットケーキ    走波 
春らしいほのぼのとした句である。下五の「ホットケーキ」の字余りもよく効いている。ただ中七の「お昼下がり」については、俳句では、「お○○○○」の「お」は使わないのが一般的なので注意したい。
○枝垂梅前にカメラの講釈師        茂樹
枝垂梅そのものよりも、写そうとしている人と映し方の「講釈」をしている人のやり取りが想像できる。


*当季雑詠(初春)
◎春の陽やビー玉ひとつ草の上       六星
 「春の陽」や「ビー玉」のキラキラした感じを想像させる。待ちこがれた「春」の雰囲気が十分に伝わってくる句である。

○猫の戀(こい)存じませぬと毛繕い        判字名
猫と飼い主の関係をユーモラスに表現している。「猫の戀(こい)」と
「毛繕い」の取り合わせもユニークで面白い。

○春風や我家は路地の突き当り       走波 
心地よい風が流れ、待ち遠しかった春が身近に感じられるようになった雰囲気がよく出ている。

○ねこやなぎ川面(かわつら)に譜をひろげたり     麦
 ねこやなぎの特徴をよく観察して音符に見立てたところが面白い。譜面の曲はさしずめ「春の小川」あたりであろうか。


*次回予定
 日時 三月六日(日)十八時~二十時 
 場所 「カモメのばぁばぁ」
 投句 兼題「啓蟄」 雑詠「仲春」 それぞれ一句ずつ
 
                   (茂樹 記)




ps. おまけのろくせい

ジャジャジャン!
苦節一年半、わたくし六星は遅まきながら初めて雑詠の春の句で単独の一等賞になりました。
カモメ俳句会で一番だとか零点だとかは才能ありなしとかとは全く関係のない点数なのですがそれでも点が多いときは嬉しいのです。ワーイ!



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コメント
祝!
六星俳人の句はいいねぇ〜、

紅梅で母上様がポーっと頬を染められて
微笑むのも好きだわ〜


今年も好例キリ番踏みが始まっているよー! 笑





ヘルブラウさん
ありがとう、俳句は楽しいね。

紅梅の句は、実家のことで色々あってこれは墓でお花を供えたときの句です。母は実母です。
前回の句会の時の句はニューばのことで突然去って行った継母のことを詠んだのよ。
色々あったんです。

紅梅の句、好きって言ってもらって嬉しいよ!
ありがとう。

キリ番覗いてみるね!


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