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白き朝コートの躾糸を切る   麦(ばく)

2015年12月08日
今年も楽しくカモメで俳句会、一年が経ちました。
毎月一回第一日曜あたりに集まってドキドキしながら発表して、みなさんの句に感心したりしています。
茂樹さんが進行してくださっていつも句会報もまとめてくださっています。
ありがとうございます!!



カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第一六号(平成二十七年十二月)

十二月六日(日)、年の瀬ではあるが秋に戻ったような暖かさになり、久保木ふみえさんと篠原なほみさんの姉妹展の会場をお借りして、十二名の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。今回は、初めての恵美さん、厚子さんにも入っていただき、今年最後の句会を楽しんだ。(途中から来られた空心さんは見学のみとなった。)
(◎印は高点句、◯印は次点句)

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兼題「雪」             (清記逆順列記)
降る雪や覚悟を決めた夜がある      判字名
手のひらで淡き初雪逝きにけり      朋子
初雪や初めの一歩が踏み出せず      走波                
白銀の尾根見晴るかす朝日かな      六星         
何でかな雪一面が銀世界         風外
雪山に思いを馳せて仕事する       厚子         
福寿草雪の下からこんにちは       恵美        
太棹のひびきかなしや雪女郎       釜爺    
◎宙(そら)からの無限のたより雪降るる      麦(ばく)(旧權子)                
冠雪に人偲ばるる伯耆富士        かかし
〇雨ならば許せぬことも雪ならば      志路
雪晴れの山なだらかに瀬戸は凪      茂樹


当季雑詠(初冬)
大根のずぼりと抜けて失恋す       判字名
○枯れ枝の空に広がる迷路かな       朋子
ちちちちと鳴く鳥の居て大根干す     走波  
ぬくぬくと布団愛しき寒き朝       六星       
木枯で道路の落葉千鳥足         風外
 寒い日の猫の塊羨まし          厚子
 ひとり家水仙香り癒される        恵美                 
膝頭かかえる窓に冬の雨         釜爺
◎白き朝コートの躾糸を切る        麦(ばく)(旧權子)
 残照や点灯はやし島の冬         かかし          
風を抱く三瀧の寺の冬紅葉        志路
ギャラリー守(も)る和服オーナー年の暮    茂樹          

      
(句会寸描)
*兼題の「雪」は俳号を元に戻した麦(ばく)(旧權子)さんがトップとなった。雑詠「冬」でも、麦(ばく)さんがトップとなり、ご本人は「びっくりポン」の表情で信じられない様子だった。今回は結果的に点数が偏った形になったが、点が入らなかった句にも数多く惹きつけるものがあった。この句会は早いもので二年目に入ったが、確実に皆さんが力を付けてこられた感じがする。


*兼題「雪」

◎宙(そら)からの無限のたより雪降るる      麦(ばく)(旧權子) 
細やかな「雪」と宇宙を思わせる広さを結びつけたところが凄い。中七の「無限のたより」の表現は詩情がある。空(そら)に宙(そら)の字を当てはめたところにも工夫がみられる。

〇雨ならば許せぬことも雪ならば      志路
 「雨」と「雪」に対する心情に違いを「ならば」のリフレインでさらりと表現している。下五の「雪ならば」の後の「許せる」という言葉の省略もよく効いている。
*当季雑詠(初冬)

◎白き朝コートの躾糸を切る        麦(ばく)(旧權子)             
中七から下五にかけての「コートの躾糸」と上五の「白き朝」がよく響き合って相乗効果がよく出ている。「白き朝」は雪の朝が連想され、冬の寒さの中、出かけようとしている女性の姿が凛々しく感じられる。

○枯れ枝の空に広がる迷路かな       朋子
街路樹などで見慣れた風景ではあるが、「枯れ枝」を見上げた瞬間を下五の「迷路」として捉えたところが面白い。表現も簡潔で分かりやすい。


*次回予定
日時 一月十日(日)十八時~二十時 
場所 「カモメのばぁばぁ」
投句 兼題「新年」雑詠「冬」それぞれ一句ずつ
 
                   (茂樹 記)


来年もワクワクです。
会費 600円(1ドリンク付き)です。
どなたでも、初めての方も予約なしでどうぞいらっしゃいませ。

※ サビ子さん、いつも楽しい差し入れを句会にありがとうございます!! 美味しくいただきました。
来年もどうぞよろしくお願いします。

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