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おまたせしました、4月の句会だよりです。

2015年04月08日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第八号(平成二十七年四月)

四月五日(日)の夕方五時に集合して、「夜の美術館」句会では初めての吟行を行った。横川橋を通って本川の河川敷で名残のお花見を楽しみながら帰りは寺町を通り約一時間散策して帰ってきた。
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今回は「フタイロ 二人展」の会場をお借りして、作家で姉妹の早川晶子さんと後藤藍子さん、そして山根敏則(俳号・判(はん)字名(じな))さんが新しく句会に加わり、十二名(うち欠席投句者二名)の参加者で六時から、吟行の余韻も冷めやらぬまま始まった。(あの欠席投句の新治さんが初めて句会場に出席、約束?通りお土産持参での参加となった。)

印は高点句、印は次点句)

吟行句(欠席の人は花または桜)        (清記順列記)

たらひ型遊覧船に花吹雪          茂樹
対岸は子等の遊び場花曇         茂樹
花(はな)守(もり)のクツの中にもひとひら       釜爺
それぞれの窓に映りし桜かな       釜爺        
風あれば斜め横断する桜         新治
待て桜集めし想い告げるまで       新治        
うつむいてすすむさきにもつもるはな   藍子
にしひがしつながるさくら和のこころ   藍子        
カモメさん上からの花ながめてる     裕一郎
桜道ピンクと黄土で色分けに       裕一郎
たゆたゆと水面(みなも)ただよう春のかげ     湖月
からみあいいだきあいつつさくらばな   湖月
さくら舞うベンチにおやじカープ聞き   六星
酔う程に桜の中に消えてゆく       六星
内ももにそよとめくれて花片(はな)ひとつ    判(はん)字名(じな)
花片(はな)ひとつ老いしベンチにキスをする   判(はん)字名(じな)   
この土手の桜見たくて回り道       走波        
花いかだ季節は前に歩を進め       走波
そよ風がさくらをちらす歩くみち     空心
雨が止み若葉に変わるさくらばな     空心
とびはねる花じゅうたんにちびの声    晶子
はなのしたこいばなことばふきあれる   晶子        
雨上がり靴底しみる桜色         華院
夜桜を待ちつさえずり日暮れ空      華院
                               


(句会寸描)
*初めての吟行句は皆さん戸惑ったようであるが、吟行ならではの句が沢山見受けられ、これまでにも増してよく写生されていた。今回の最高点は新人の判(はん)字名(じな)さんの「花片」の句が最高点を獲得した。新治さんの差し入れの「母恵夢」と「一六タルト」をワインと合わせて美味しくいただき、皆さんほろ酔いの和やかな雰囲気となった。

吟行句(欠席の人は花または桜)

◎花片(はな)ひとつ老いしベンチにキスをする   判(はん)字名(じな)
 構図が何とも斬新で短い吟行の中でよくここまで閃いたと思う。ただ惜しむらくは、旧仮名(老いし)と新仮名(キスをする)が混ざった点でどちらかに統一したい。新仮名で統一するなら(老いた)と直して、旧仮名の(老いし)をそのまま使うなら、下五を(口づけす)ぐらいに直したらどうだろう。また花片(かへん)(はなびら)をはなと読ませるにはちょっと無理があるようだ。

◎それぞれの窓に映りし桜かな       釜爺  
 どんな形の窓だろうかとか、そこにはどんな住人が居るのだろうか色々と想像を掻き立てる句である。作者は今回の吟行で目にした基町の高層アパートから思いついたそうだ。有名な「さまざまなことおもひ出す桜かな 芭蕉」とどこか通じるものがある。

○うつむいてすすむさきにもつもるはな   藍子
 憂鬱な気持ちで歩いていた作者が地面にも積もって輝いている花びらを眺めて心に光が差してくるような感じの句である。ただ下五の「つもるはな」は何となく花びらが積もっているのは分かるが、ここは正確に字余りでも「つもるはなびら」とした方がよいようだ。

○酔う程に桜の中に消えてゆく       六星
 ここでは単なる酔っぱらいの花見客ではなく、楊貴妃とか原節子のような美しく艶やかな女性を想像してみたくなるような句である。

○雨上がり靴底しみる桜色         華院
 雨模様の花見中、やっと雨が上がりシートの脇に置いてあった靴の底まで雨に濡れて浸みていたが、そこに鮮やかな桜色の花びらが入っていたと推測してみた。ただ問題は下五の「桜色」は季語ではなく色の種類のことで、このままでは靴底が桜色になったも思える。従って切れ字を使って「桜かな」とするか、別の季語を持ってきた方がよさそうだ。

*次回予定
日時 五月三日(日)十八時~二〇時
場所 「かもめのばぁばぁ」
投句 初夏(若葉、風薫る等)及び夏全般の句をそれそれ一句づつ
 
                   (茂樹 記)



今回も何故か笑い声の絶えないカモメの句会でした。
まとめ役の茂樹さん、参加してくださったみなさん、差し入れをくださったサビ子さんと新ちゃん、みなさんありがとうございました。
参加費は一回500円(ドリンク付)です。その日参加できないけど投句されたい方は次回100円お願いします。
初めての方も俳句のお好きな方もどなたでも予約なしでご自由にご参加ください。
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