カモメ夜の美術館 フランス歌曲音楽会
2015年03月23日

フランス語で歌われるのですが、意味が分かる方が良いので先に教えていただきました。
お時間があればご一読くださいませ。

当日5時半ごろからぼちぼちお集まりください。
ウェルカムドリンク(ワインなど)を少々用意しておきます。
入場料 500円(高校生以下無料)
ご予約なしでどなたでもどうぞ。
Clair de lune 「月の光」
曲:ガブリエル・フォーレ
詩:ポール・ヴェルレーヌ
あなたの魂は切り取られた風景
魅惑的なマスクとベルガマスク
リュートを奏で、踊り
そうして悲しみを隠す
幻想的な仮面の下に
短調の調べにのせて歌う
愛の勝利や人生の成功を
彼らは幸福を信じてはいないように
その歌は混ざりあう、月の光りに
悲しくも美しい静かな月の光は
梢の鳥たちを夢へと誘う
噴水は恍惚にすすり泣く
大理石の間をほっそりと高く
水が噴き出す
Au bord de l'eau 「水のほとりにて」
詩:シュリ・プリュドム
二人は流れる水のほとりに座り
水が流れ行くのを眺め
空に雲が過ぎて行けば
その過ぎて行くのを眺め
地平線に藁葺屋根から煙が立てば
その煙を眺める
辺りに花の香りがすれば
その香りに浸り
水が囁いている柳の下で
水の囁きを聞く
この夢が続く限り
時が移りゆくことを忘れ
ただ深い情熱をもって
愛し合うのみ
世の争いに いかなる憂いもなく
それを知らない
そして二人は飽きさせる一切の前に
飽きることなく愛を感じる
過ぎ去っていくものの前に
過ぎ去らぬ愛を!
DEUX ROMANCES
二つのロマンス
曲:クロード・ドビュッシー
詩:ポール・ブゥルジェ
Les Cloches 「鐘」
葉は木の枝の先に繊細に開き
鐘は軽やかに明るく、ひろい空に鳴る
リズミカルに、熱く、讃美のように
この遠い呼びかけは
気高い白さを私の脳裏に蘇らせる
祭壇の花々の白さを
この鐘はよき年月を語る
そして広大な森の
かつて枯れた葉は緑に蘇るようだ
Romance 「ロマンス」
うつろな、傷む精神
甘い感情、匂い立つ魂
君の思考の庭で摘んだ
神聖な百合たちを、
そこでは風が追いやるのだろうか
この百合の愛すべき心を
天使のごとく甘美なその残り香は
もはやなく
この世のものとは思えない香気で
君が包み込んだ日々は
至福と平穏、希望と誠実な愛を
育んだのだろうか
Dapheneo 「ダフェネオ」
曲:エリック・サティ
詩:М・ゴット
ねぇ、ダフェネオ、
この鳴く鳥の実がなっている木は
なぁに? この木・・・
クリザリーヌ、
それはハシバミの木だよ。
あ~・・・
あたし、ハシバミの木はハシバミの実がなるのだと思ってたのよ、
ダフェネオ。
そうだよ、クリザリーヌ。
ハシバミの木にはハシバミがなる。
けど、鳥の木には鳴く鳥がなるのさ。
あ~・・・・・・
LE BESTIERE
動物詩集
曲:フランシス・プーランク
詩:ギョーム・アポリネール
La Chevre du Thibet
「チベットの牝山羊」
この牝山羊の毛も
イアソンが苦労して手に入れた
金の毛も
何の値打ちもない
僕が夢中になっている
この髪の毛に比べたら
Le Dauphin「いるか」
いるかよ、おまえは海で戯れるが
海の波はいつもしょっぱいだろう
時として私の喜びは
爆発するのだろうか
人生は尚も苛酷なものだ
La Carpe
「鯉」
おまえの生け簀(いけす)、
おまえの池で
鯉よ
おまえはなんと長く生きることか!
死がおまえを忘れてしまったんじゃないのだろうか
魚よ、憂愁の生き物よ
Les Chemins de l’amour「愛の小路」
曲:フランシス・プーランク
詩:ジャン・アヌイ
海へ続く小路
私たちが歩いた小路
むしった花、明るい笑い声
ああ、幸せな日々
喜びは光り輝いて飛び立ち
その軌跡を見つけられないまま
私は行く
私の愛の小路に
私はいつもあなたを探している
失われた小路よ、
あなたはもういない
あなたの声はしない
絶望の小路
思い出の小路
最初の日の小路
素晴らしい愛の小路
人生が全てを消し去り、いつか
忘れなければいけないならば
他の愛よりも、より強く
私の心に留めておきたい
身を震わせ、全てを失った
その小路の思い出を
いつか私に触れた
あなたの燃えるような手を
私の愛の小路に
いつもあなたを探している
失われた小路よ、
あなたはもういない
あなたの声はしない
絶望の小路
思い出の小路
出会った日の小路
素晴らしい愛の小路
♪当日鎌倉より来て歌ってくださる平野絢子さん。

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