羊がいっぱい!
2014年11月18日

白い羊が粘土の板谷美香さん、茶色い羊がフェルトの中本公美さん。

7人の人魚たち (注文品につき売約済です。)

バクとキリン 一匹 1,500円前後です。

カラフルなショーン (注文品につき売約済ですが、似た様なものなら作れると思います。)

かわいい子羊くん。 後ろには99匹の本物の羊毛の羊がいます。100匹目はこのひつじ帽子をかぶった人。

写真を撮っていただいたら100円カンパしてくださいな。
広島の土砂災害の義援金とさせていただきます。
3匹のヤギのガラガラドン ノルウェーの昔話

むかしむかし、あるところに、三匹のヤギがいました。
一番小さいヤギは、ガラガラドンという名前でした。
中くらいのヤギは、ガラガラドンという名前でした。
とっても大きいヤギは、ガラガラドンという名前でした。
三匹とも、ガラガラドンという名前だったのです。
さてある日の事、三匹のガラガラドンは、山の向こうへ草を食べに行くことにしました。
山の向こうの草はやわらかくておいしくて、食ベたらきっと元気で丈夫(じょうぶ)になれるでしょう。
三匹のガラガラドンが歩いていくと、途中に深い谷があって橋がかかっていました。
「小さい橋だなあ。三匹いっしょには渡れないや」
そこで最初に小さいヤギのガラガラドンが、コトコト、コトコト、橋を渡りました。
橋のまん中まで来ると、深い谷底から、
「こらー! わしの橋をだまって通るのは、誰だー!」
と、いう声がして、恐ろしい魔物が出てきました。
「ぼくです。小さいヤギの、ガラガラドンです。山の向こうへ、草を食べにいくんです」
「小さいヤギの、ガラガラドンだと? だまってわしの橋を通ったからには、草なんか食ベに行かれないぞ。おれさまがお前を、食べるんだからな!」
「まっ、待ってください。ぼくはこんなに、小さいんです。後ろから、もっと大きいヤギが来ます。どうせ食べるんなら、大きいヤギの方がおいしいですよ」
小さいヤギのガラガラドンは、小さい声で言いました。
「そうか、じゃあ、次に来るやつを待つとしよう。さっさと行っちまえ」
やがて中くらいのヤギのガラガラドンが、ゴトゴト、ゴトゴト、橋を渡って来ます。
橋のまん中まで来ると、
「こらー! だまってわしの橋を通るやつは、誰だー!」
と、魔物が出てきました。
「ぼくです。中くらいのヤギの、ガラガラドンです。山の向こうへ草を食べに行くんです」
「ざんねんだな、中くらいのヤギのガラガラドン。お前が草を食べる前に、わしがお前を食べるんだ」
魔物は、大きな口をパクッと開けました。
「待ってください。ぼくのあとから、もっと大きいヤギがきます。どうせ食ベるんなら、大きい方がおいしいですよ」
中くらいのヤギのガラガラドンが、中くらいの声で言いました。
「そうか、じゃあ、待ってるとしよう。さっさと、行っちまえ」
やがて大きいヤギのガラガラドンが、ドシドシ、ドシドシ、橋を渡って来ました。
「こらー! だまってわしの橋を通るのは、誰だー!」
魔物が、出てきました。
「ぼくだ。大きいヤギの、ガラガラドンだ」
「ようし、食ベてやるから覚悟しろ」
魔物は大きな口を、パクッと開けました。
「ふん、食べられるもんか! ぼくは大きいヤギのガラガラドンで、立派なツノもはえてるし、強いツメも持ってるぞ。さあ来い!」
大きいヤギのガラガラドンは、魔物に向かって突き進みました。
ドシーン!
キラキラ光る二本のツノが、魔物の目をさしました。
「ウギャーーーー!」
どんなに強い魔物でも、目をつぶされてはかないません。
大きいヤギのガラガラドンは、ゆうゆうと橋を渡りました。
こうして山の向こうの草原に着いた三匹のガラガラドンは、おいしい草をたくさん食べる事が出来ました。
おしまい
コメント