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最後のブライトン

2014年08月08日
ブライトンからまたスイスのバーゼルに舞い戻って来ました。
brighton最後の夜は、ジャミラ家族と友人家族とジェイミーオリバーのレストランで晩餐会でした。
Peterとジャミラ夫妻のおかげで人生初のゴージャスな旅です。
飲食遊び代も全部お姉ちゃん持ちなのですが、払おうにも私もラシードもほぼ文無しなのでこの際お金持ちに払ってもらっています。
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今回の旅で一番嬉しかったことは、ホストパパとの再会でした。
お時間があれば読んでみてください。





8年前、ブライトンの街の丘の上の絵に描いたようなブリックハウスに住むことになった。
バブルと言う名前の灰色の猫とお父さんのジョナサンとお母さんのローラと息子のベンと娘の4人家族の家だった。
お父さんは、市内で高級なオイスターレストランのマネージャーをしていて、家にいる時はいつもテーブルに座って本を読んでいた。料理も上手で休みの日には、ジャケットポテトを時間をかけて作ってくれた。
息子のベンと山を案内してくれて木の枝や草でできたジプシーの住処をみて回ったりした。
お母さんは、女優になりたかったけどその頃は銀行でパートタイムジョブをしていてアル中だった。
夕方家に帰る時にはいつもボトルを持っていて、家のドアの前にはワインのボトルが散乱していた。
娘は、手に負えないティーンエイジャーで、部屋には下着が散らかり、彼女が使った後のバスルームには、血がしたたっていることもある。
息子はというと、大人しくて静かな青年だった。

私は、ジョナサンもローラも嫌いではなかったけれど、家の中で争う声が時折聞こえても当時の私には彼らの言葉を聴き取ることも出来なくて、その内、部屋を物色する娘にも英語でまだ会話が出来なかったから話し合う力もなく最終的には違うホストファミリーを紹介してくれる様に学校に頼んで後味の悪いまま、別れた。

今ならもう少しは、ローラのはなしも聞いてあげられたかもしれないし、娘の行動を注意してあげられたと思って、ずーと何かしらモヤモヤしたものがブライトンから私の身体の何処かについて来ていた。
いつかあの家族にまた会うことがあったらちゃんと再会を喜びたいと思っていた。

何時もの様に成り行きでブライトンに行くことになって、何より先に彼らの家を探してみたら、家の前は綺麗だしバブルじゃない猫が玄関先にいたからもうこの家にあの家族がいない様な気がして、お父さんのジョナサンの職場のオイスターレストランに行ったら、あの頃のままのジョナサンが不意に来た私に驚いてそして思い出してくれた。
今は、離婚してローラは看護学校を卒業してナースになっているらしい。娘は彼女と一緒に行って、息子のベンはロンドンでコンピュータの関係の会社を始めてもう二人の子供がいるそうだ。
ジョナサンは前の家の近くに家を借りて住んでいて、今ではローラとは良い友達なんだと言っていた。

あの家族のいたあの家はもうなくて新しい生活を始めていることが、少し悲しくて少しほっとした。
私の楽しい思い出ばかりの留学生活の中で唯一気持ちの晴れない事柄がやっと落着した。


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コメント
魔女の館に住んでいた頃、ririさんからチラッと話を聴いたような気がする。部屋物色やバスルーム血したたりの件とか…衝撃的だったから覚えてる。
最後に長い間つかえていたものが解けて良かったね。
ミカ
うん、ずーっと何かスッキリしなくていつか会えたらと思っていたから本当に嬉しかったよ。
ジョナサンが、ローラにも私のことを伝えるからこれからは、メールでお互いのことを連絡しあおうっていってくれたの。
それにしても留学と言うのは色々なことが刺激的なものだねー。
ミカとも会いたいよ!!
懐かしい〜〜。
りりさんに会いに行って、ちょっとお邪魔したあの家の家族が、今はこんな状況になってるとは。時間の流れを感じますね〜。
それにしても、りりさんの文章、情緒溢れてる〜。わたしもあのロンドンの家族に会いたくなっちゃった。
絵海ちゃん
懐かしいじゃろー。
私もイエシにも会いたいよ。
ブライトンで今回知り合ったアステールっていう若いお母さんがエチオピアから来ている子で、ちょっとうちの娘に似ているから仲良くなって、イエシのことも話したよ。
酸っぱいクレープみたいな料理を食べさせてもらったこと。
あれは、年寄りにしか作れんって言ってた。
イギリス行って良かったねー!!

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