お葬式のこと
2013年09月02日
亜希が生まれた一軒家の借家のまわりには畑や土手があって、そばに小さな小屋のような家があってそこに秋一つぁんっておじいさんが住んでいた。
家の前にはアオイの赤やピンクの花の鉢がいくつかあって他には何も無かった。
秋一つぁんは、「あきちゃんよーい。」っておらんで亜希に野菜を持たせてくれていた。
三歳くらいだったからよたよたキャベツを両手に抱えてもって帰って来ていた。
ある日、おじいさんが亡くなってお葬式に行った。
秋一つぁんの家に初めて入ったら、小さな部屋が一つだけあって、棺おけが一つだけ。
多分離れて暮らしていた家族とお坊さん、みんな入れても数人。
一輪持っていった白い花を棺おけの上に置かせてもらって静かなお葬式だった。
それだけ。
簡素なお葬式だったけれど、いいお葬式だった。
家の前にはアオイの赤やピンクの花の鉢がいくつかあって他には何も無かった。
秋一つぁんは、「あきちゃんよーい。」っておらんで亜希に野菜を持たせてくれていた。
三歳くらいだったからよたよたキャベツを両手に抱えてもって帰って来ていた。
ある日、おじいさんが亡くなってお葬式に行った。
秋一つぁんの家に初めて入ったら、小さな部屋が一つだけあって、棺おけが一つだけ。
多分離れて暮らしていた家族とお坊さん、みんな入れても数人。
一輪持っていった白い花を棺おけの上に置かせてもらって静かなお葬式だった。
それだけ。
簡素なお葬式だったけれど、いいお葬式だった。
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