柔らかい嘴と硬い爪 魚住直継個展
2023年11月30日
11月後半は、魚住直継の抽象画の世界でした。
魚住さんが撮ってくれた夜と昼のカモメのばぁばぁ。



中国新聞社 金曜日の情報交差点に掲載されました。(^O^)




不思議なタイトルと不思議な絵も観ているとしっくりと気持ちが伝わってくるようでした。
抽象画っておもしろい!!!
益田遙先生が最後の指揮をされるということで生徒の山下力氏や友達と「エテルナ60混声合唱」を広島県民文化センターに聴きに行きました。
楽しくて感動の二時間でした。
益田先生や沓内芙紗子さんやカッコよい先輩たちに気持ちだけでもついて行こ。


さて、明日からはいよいよ
あべゆうり企画『わしらのアイドル みんなのアトム展』が始まります。
犬なのに企画展してもらえるなんて!!!!

20名くらいのアーティストがアトムに関する作品や文章など持ち寄ってくださいます。
二週間ありますから、観に来てくださいね。🐕
魚住さんが撮ってくれた夜と昼のカモメのばぁばぁ。



中国新聞社 金曜日の情報交差点に掲載されました。(^O^)




不思議なタイトルと不思議な絵も観ているとしっくりと気持ちが伝わってくるようでした。
抽象画っておもしろい!!!
益田遙先生が最後の指揮をされるということで生徒の山下力氏や友達と「エテルナ60混声合唱」を広島県民文化センターに聴きに行きました。
楽しくて感動の二時間でした。
益田先生や沓内芙紗子さんやカッコよい先輩たちに気持ちだけでもついて行こ。


さて、明日からはいよいよ
あべゆうり企画『わしらのアイドル みんなのアトム展』が始まります。
犬なのに企画展してもらえるなんて!!!!

20名くらいのアーティストがアトムに関する作品や文章など持ち寄ってくださいます。
二週間ありますから、観に来てくださいね。🐕
十一月の句会 「立冬」
2023年11月16日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報百十号(令和五年十一月)
十一月に入ってもまだ夏日となる日があり、異常な天気が続いている。加登真希さんの『Small Power Time展』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての加登真希(俳号:碧蛙)さんと欠席投句の六名を含めて十五名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「立冬」
塗り直すリップクリーム立冬よ 月青
立冬に届きし喪中葉書かな 走波
画布にある林檎の重さ今朝の冬 六星
あつあつの煮物の鍋や冬来る 進
立冬やパンタグラフの火花はぜ えこ

冬に入る段竹の穂の高々と ねむ女
立冬よ吹く風沁みる心身に 春一番
○立ち食ひの汁飲み干して冬立ちぬ 厚子
立冬の児童公園ゴリラ像 七軒
◎落日の豆腐屋の笛冬に入る 茂樹
冬来る母の看守りポレポレと 碧蛙
束ね髪解いて出かける今朝の冬 麦
荷物出し消えゆく気配冬来る たつみ
立冬にデラシネの唄聴こえ来る 斑猫
立冬にテーブルこたつに変身す 風外
当季雑詠
秋更けて紅茶染み入る夜過ごす 月青
金木犀切ない記憶に辿りけり 月青
風邪に伏し長き一日やっと過ぎ 走波
小春日に杖つく我に他人(ひと)やさし 走波
故郷に翅休め来て藤袴 六星

photo by SATOSHI ISHIMOTO アサギマダラ
◎冬の雲ぽかりぽかりと街を見る 六星
わが犬も思わずくさめ初時雨 進
近頃は夏日もありし小春かな 進
小春日やカニ歩きしてゐる子ども えこ
○肩ふるる距離で散歩す冬の朝 えこ
冬に入る庭に背高泡立草 ねむ女
新米の堆くあり開店日 ねむ女
○寒風が穂のない田んぼを通り抜け 春一番
予報見て衣服に迷う霧の朝 春一番
賑わいの街を余所目に山眠る 厚子
毛糸編む視線の先に小さき足 厚子
残されしキッチン鋏月見豆 七軒
くちコミに熊の爪痕果樹の幹 七軒
○踏切のランプ交互に日短 茂樹
茶の花や晴るることなき空の下 茂樹
だいこんあしスリムになるぞたくあんあし 碧蛙
橙や今年もみのり感謝する 碧蛙
みそ汁の鍋かけ畑に大根引く 麦
水際にボタンが一つ十三夜 麦
○二人して棚を組み立て冬に入る たつみ
○燃え殻になりて立ちをり曼珠沙華 たつみ
○アダージョの葬列向かう冬の海 斑猫
あたしたち連星系ねと聲冱つる 斑猫
小春日に緑のカメムシ家のイス 風外
亥の子にも少子化の波かくせなし 風外
(句会寸描)
*兼題は、茂樹が一位となった。雑詠は、大激戦の末、六星さんが一位となった。兼題は、この時期の様子を個性的に捉えていた。雑詠は、佳句が多く選が割れた。
*兼題 「立冬」
◎落日の豆腐屋の笛冬に入る 茂樹
先日、久しぶりにあの懐かしい音を聞いた。「豆腐屋の笛」はこの時期の夕暮れ時が、一番ぴったりした感じで響いてくる。
○立ち食ひの汁飲み干して冬立ちぬ 厚子
よく駅にある立ち食いのうどんや蕎麦なのであろうか。中七の「汁飲み干して」に、熱々の汁で暖を取っている様子が伝わってくる。
*当季雑詠
◎冬の雲ぽかりぽかりと街を見る 六星
中七の「ぽかりぽかりと」から小春日和と思われる。擬人化した「冬の雲」の眼差しに、ほのぼのとした温かみを感じる。
○肩ふるる距離で散歩す冬の朝 えこ
肩を並べて歩くのは、夏だといかにも暑苦しいが、冬は木枯しが吹いても少し寒さがしのげる。白い息を吐きながら、会話も弾んでいる様子が目に浮かぶ。
○寒風が穂のない田んぼを通り抜け 春一番
刈田を「穂のない田んぼ」としたところがユニーク。稲という障害物がなくなった風をまともに受ける町や村は、いかにも寒そうである。
○踏切のランプ交互に日短 茂樹
日が長いうちは、踏切の音はあまり気にならないが、短くなるといらいらして踏切のランプの点滅まで気になってくる。
○二人して棚を組み立て冬に入る たつみ
何のための棚か分からないが、ご夫婦でどうにか組み立てることができた。これで年の瀬の煤払いの荷物の整理も万全である。作り終えた安堵感も伝わってくる。
○燃え殻になりて立ちをり曼珠沙華 たつみ
「燃え殻に」は言い得て妙である。この季語の傍題には「死人花」や「亡霊花」がある。咲き誇っている時の艶やかさと咲き終えた後の侘しい姿にこれほど落差のある花は、めずらしい。
○アダージョの葬列向かう冬の海 斑猫
海辺の静かな街並みにある教会を想像する。上五の「アダージョの」が厳かな雰囲気を漂わせている。
*次回予定
日時 十二月三日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「障子」一句と当季雑詠を二句
(茂樹 記)
十一月に入ってもまだ夏日となる日があり、異常な天気が続いている。加登真希さんの『Small Power Time展』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての加登真希(俳号:碧蛙)さんと欠席投句の六名を含めて十五名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「立冬」
塗り直すリップクリーム立冬よ 月青
立冬に届きし喪中葉書かな 走波
画布にある林檎の重さ今朝の冬 六星
あつあつの煮物の鍋や冬来る 進
立冬やパンタグラフの火花はぜ えこ

冬に入る段竹の穂の高々と ねむ女
立冬よ吹く風沁みる心身に 春一番
○立ち食ひの汁飲み干して冬立ちぬ 厚子
立冬の児童公園ゴリラ像 七軒
◎落日の豆腐屋の笛冬に入る 茂樹
冬来る母の看守りポレポレと 碧蛙
束ね髪解いて出かける今朝の冬 麦
荷物出し消えゆく気配冬来る たつみ
立冬にデラシネの唄聴こえ来る 斑猫
立冬にテーブルこたつに変身す 風外
当季雑詠
秋更けて紅茶染み入る夜過ごす 月青
金木犀切ない記憶に辿りけり 月青
風邪に伏し長き一日やっと過ぎ 走波
小春日に杖つく我に他人(ひと)やさし 走波
故郷に翅休め来て藤袴 六星

photo by SATOSHI ISHIMOTO アサギマダラ
◎冬の雲ぽかりぽかりと街を見る 六星
わが犬も思わずくさめ初時雨 進
近頃は夏日もありし小春かな 進
小春日やカニ歩きしてゐる子ども えこ
○肩ふるる距離で散歩す冬の朝 えこ
冬に入る庭に背高泡立草 ねむ女
新米の堆くあり開店日 ねむ女
○寒風が穂のない田んぼを通り抜け 春一番
予報見て衣服に迷う霧の朝 春一番
賑わいの街を余所目に山眠る 厚子
毛糸編む視線の先に小さき足 厚子
残されしキッチン鋏月見豆 七軒
くちコミに熊の爪痕果樹の幹 七軒
○踏切のランプ交互に日短 茂樹
茶の花や晴るることなき空の下 茂樹
だいこんあしスリムになるぞたくあんあし 碧蛙
橙や今年もみのり感謝する 碧蛙
みそ汁の鍋かけ畑に大根引く 麦
水際にボタンが一つ十三夜 麦
○二人して棚を組み立て冬に入る たつみ
○燃え殻になりて立ちをり曼珠沙華 たつみ
○アダージョの葬列向かう冬の海 斑猫
あたしたち連星系ねと聲冱つる 斑猫
小春日に緑のカメムシ家のイス 風外
亥の子にも少子化の波かくせなし 風外
(句会寸描)
*兼題は、茂樹が一位となった。雑詠は、大激戦の末、六星さんが一位となった。兼題は、この時期の様子を個性的に捉えていた。雑詠は、佳句が多く選が割れた。
*兼題 「立冬」
◎落日の豆腐屋の笛冬に入る 茂樹
先日、久しぶりにあの懐かしい音を聞いた。「豆腐屋の笛」はこの時期の夕暮れ時が、一番ぴったりした感じで響いてくる。
○立ち食ひの汁飲み干して冬立ちぬ 厚子
よく駅にある立ち食いのうどんや蕎麦なのであろうか。中七の「汁飲み干して」に、熱々の汁で暖を取っている様子が伝わってくる。
*当季雑詠
◎冬の雲ぽかりぽかりと街を見る 六星
中七の「ぽかりぽかりと」から小春日和と思われる。擬人化した「冬の雲」の眼差しに、ほのぼのとした温かみを感じる。
○肩ふるる距離で散歩す冬の朝 えこ
肩を並べて歩くのは、夏だといかにも暑苦しいが、冬は木枯しが吹いても少し寒さがしのげる。白い息を吐きながら、会話も弾んでいる様子が目に浮かぶ。
○寒風が穂のない田んぼを通り抜け 春一番
刈田を「穂のない田んぼ」としたところがユニーク。稲という障害物がなくなった風をまともに受ける町や村は、いかにも寒そうである。
○踏切のランプ交互に日短 茂樹
日が長いうちは、踏切の音はあまり気にならないが、短くなるといらいらして踏切のランプの点滅まで気になってくる。
○二人して棚を組み立て冬に入る たつみ
何のための棚か分からないが、ご夫婦でどうにか組み立てることができた。これで年の瀬の煤払いの荷物の整理も万全である。作り終えた安堵感も伝わってくる。
○燃え殻になりて立ちをり曼珠沙華 たつみ
「燃え殻に」は言い得て妙である。この季語の傍題には「死人花」や「亡霊花」がある。咲き誇っている時の艶やかさと咲き終えた後の侘しい姿にこれほど落差のある花は、めずらしい。
○アダージョの葬列向かう冬の海 斑猫
海辺の静かな街並みにある教会を想像する。上五の「アダージョの」が厳かな雰囲気を漂わせている。
*次回予定
日時 十二月三日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「障子」一句と当季雑詠を二句
(茂樹 記)
加登真希の野菜と青木シュトレン
2023年11月09日
| HOME |