Paris 2023
2023年06月26日
パリには何度行ったか?と言われると覚えてない!
忘れないうちに、今回は大体どこで何をしてきたか備忘録をとりあえず。
6月7日水曜夜 出発 福岡空港(EVA)⇒台北 桃園空港⇒パリ シャルルドゴール 6月8日木曜朝着

着いたばっかり。 暑い!!
後ろに凱旋門。

パリの亜希ちゃんとギャラリーオープンまでカフェで時間つぶし。
おいし~~けど、トイレの水道は壊れていて手は洗えない。

ギャルリ為永で前日パリに着いている山本大也君と再会。

場所もギャラリーも素晴らしい。

そして、彼の作品は堂々と展示されていて負けていない。

実物と作家と目の前に居て贅沢な時間。
この旅の目的は、山本大也のパリでの初個展を観ること。

宿は、PEOPLE PARIS MALE、マレ地区の割ときれいなドミトリー。
女性4人部屋バスルーム付き朝食付き。
外に出て4分ほどでほど静かなセーヌ川沿い。

さっそく訪ねて来てくれたブライトン時代のスクールメイトのラシードと宿の前のベンチでランチ。
小鳥もいるけどネズミも🐁

お散歩に出るとサンルイ島に夕日が沈む。

朝ごはん 焼き立てクロワッサンはホントに美味しい。
ショコラショ コーンフレーク クルミ ヒマワリの種 ドライフルーツ チーズ・・・

出発、宿をでる。二日目なので一人で乗り物もOK!パリ市内は簡単。

舟のパトカーがスピード出してよく通る!

さっそく迷う。方向音痴なので右岸と左岸がこんがらがる??

ノートルダムまだ大工事中。知らんかった。

ワカノさんに教えてもらったルクロイグレック発見。

オープン前だから横の路地に入る。フランス語レッスンで入場無料習ったからオッケー!

小さなギャラリーが並んでいる。おっぱいの陶芸とかもあって自由。

そして、このホワイトアスパラのお皿が絶品!
スタッフ全員日本人なのでフランス語を使えるチャンスが無いから最後だけ、「ラディッションシルブプレ!」
新しい凱旋門。

高層ビルがいっぱいの新しい町ぽい。
えらい広い駅なのにトイレがとおーくにしかないから帰る。

セーヌはひっきりなしなしに観光船が行きかう。岸から手を振ってみたり。

教会の前にもホームレス。どこにもおって。犬と一緒の人もいっぱいおって。

マレ地区に帰ってきてふらふら雑貨など観て歩く、なんども来たことがあることを思い出したり中の人まで覚えていたり。
二度目のギャルリ為永へ。

ギャラリーの三代目のお嬢さんはチャーミングでした。
それから、ルイビトン美術館に、バスキアとウォホールの二人の一緒に制作した作品展。

















アートナビのお姉さん。

美術館の横の公園でランチ。モンペリエの学生の時もよくスーパーで買って食べていたクスクスやサラダのお弁当!懐かしくておいしい!
マサ君がフランス語のキャプションをかいつまんで説明してくれるからほんとにありがたい!!

おいしいアイスクリーム屋さんへ。
水道水は、イギリスではタップウォーターって言ってたけれど、フランスでは、キャラフドと言うんだって。大事!
暑い日に浴衣で回ってビチャビチャ💦
ほどいた帯の上で爆睡しておった!
日曜の朝はまず蚤の市へ。


ロダンが晩年住んでいたというお城の様なロダン美術館へ。




後ろにみえるのはナポレオンのお墓なんと。
ちょっと遠くのギャラリーへ。



ぽんちゃんの親戚になる彼女のギャラリーは郊外にあってもお客様が沢山で、勉強になりました。
どういう理由で魅力があるのか分析しょー!
マサ君はライターで研究者で学生でもあるので、学食へ案内してもらいました。


船の学食です!



傍の国立図書館は、ビルが本の形をしていました。
パリの亜希ちゃんの家に一泊泊めてもらいました。

新しい高層ビルと、古い階段やグラフィティーが混在する町。


ミミと亜希ちゃんの手づくりのケーキでのんびりたわいもない楽しいお話。

夜はジュンペイのクレープ。夫婦は早く帰った方が晩ごはんを作るそう!
とっても美味しかった!。生地を丸く広げたら卵を置いてチーズをパラパラふって生ハムを置いて皮を折りたたんでできあがり。
アパルトマンへお引越し。

パリ市庁舎の近くのマレ地区のアパルトマン、ステキなプチ一人暮らし。






ラシードを呼び出す。探して行った美術館がお休みだったので。

どこにいるか説明できないからメトロの写真を撮って「ここを探せ!」とメールしたら「ちょっとまって!」とラシードから。笑


週末セーヌ川飛び込み大会のための飛び込み台設置中。
橋にみんながかけた鍵は大方撤去中らしい。



広島市現代美術館にある作品と同じ。キースヘリング!
これは教会にある方がいいな。

いつも着て行った浴衣は友達にあげて帰る。これはトンボ柄の男物の浴衣でかっつんちゃんがくれたの。
ラシードめちゃ喜ぶ!

安藤忠雄が設計に携わったパリの現代美術館。プルスドゥコメルス。


サンマルタン運河の辺り

ちょっと付き合ってもらってすいません!

静かめな木陰の多い公園に行くとクジャクやらグースやら鳥がいっぱいで最終日はのんびり。

膝が痛くなると思ってパリ市内に8泊10日の旅を計画したけれど、歩き回っても痛くならなくて元気で楽しんできました。
お世話になった皆様
Merci beaucoup💓
忘れないうちに、今回は大体どこで何をしてきたか備忘録をとりあえず。
6月7日水曜夜 出発 福岡空港(EVA)⇒台北 桃園空港⇒パリ シャルルドゴール 6月8日木曜朝着

着いたばっかり。 暑い!!
後ろに凱旋門。

パリの亜希ちゃんとギャラリーオープンまでカフェで時間つぶし。
おいし~~けど、トイレの水道は壊れていて手は洗えない。

ギャルリ為永で前日パリに着いている山本大也君と再会。

場所もギャラリーも素晴らしい。

そして、彼の作品は堂々と展示されていて負けていない。

実物と作家と目の前に居て贅沢な時間。
この旅の目的は、山本大也のパリでの初個展を観ること。

宿は、PEOPLE PARIS MALE、マレ地区の割ときれいなドミトリー。
女性4人部屋バスルーム付き朝食付き。
外に出て4分ほどでほど静かなセーヌ川沿い。

さっそく訪ねて来てくれたブライトン時代のスクールメイトのラシードと宿の前のベンチでランチ。
小鳥もいるけどネズミも🐁

お散歩に出るとサンルイ島に夕日が沈む。

朝ごはん 焼き立てクロワッサンはホントに美味しい。
ショコラショ コーンフレーク クルミ ヒマワリの種 ドライフルーツ チーズ・・・

出発、宿をでる。二日目なので一人で乗り物もOK!パリ市内は簡単。

舟のパトカーがスピード出してよく通る!

さっそく迷う。方向音痴なので右岸と左岸がこんがらがる??

ノートルダムまだ大工事中。知らんかった。

ワカノさんに教えてもらったルクロイグレック発見。

オープン前だから横の路地に入る。フランス語レッスンで入場無料習ったからオッケー!

小さなギャラリーが並んでいる。おっぱいの陶芸とかもあって自由。

そして、このホワイトアスパラのお皿が絶品!
スタッフ全員日本人なのでフランス語を使えるチャンスが無いから最後だけ、「ラディッションシルブプレ!」
新しい凱旋門。

高層ビルがいっぱいの新しい町ぽい。
えらい広い駅なのにトイレがとおーくにしかないから帰る。

セーヌはひっきりなしなしに観光船が行きかう。岸から手を振ってみたり。

教会の前にもホームレス。どこにもおって。犬と一緒の人もいっぱいおって。

マレ地区に帰ってきてふらふら雑貨など観て歩く、なんども来たことがあることを思い出したり中の人まで覚えていたり。
二度目のギャルリ為永へ。

ギャラリーの三代目のお嬢さんはチャーミングでした。
それから、ルイビトン美術館に、バスキアとウォホールの二人の一緒に制作した作品展。

















アートナビのお姉さん。

美術館の横の公園でランチ。モンペリエの学生の時もよくスーパーで買って食べていたクスクスやサラダのお弁当!懐かしくておいしい!
マサ君がフランス語のキャプションをかいつまんで説明してくれるからほんとにありがたい!!

おいしいアイスクリーム屋さんへ。
水道水は、イギリスではタップウォーターって言ってたけれど、フランスでは、キャラフドと言うんだって。大事!
暑い日に浴衣で回ってビチャビチャ💦
ほどいた帯の上で爆睡しておった!
日曜の朝はまず蚤の市へ。


ロダンが晩年住んでいたというお城の様なロダン美術館へ。




後ろにみえるのはナポレオンのお墓なんと。
ちょっと遠くのギャラリーへ。



ぽんちゃんの親戚になる彼女のギャラリーは郊外にあってもお客様が沢山で、勉強になりました。
どういう理由で魅力があるのか分析しょー!
マサ君はライターで研究者で学生でもあるので、学食へ案内してもらいました。


船の学食です!



傍の国立図書館は、ビルが本の形をしていました。
パリの亜希ちゃんの家に一泊泊めてもらいました。

新しい高層ビルと、古い階段やグラフィティーが混在する町。


ミミと亜希ちゃんの手づくりのケーキでのんびりたわいもない楽しいお話。

夜はジュンペイのクレープ。夫婦は早く帰った方が晩ごはんを作るそう!
とっても美味しかった!。生地を丸く広げたら卵を置いてチーズをパラパラふって生ハムを置いて皮を折りたたんでできあがり。
アパルトマンへお引越し。

パリ市庁舎の近くのマレ地区のアパルトマン、ステキなプチ一人暮らし。






ラシードを呼び出す。探して行った美術館がお休みだったので。

どこにいるか説明できないからメトロの写真を撮って「ここを探せ!」とメールしたら「ちょっとまって!」とラシードから。笑


週末セーヌ川飛び込み大会のための飛び込み台設置中。
橋にみんながかけた鍵は大方撤去中らしい。



広島市現代美術館にある作品と同じ。キースヘリング!
これは教会にある方がいいな。

いつも着て行った浴衣は友達にあげて帰る。これはトンボ柄の男物の浴衣でかっつんちゃんがくれたの。
ラシードめちゃ喜ぶ!

安藤忠雄が設計に携わったパリの現代美術館。プルスドゥコメルス。


サンマルタン運河の辺り

ちょっと付き合ってもらってすいません!

静かめな木陰の多い公園に行くとクジャクやらグースやら鳥がいっぱいで最終日はのんびり。

膝が痛くなると思ってパリ市内に8泊10日の旅を計画したけれど、歩き回っても痛くならなくて元気で楽しんできました。
お世話になった皆様
Merci beaucoup💓
筆さばき&スカートさばき
2023年06月24日
六月の句会 兼題 『蛍』
2023年06月18日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第百五号(令和五年六月)
今年は、早々に梅雨入りしたが、句会当日は雨も降らずに穏やかな天気となった。中村啓太郎さんの個展『トリが飛ぶ前に』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の七名を含めて十六名となった。(尚、今回愛幸さんの選句はありません)

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「蛍」
本家へと導いてゆく蛍道 茂樹
どくだみと同じあじするほうほたる 麦
弧を描く群青のよの蛍かな 風外
◎誰となく無言になりて初蛍 たつみ
○声あげて吾子のはじめて見る蛍 えこ
畦道に淋しい蛍吾に付く 厚子
手の平に乗せし蛍の点滅す 走波
コンビニの栄枯盛衰蛍とぶ 朋子
父母とみしいつかの津和野の蛍かな 六星
沢沿ひに二筋三筋蛍かな 進
螢火よ遠い過去への鎮魂歌 愛幸
道の辺に蛍がひとつ灯りをり ねむ女
待っとるで川整えて蛍(ほたる)舞(まい) 彩鳥
少女笑み蛍潰せし掌(て)を洗ふ 斑猫
川底を今は昔と舞う蛍 軽太郎(旧啓太郎)
ほうたるにこちら雌なりペンライト 七軒
当季雑詠
雨蛙日向日影の境目に 茂樹
緑蔭へ集まつてゐる運転手 茂樹
◎所在無き雨降る夜の扇風機 麦
扇風機首も振らせぬ宇宙人 麦
ふる池やとりのこされし水(みず)馬(すまし) 風外
まる見えの足袋のよごれや更衣 風外
蟻の道曲がり曲がって奥津城へ たつみ
画用紙に描きし虹の絵失せにけり たつみ
◎留守庭の番人となり女郎蜘蛛 えこ
蛞蝓の縦横無尽なる跡の えこ

まじ吹きて大の字に伸ぶ帰郷かな 厚子
傷ありき枇杷の実五つもらひけり 厚子
犬と行く庭石菖(にわぜきしょう)の咲く広場 走波

遮断機にさへぎられたる夏の海 走波
北陸の田植ゑ終りて空近し 朋子
夏の星ジンベイザメの背にもあり 朋子
白雨落つ小径の小さき花揺らし 六星
甘酸つぱい君の届けし甘夏は 六星
社の樹二声鳴くや青葉木菟 進
夜の闇声が横切る時鳥 進
露あふるドクダミの園満ち満ちる 愛幸
光だす梅雨の晴れ間の艶き緑(りょく) 愛幸
泰山木の花の白く傷つきやすく ねむ女
星なき夜地上に万の螢かな ねむ女
新聞はグラジオラスの通学服 彩鳥
梅雨景色町家通りの最骨頂 彩鳥
首狩りの挽歌響ける熱帯夜 斑猫
〇積乱雲風の胎児を孕み湧く 斑猫
物干しと湿った風とアロハシャツ 軽太郎(旧啓太郎)
快晴と真っ黒い影作り雨 軽太郎(旧啓太郎)
風は今螢袋の白の色 七軒
サイパンの伯父腐葉土に時鳥 七軒
(句会寸描)
*兼題の「蛍」は、接戦の末、たつみさんが一位となった。雑詠は、麦さんとえこさんが一位を分け合った。兼題は、最近ではめったに見ることのない蛍に悪戦苦闘されたようだ。雑詠は、季語に偏りがなくバラエティーに富んでいた。
*兼題「蛍」
◎誰となく無言になりて初蛍 たつみ
賑やかな花火と違って「蛍」を観に行くと、大概こんな感じになる。みんな息をひそめ、辺りを注意深く見まわして「初蛍」を探している様子が伝わってくる。
○声あげて吾子のはじめて見る蛍 えこ
私も幼い頃、同じように声を上げていたに違いない。それぐらい「蛍」が放つ光には、感動するものがある。初めて蛍を見た子供への、やさしい眼差しに溢れている。
*当季雑詠
◎所在無き雨降る夜の扇風機 麦
扇風機を出してみたものの、雨が降り、肌寒く、今晩は出番がない。扇風機が感情を持っているように、描写しているのが面白い。
◎留守庭の番人となり女郎蜘蛛 えこ
普段は厄介者の「女郎蜘蛛」であるが、留守中の庭の「番人」として、家を守ってくれるありがたい存在のように思えた。
〇積乱雲風の胎児を孕み湧く 斑猫
「雲の峰」でもなく、「入道雲」でもなく、「積乱雲」がよく効いている。中七の「風の胎児を」の措辞も一雨きそうな不安感を煽っている。
*次回予定
日時 七月二日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「虫偏の字を入れた夏の句」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 七月一日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 七月二日(日)
選句締切 七月五日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
今年は、早々に梅雨入りしたが、句会当日は雨も降らずに穏やかな天気となった。中村啓太郎さんの個展『トリが飛ぶ前に』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の七名を含めて十六名となった。(尚、今回愛幸さんの選句はありません)

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「蛍」
本家へと導いてゆく蛍道 茂樹
どくだみと同じあじするほうほたる 麦
弧を描く群青のよの蛍かな 風外
◎誰となく無言になりて初蛍 たつみ
○声あげて吾子のはじめて見る蛍 えこ
畦道に淋しい蛍吾に付く 厚子
手の平に乗せし蛍の点滅す 走波
コンビニの栄枯盛衰蛍とぶ 朋子
父母とみしいつかの津和野の蛍かな 六星
沢沿ひに二筋三筋蛍かな 進
螢火よ遠い過去への鎮魂歌 愛幸
道の辺に蛍がひとつ灯りをり ねむ女
待っとるで川整えて蛍(ほたる)舞(まい) 彩鳥
少女笑み蛍潰せし掌(て)を洗ふ 斑猫
川底を今は昔と舞う蛍 軽太郎(旧啓太郎)
ほうたるにこちら雌なりペンライト 七軒
当季雑詠
雨蛙日向日影の境目に 茂樹
緑蔭へ集まつてゐる運転手 茂樹
◎所在無き雨降る夜の扇風機 麦
扇風機首も振らせぬ宇宙人 麦
ふる池やとりのこされし水(みず)馬(すまし) 風外
まる見えの足袋のよごれや更衣 風外
蟻の道曲がり曲がって奥津城へ たつみ
画用紙に描きし虹の絵失せにけり たつみ
◎留守庭の番人となり女郎蜘蛛 えこ
蛞蝓の縦横無尽なる跡の えこ

まじ吹きて大の字に伸ぶ帰郷かな 厚子
傷ありき枇杷の実五つもらひけり 厚子
犬と行く庭石菖(にわぜきしょう)の咲く広場 走波

遮断機にさへぎられたる夏の海 走波
北陸の田植ゑ終りて空近し 朋子
夏の星ジンベイザメの背にもあり 朋子
白雨落つ小径の小さき花揺らし 六星
甘酸つぱい君の届けし甘夏は 六星
社の樹二声鳴くや青葉木菟 進
夜の闇声が横切る時鳥 進
露あふるドクダミの園満ち満ちる 愛幸
光だす梅雨の晴れ間の艶き緑(りょく) 愛幸
泰山木の花の白く傷つきやすく ねむ女
星なき夜地上に万の螢かな ねむ女
新聞はグラジオラスの通学服 彩鳥
梅雨景色町家通りの最骨頂 彩鳥
首狩りの挽歌響ける熱帯夜 斑猫
〇積乱雲風の胎児を孕み湧く 斑猫
物干しと湿った風とアロハシャツ 軽太郎(旧啓太郎)
快晴と真っ黒い影作り雨 軽太郎(旧啓太郎)
風は今螢袋の白の色 七軒
サイパンの伯父腐葉土に時鳥 七軒
(句会寸描)
*兼題の「蛍」は、接戦の末、たつみさんが一位となった。雑詠は、麦さんとえこさんが一位を分け合った。兼題は、最近ではめったに見ることのない蛍に悪戦苦闘されたようだ。雑詠は、季語に偏りがなくバラエティーに富んでいた。
*兼題「蛍」
◎誰となく無言になりて初蛍 たつみ
賑やかな花火と違って「蛍」を観に行くと、大概こんな感じになる。みんな息をひそめ、辺りを注意深く見まわして「初蛍」を探している様子が伝わってくる。
○声あげて吾子のはじめて見る蛍 えこ
私も幼い頃、同じように声を上げていたに違いない。それぐらい「蛍」が放つ光には、感動するものがある。初めて蛍を見た子供への、やさしい眼差しに溢れている。
*当季雑詠
◎所在無き雨降る夜の扇風機 麦
扇風機を出してみたものの、雨が降り、肌寒く、今晩は出番がない。扇風機が感情を持っているように、描写しているのが面白い。
◎留守庭の番人となり女郎蜘蛛 えこ
普段は厄介者の「女郎蜘蛛」であるが、留守中の庭の「番人」として、家を守ってくれるありがたい存在のように思えた。
〇積乱雲風の胎児を孕み湧く 斑猫
「雲の峰」でもなく、「入道雲」でもなく、「積乱雲」がよく効いている。中七の「風の胎児を」の措辞も一雨きそうな不安感を煽っている。
*次回予定
日時 七月二日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「虫偏の字を入れた夏の句」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 七月一日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 七月二日(日)
選句締切 七月五日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
トリが飛ぶ前に keitarou nakamura
2023年06月05日
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