マッキー元館長の絵本展
2023年05月24日
八千代の丘美術館はぐるっと家が15棟も輪になって建っていて一棟ずつに広島ゆかりの作家が1年ずつの展示をする美術館でした。残念ながら終了してしまいましたが私も何度か丹田和宏展や鳥谷部圭子展などに何度も行かせてもらっていました。
そこの館長を長くされていたのが槇原慶喜さんです。
今回は、イナユキ文 KEIKI MAKIHARA画 「忘れても残るもの」絵本原画展です。

壁いっぱいの水彩原画が圧巻です。
沢山の絵描きさんや美術関係者の方々や田谷行平先生も。

果物の水彩など。

モデルの親戚のお嬢さん、ご家族でいらっしゃいました!
KEIKI MAKIHARA TEN 5月31日水曜まで。
5/23 火曜日、現美ナビツアーしました。
平日でも申し込めば説明付きで回れると聞いたので友人たちとG7も終わって静かになった街に繰り出しました。
photo by Dr.



初めてカモメ娘の仕事ぶりを観ましたが、なかなか頑張ってました!
オスカルや楠木さんや現美のみなさんと美術の好きな方々と良い環境に恵まれてますね。
その後、オカピに泉美術館に回ってもらって「中丸雪生さんと交流のあった画家たち」の展覧会に再度お邪魔しました。
えっちゃんとオカピと何度でも感動!
そして、中丸家の孫にあたる洋服の作家の寿絵さんともお話しながらお茶タイムをしてきました。
この展覧会の学芸員さんである永井さんにも敬服と感謝です!

会場写真は禁止なので、我々の写真で失礼! (笑)
そこの館長を長くされていたのが槇原慶喜さんです。
今回は、イナユキ文 KEIKI MAKIHARA画 「忘れても残るもの」絵本原画展です。

壁いっぱいの水彩原画が圧巻です。
沢山の絵描きさんや美術関係者の方々や田谷行平先生も。

果物の水彩など。

モデルの親戚のお嬢さん、ご家族でいらっしゃいました!
KEIKI MAKIHARA TEN 5月31日水曜まで。
5/23 火曜日、現美ナビツアーしました。
平日でも申し込めば説明付きで回れると聞いたので友人たちとG7も終わって静かになった街に繰り出しました。




初めてカモメ娘の仕事ぶりを観ましたが、なかなか頑張ってました!
オスカルや楠木さんや現美のみなさんと美術の好きな方々と良い環境に恵まれてますね。
その後、オカピに泉美術館に回ってもらって「中丸雪生さんと交流のあった画家たち」の展覧会に再度お邪魔しました。
えっちゃんとオカピと何度でも感動!
そして、中丸家の孫にあたる洋服の作家の寿絵さんともお話しながらお茶タイムをしてきました。
この展覧会の学芸員さんである永井さんにも敬服と感謝です!

会場写真は禁止なので、我々の写真で失礼! (笑)
五月の句会 兼題「虹」
2023年05月17日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第百四号(令和五年五月)
立夏を過ぎたとたんに、生憎の雨模様となった。立町ツバメさんの個展『わたしのほしぞら』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の四名を含めて十三名となった。(尚、今回ねむ女さんの選句はありません)

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「虹」
○船に添ひ海走る虹龍の如し 彩鳥
正面の社へ二重虹立ちぬ 茂樹
○昼下がり虹の欠片の忘れ物 六星
虹架かる自転車停めて見惚れたり 走波
◎飛行艇虹より出て飛び立ちぬ 斑猫
雨もよひチタンの一輪挿しに虹 ねむ女
○それぞれに見た虹のこと話す夕 たつみ
◎虹の根や確か棚田の三枚目 麦
曇天のドライブ眼前に虹立つ えこ
虹高し側に我が犬手には傘 進
ルーキーを寿ぐ虹や初勝利 朋子
○あふために虹に向つてバスに乗る 七軒
虹がでた雨のち晴の一瞬に 風外

当季雑詠
季語眺めはたと菖蒲湯思い出す 彩鳥
薫風の奏でる葉音に息をつく 彩鳥
◎天空を引き寄せてゐる桐の花 茂樹
植栽へ細やかに張る蜘蛛の糸 茂樹
さかあがり四回できた夏(なつ)初月(はづき) 六星

新緑を映し流るる太田川 六星
バスに乗る盲導犬よ梅雨間近 走波
○さみだるる終着駅の車止め 走波
座頭虫揺らす葉影やジギタリス 斑猫
沈黙の寺院を叩き驟雨過ぐ 斑猫
磯遊び木星柄の石拾ふ ねむ女
○虹の根を掘れば宝のあるといふ ねむ女
名を母に聞きし記憶の紫蘭かな たつみ

夏めくやサラダ彩る食用花 たつみ
母の日に妣の字知りて逢ひに行く 麦
残り香や振り向きざまに五月闇 麦
上着手に麦の秋風鳥の声 えこ
ビル一階に保育園あり鯉のぼり えこ
男の子名前の入りし幟かな 進
そっと咲く父が残した花水木 進
限定のランチに添えてカーネーション 朋子
登山靴やつと洗ひて風薫る 朋子
雨ならば雨浴ぶるなり松の芯 七軒
薫風に飽きることなしすべり台 七軒
メダカの子5ミリの命いとおしい 風外
あじさいがキャビアの粒咲くを待つ 風外
(句会寸描)
*兼題の「虹」は、大接戦の末、斑猫さんと麦さんが一位を分け合った。雑詠は、茂樹が一位となった。兼題は、虹を見ることが少なくなってきたので、想像力を働かせた句が数多く見受けられた。雑詠は、初夏の様子をいろいろな視点で捉えていた。
*兼題 「虹」
◎飛行艇虹より出て飛び立ちぬ 斑猫
普段は滅多にお目にかかれない「飛行艇」であるが、「虹」との取合せに物語性を感じる。ジェット機ではなく「飛行艇」というところにロマンがある。
◎虹の根や確か棚田の三枚目 麦
虹そのものではなく、虹の根元を観察しているところが面白い。
「確か」と示しているのでもう消えているのかもしれない。下五の「三枚目」は、リズムがよい。
○船に添ひ海走る虹龍の如し 彩鳥
昇り龍であろうか。中七の「海走る虹」が勢いを感じさせ効果を上げている。「虹」を「龍」と感じるところに作者の感性が出ている。
○昼下がり虹の欠片の忘れ物 六星
昼間の通り雨か何かと思われる。中七から下五にかけての「虹の欠片の忘れ物」が独特でユーモラスである。「虹」の名残りを見つけた嬉しさも感じる。
○それぞれに見た虹のこと話す夕 たつみ
その日の「虹」が、家族の共通の話題となっている。一家団欒の楽しい夕餉の様子がうかがわれ、会話もいつも以上に弾んでいるものと思われる。
○あふために虹に向つてバスに乗る 七軒
どこかの映画のワンシーンを思わせる。「あふために」としかいってないので、誰に、どこで、何のために会うのか、たいへんロマンチックな句。
*当季雑詠
◎天空を引き寄せてゐる桐の花 茂樹
桐の花は、非常に背丈の高い花である。毎年のように近所の同じ場所で、見上げているが、その日は何となくそんな感じがした。
○さみだるる終着駅の車止め 走波
「終着駅の車止め」にスポットライトを当てている。そこには雑踏から遠ざかった佇まいが感じられ、いかにも五月雨らしい一風景である。
photo by 麦
○虹の根を掘れば宝のあるといふ ねむ女
アイルランドの民話にこういう言い伝えがあるとのこと。作者はそれを知っていて、実際の虹を眺めながら夢のある思いを寄せている。
*次回予定
日時 六月四日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「蛍」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 六月三日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 六月四日(日)
選句締切 六月七日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
立夏を過ぎたとたんに、生憎の雨模様となった。立町ツバメさんの個展『わたしのほしぞら』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の四名を含めて十三名となった。(尚、今回ねむ女さんの選句はありません)

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「虹」
○船に添ひ海走る虹龍の如し 彩鳥
正面の社へ二重虹立ちぬ 茂樹
○昼下がり虹の欠片の忘れ物 六星
虹架かる自転車停めて見惚れたり 走波
◎飛行艇虹より出て飛び立ちぬ 斑猫
雨もよひチタンの一輪挿しに虹 ねむ女
○それぞれに見た虹のこと話す夕 たつみ
◎虹の根や確か棚田の三枚目 麦
曇天のドライブ眼前に虹立つ えこ
虹高し側に我が犬手には傘 進
ルーキーを寿ぐ虹や初勝利 朋子
○あふために虹に向つてバスに乗る 七軒
虹がでた雨のち晴の一瞬に 風外

当季雑詠
季語眺めはたと菖蒲湯思い出す 彩鳥
薫風の奏でる葉音に息をつく 彩鳥
◎天空を引き寄せてゐる桐の花 茂樹
植栽へ細やかに張る蜘蛛の糸 茂樹
さかあがり四回できた夏(なつ)初月(はづき) 六星

新緑を映し流るる太田川 六星
バスに乗る盲導犬よ梅雨間近 走波
○さみだるる終着駅の車止め 走波
座頭虫揺らす葉影やジギタリス 斑猫
沈黙の寺院を叩き驟雨過ぐ 斑猫
磯遊び木星柄の石拾ふ ねむ女
○虹の根を掘れば宝のあるといふ ねむ女
名を母に聞きし記憶の紫蘭かな たつみ

夏めくやサラダ彩る食用花 たつみ
母の日に妣の字知りて逢ひに行く 麦
残り香や振り向きざまに五月闇 麦
上着手に麦の秋風鳥の声 えこ
ビル一階に保育園あり鯉のぼり えこ
男の子名前の入りし幟かな 進
そっと咲く父が残した花水木 進
限定のランチに添えてカーネーション 朋子
登山靴やつと洗ひて風薫る 朋子
雨ならば雨浴ぶるなり松の芯 七軒
薫風に飽きることなしすべり台 七軒
メダカの子5ミリの命いとおしい 風外
あじさいがキャビアの粒咲くを待つ 風外
(句会寸描)
*兼題の「虹」は、大接戦の末、斑猫さんと麦さんが一位を分け合った。雑詠は、茂樹が一位となった。兼題は、虹を見ることが少なくなってきたので、想像力を働かせた句が数多く見受けられた。雑詠は、初夏の様子をいろいろな視点で捉えていた。
*兼題 「虹」
◎飛行艇虹より出て飛び立ちぬ 斑猫
普段は滅多にお目にかかれない「飛行艇」であるが、「虹」との取合せに物語性を感じる。ジェット機ではなく「飛行艇」というところにロマンがある。
◎虹の根や確か棚田の三枚目 麦
虹そのものではなく、虹の根元を観察しているところが面白い。
「確か」と示しているのでもう消えているのかもしれない。下五の「三枚目」は、リズムがよい。
○船に添ひ海走る虹龍の如し 彩鳥
昇り龍であろうか。中七の「海走る虹」が勢いを感じさせ効果を上げている。「虹」を「龍」と感じるところに作者の感性が出ている。
○昼下がり虹の欠片の忘れ物 六星
昼間の通り雨か何かと思われる。中七から下五にかけての「虹の欠片の忘れ物」が独特でユーモラスである。「虹」の名残りを見つけた嬉しさも感じる。
○それぞれに見た虹のこと話す夕 たつみ
その日の「虹」が、家族の共通の話題となっている。一家団欒の楽しい夕餉の様子がうかがわれ、会話もいつも以上に弾んでいるものと思われる。
○あふために虹に向つてバスに乗る 七軒
どこかの映画のワンシーンを思わせる。「あふために」としかいってないので、誰に、どこで、何のために会うのか、たいへんロマンチックな句。
*当季雑詠
◎天空を引き寄せてゐる桐の花 茂樹
桐の花は、非常に背丈の高い花である。毎年のように近所の同じ場所で、見上げているが、その日は何となくそんな感じがした。
○さみだるる終着駅の車止め 走波
「終着駅の車止め」にスポットライトを当てている。そこには雑踏から遠ざかった佇まいが感じられ、いかにも五月雨らしい一風景である。

○虹の根を掘れば宝のあるといふ ねむ女
アイルランドの民話にこういう言い伝えがあるとのこと。作者はそれを知っていて、実際の虹を眺めながら夢のある思いを寄せている。
*次回予定
日時 六月四日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「蛍」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 六月三日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 六月四日(日)
選句締切 六月七日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
わたしのほしぞら 立町ツバメ
2023年05月11日
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