南仏からドイツへ移動しました。
2019年08月28日
あれから(フランス語の学校が終わってから)、遠くのSaint-Jean-du-Gardのりっちゃんのケーキ屋さんAu Petit Bonheurにお泊りに行きました。
りっちゃんは鴎娘の福岡の大学時代の友人で以前アイルランドに彼女が住んでいた時にも会いに行きました。
あの時は、震えるくらいダブリンは寒~い八月だった。
今回は暑~い南仏で再会。今はお母さんパティシエ。


りっちゃんとヨハンと花恵ちゃんMeruci beaucoup!!
すごい山の中をバスがビュンビュン走るからどこまで田舎なのかと不安になるくらいだったけど、着いたら可愛い静かな町がありました。また行きたい!
それから、ぽんちゃんの家族がモンペリエのアルダの家まで来てくれて私も車に乗せてもらって南仏めぐりをしました。
モンペリエを出た後、ホストファミリーのファリダからは、これからもあなたの様子を沢山知らせてよ!とメールが来て、アルダ(マダムフランシスコ)からは、家の中が空っぽになって淋しい!とメールが来て、私も淋しいお別れじゃった。
純平君(フランスの名前が呼びにくいからジュンペイと呼ばせてもらっている)の運転で中世の世界の様な南フランスを周りました。

シテじゃなくてセットゥみたいな呼び方の港町へ。

毒が無いから偽物かと思ったら本物の奈良さんの新作だった。
南仏の小さなゴッホの美術館。


ぽんちゃんが行きたかったセントビクトワール山で。
ぽんちゃんの南仏スケッチもリリ作品展の時に一緒に展示させてもらいますよ、楽しい絵なんです。

地中海のビーチのレストランで、「隣のおねーさんが食べよるふわふわのモノが私も食べたいけー亜希ちゃん頼んでや!!」と、ぽんちゃんちの娘の亜希ちゃんにオーダーをお願いして食べられて満足。
ちびっ子の世話だけでも大変なのに、更に母の友達までバカンスについてきて大変よね。
亜希ちゃん家族とぽんちゃん、Meruci beaucoup!!!
この辺りでゴッホやマチスやセザンヌがキャンバスを抱えてうろうろ絵を描いていたのかと思うとなんだか幸せ。
それから、純平君にニースの空港まで送ってもらって激安飛行機でバーゼルまで飛ぶ。
激安だけあって二時間遅れても飲み物を頼むと有料。

三時間も待たせてしまってヘルブラウさんと夫がスイスのバーゼルまで車で迎えに来てくれて更に夜道を夫の実家へと走り、星しか見えないドイツの田舎のお家に到着。
目が覚めて窓をあけたらすごい雄大な景色が広がっていて私は有頂天!!!

ポニーが二頭と犬と猫と蛙が6匹います。


十字架の左の方の少しもじゃっとしてるところはコウノトリの巣なんだそうです。あちこちの高い場所に巣を作ってましたよ。

ヘーゼルナッツの樹の下のハンモックでユラユラして最高な夏休み!

ヘルさんの夫と妹のEvaさん。
彼女は大学の先生だけど個展の経験もあるも方なので10月のリリ作品展の時には彼女の作品も少し展示します。

ジャムを作る時などは、ミラベルの樹をゆすって実を落として熟れた順番に拾う。
そのままもいでも美味しかった。

庭の樹の下でまずはアペリティフ(食前酒)。プローストゥ!

馬屋のそばの薔薇の近くのテーブルで肉や魚やソーセージ!

絶対また行きたい~!
がんばって働かにゃーいけん!!
それから、ドイツ鉄道でカモメにも友達の多いヘルブラウさんのハンブルグのお宅へついてきました。
ドイツの南から北へ縦断だからさぞかし寒くなるだろうと、薄手のパンツとTシャツや帽子はあげて来たのに短パンとタンクトップでも暑い北ドイツ。



今夜は、秋刀魚と帆立と梅干しと奈良漬けとチリメン雑魚とごはんでした。
しばらくドイツで厄介になります。
ヘルさんと夫のご家族の皆さん、Danke schon!
広島のみなさん、大雨大変みたいですね、お気をつけてください!!
りっちゃんは鴎娘の福岡の大学時代の友人で以前アイルランドに彼女が住んでいた時にも会いに行きました。
あの時は、震えるくらいダブリンは寒~い八月だった。
今回は暑~い南仏で再会。今はお母さんパティシエ。


りっちゃんとヨハンと花恵ちゃんMeruci beaucoup!!
すごい山の中をバスがビュンビュン走るからどこまで田舎なのかと不安になるくらいだったけど、着いたら可愛い静かな町がありました。また行きたい!
それから、ぽんちゃんの家族がモンペリエのアルダの家まで来てくれて私も車に乗せてもらって南仏めぐりをしました。
モンペリエを出た後、ホストファミリーのファリダからは、これからもあなたの様子を沢山知らせてよ!とメールが来て、アルダ(マダムフランシスコ)からは、家の中が空っぽになって淋しい!とメールが来て、私も淋しいお別れじゃった。
純平君(フランスの名前が呼びにくいからジュンペイと呼ばせてもらっている)の運転で中世の世界の様な南フランスを周りました。

シテじゃなくてセットゥみたいな呼び方の港町へ。

毒が無いから偽物かと思ったら本物の奈良さんの新作だった。
南仏の小さなゴッホの美術館。


ぽんちゃんが行きたかったセントビクトワール山で。
ぽんちゃんの南仏スケッチもリリ作品展の時に一緒に展示させてもらいますよ、楽しい絵なんです。

地中海のビーチのレストランで、「隣のおねーさんが食べよるふわふわのモノが私も食べたいけー亜希ちゃん頼んでや!!」と、ぽんちゃんちの娘の亜希ちゃんにオーダーをお願いして食べられて満足。
ちびっ子の世話だけでも大変なのに、更に母の友達までバカンスについてきて大変よね。
亜希ちゃん家族とぽんちゃん、Meruci beaucoup!!!
この辺りでゴッホやマチスやセザンヌがキャンバスを抱えてうろうろ絵を描いていたのかと思うとなんだか幸せ。
それから、純平君にニースの空港まで送ってもらって激安飛行機でバーゼルまで飛ぶ。
激安だけあって二時間遅れても飲み物を頼むと有料。

三時間も待たせてしまってヘルブラウさんと夫がスイスのバーゼルまで車で迎えに来てくれて更に夜道を夫の実家へと走り、星しか見えないドイツの田舎のお家に到着。
目が覚めて窓をあけたらすごい雄大な景色が広がっていて私は有頂天!!!

ポニーが二頭と犬と猫と蛙が6匹います。


十字架の左の方の少しもじゃっとしてるところはコウノトリの巣なんだそうです。あちこちの高い場所に巣を作ってましたよ。

ヘーゼルナッツの樹の下のハンモックでユラユラして最高な夏休み!

ヘルさんの夫と妹のEvaさん。
彼女は大学の先生だけど個展の経験もあるも方なので10月のリリ作品展の時には彼女の作品も少し展示します。

ジャムを作る時などは、ミラベルの樹をゆすって実を落として熟れた順番に拾う。
そのままもいでも美味しかった。

庭の樹の下でまずはアペリティフ(食前酒)。プローストゥ!

馬屋のそばの薔薇の近くのテーブルで肉や魚やソーセージ!

絶対また行きたい~!
がんばって働かにゃーいけん!!
それから、ドイツ鉄道でカモメにも友達の多いヘルブラウさんのハンブルグのお宅へついてきました。
ドイツの南から北へ縦断だからさぞかし寒くなるだろうと、薄手のパンツとTシャツや帽子はあげて来たのに短パンとタンクトップでも暑い北ドイツ。



今夜は、秋刀魚と帆立と梅干しと奈良漬けとチリメン雑魚とごはんでした。
しばらくドイツで厄介になります。
ヘルさんと夫のご家族の皆さん、Danke schon!
広島のみなさん、大雨大変みたいですね、お気をつけてください!!
8月15日は、終戦の日兼、聖母マリアの祝日兼、息子たちの誕生日~!
2019年08月16日
いよいよ明日で学校が最後の日です!
明日の午後になったら背中から羽根が生える予定です。
明日は、鴎娘の友達のりっちゃんがモンペリエの近くの街でケーキ屋さんをしているので訪ねて行ってきます。
楽しみ~!
りっちゃんは以前アイルランドの大きなレストランでケーキの修行をしているプロなので、食べてきますねー!
元はと言えば、イクバルさんの絵画サークルみたいなんで一緒だった絵海ちゃんがお盆休みにモンペリエに訪ねて来てくれたので学校が終わってから遊びました。そして今日はもうロンドンに帰りました。

アルダが祖国ブラジルのカクテル”カイピリーニヤ”とブラジルの名物のご飯を作ってくれました。

いつも日曜の朝にアンティークマーケットがあるところも平日はきれいな公園でした。

その奥にある水道橋、ペイルー。すごい風!!

一番大きな教会で沢山のキリスト教の人たちと歌を聴いたり神父さんのお話を聴いたり。
今、平穏に家族や友達が生まれて来て生きていることに感謝してきました。
どっちみち、死ぬまでの間です。心豊かでありたいです。
なかなか欲望も強いので難しい・・・・かなー。

ピーシーン(プール)とビビオテック(図書館)の間の露天カフェみたいなところでコーヒーを頼んで持ち込んだ野菜がいっぱい入った硬くてまあまあ美味しいパンを食べました。
絵海ちゃんと日本語でいっぱいおしゃべりできてうれしかった!

絵美ちゃんを空港行きのバスまで送ってその奥までお散歩したらファリダがいつもウォーキングに来ているきれいな川べりに来ました!

風が強いから雲がどんどん流れてきれいでした。

これは今朝のバルコニーです。
もうここで朝ごはん食べれなくなると思うと寂しい。
月曜日の夕方までアルダの家に居させてもらう予定です。
明日の午後になったら背中から羽根が生える予定です。
明日は、鴎娘の友達のりっちゃんがモンペリエの近くの街でケーキ屋さんをしているので訪ねて行ってきます。
楽しみ~!
りっちゃんは以前アイルランドの大きなレストランでケーキの修行をしているプロなので、食べてきますねー!
元はと言えば、イクバルさんの絵画サークルみたいなんで一緒だった絵海ちゃんがお盆休みにモンペリエに訪ねて来てくれたので学校が終わってから遊びました。そして今日はもうロンドンに帰りました。

アルダが祖国ブラジルのカクテル”カイピリーニヤ”とブラジルの名物のご飯を作ってくれました。

いつも日曜の朝にアンティークマーケットがあるところも平日はきれいな公園でした。

その奥にある水道橋、ペイルー。すごい風!!

一番大きな教会で沢山のキリスト教の人たちと歌を聴いたり神父さんのお話を聴いたり。
今、平穏に家族や友達が生まれて来て生きていることに感謝してきました。
どっちみち、死ぬまでの間です。心豊かでありたいです。
なかなか欲望も強いので難しい・・・・かなー。

ピーシーン(プール)とビビオテック(図書館)の間の露天カフェみたいなところでコーヒーを頼んで持ち込んだ野菜がいっぱい入った硬くてまあまあ美味しいパンを食べました。
絵海ちゃんと日本語でいっぱいおしゃべりできてうれしかった!

絵美ちゃんを空港行きのバスまで送ってその奥までお散歩したらファリダがいつもウォーキングに来ているきれいな川べりに来ました!

風が強いから雲がどんどん流れてきれいでした。

これは今朝のバルコニーです。
もうここで朝ごはん食べれなくなると思うと寂しい。
月曜日の夕方までアルダの家に居させてもらう予定です。
八月のカモメの俳句会便りです!(六星欠席投句しました。)
2019年08月11日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第六十号(令和元年八月)
八月四日(日)、作品展の関係でいつもより一五分遅れの句会となった。金島大智さんの個展会場をお借りして、久しぶりの参加のりう子さん、欠席投句の六星さん、ラシードさん、新治さん、進さん、ねむ女さん、下駄麿さん(途中参加)を含めて十四名の参加者で六時十五分開始となった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(清記逆順列記)
兼題「秋の夜一切」
秋の夜の病室に響く電子音 りう子
夜半の秋栞がわりの割引券 朋子
◎岬には電話ボックス天の川 七軒
棹さして上へ上へと秋の夜 麦
秋の夜に揮毫するひと布の上 たつみ
○いつからか肘をつく癖秋の宵 走波
虫の音の止まる一瞬秋の夜 えこ
切り岸の墓は海向く星月夜 茂樹
月の雨ズリ落ち気味の指栞 下駄麿
ひとり飲(や)る酒も冷たき星月夜 進
秋蝉に起こされ白夜の窓の空 六星
ペガスス(名馬逝く)を追ふ流星となりしかな 新治
秋の夜や篠笛響く地下ホール ねむ女
当季雑詠
○犬の死に桔梗もらって帰る道 りう子
犬死んで一人散歩の秋の浜 りう子
◎夜の蝉眠れぬ闇にひとしきり 朋子
○川岸の問わず語りや原爆忌 朋子
今日もまた一人焼肉原爆忌 七軒
母の技父の形の自由形 七軒
◎小さき実を個々に結びてここに秋 麦
稲光うそついたのはきつねです 麦
○金亀子通用口に当たりおり たつみ
○長き夜のウクレレ復習ふサザンかな たつみ
稲妻や山ばかりなり安芸国 走波
ねこじゃらしそよぐ公園子等の声 走波
川面より風人を撫づ原爆忌 えこ
星月夜ゴッホの窓に風ありや えこ
○朝顔の蕾の数を確かむる 茂樹
○かなかなや時間の余白ほどほどに 茂樹
タンホイザ歌ふ夜空の金魚かな 下駄麿
◎猛暑日やものに道理のあらばこそ 下駄麿
星もなき道に長まる夜の蛇 進
○寝苦しき夜のしじまに鵺ぞ鳴く 進
ジャルダン(「植物園・大きな庭」)の女神の頬に秋陽さし 六星
フランスの女のお尻も揺れて秋 六星
風の愛撫太陽が部屋を出る風で飛ぶ ラシード
○川岸に誰かの巣穴広島忌 新治
○かなかなや受け容れ難き添削案 新治
○ジョン・レノンのTシャツ着たる生身魂 ねむ女
暑中見舞動画で届く御代ならむ ねむ女
(句会寸描)
*兼題の「秋の夜一切」は、七軒さんが頭一つ抜け出し一位となった。雑詠は大接戦の末、朋子さん、麦さん、下駄麿さんが一位を分け合った。兼題の方は、「秋の夜」がらみの幅広い季語が集まり、それぞれ特徴のある一句になった。雑詠の方は、個性的な句が多く、選句の方も偏らず万遍なく広範囲に渡っていた。
*兼題「秋の夜一切」
◎岬には電話ボックス天の川 七軒
景がはっきり見えて、雄大なスケールの句である。岬に電話ボックスとは、ちょっと不思議な感じもするが、それがかえっていろいろと想像を膨らませてくれる。
○いつからか肘をつく癖秋の宵 走波
暑さが和らいで秋に入り、物思いにふけっている。なかなか自分の癖は気づかないものだが、ふと我に返っている様子が目に浮かぶ。
*当季雑詠
◎夜の蝉眠れぬ闇にひとしきり 朋子
下五の「ひとしきり」がよく効いている。短い時間ではあるが寝苦しい夜に鳴かれると、いっそう寝付かれないような気がする。
◎小さき実を個々に結びてここに秋 麦
「小さき実」が豊かな秋の到来を想像させる。「個々に」と「ここに」の響きが面白い。
◎猛暑日やものに道理のあらばこそ 下駄麿
うだるような暑さで気が狂いそうになるが、作者は冷静にそれも「道理」だと思っている。
○犬の死に桔梗もらって帰る道 りう子
愛犬の死を悼む気持ちと、周りの人々の優しさが感じられ、胸を打つ。
○川岸の問わず語りや原爆忌 朋子
被爆後七十四年経つが、今も連綿として「問わず語り」が後世の人々に受け継がれている。
○金亀子通用口に当たりおり たつみ
私も聞いたことがあるが、結構大きな音がする。ぶつかった後の「金亀子」の姿はどこかしら哀れに感じられる。
○長き夜のウクレレ復習ふサザンかな たつみ
「サザンオールスターズ」と同世代の人であろうか。ウクレレの音色は秋に似合いそうだ。
○朝顔の蕾の数を確かむる 茂樹
朝顔がどのくらい咲いているかを見るのも楽しみだが、蕾の数を数えるのも楽しみの一つになっている。
○かなかなや時間の余白ほどほどに 茂樹
「かなかな」の独特の余韻に興味が惹かれ、時間の余白を上手く使っているようにも思われる。
○寝苦しき夜のしじまに鵺ぞ鳴く 進
「鵺」の声を実際に聞いたことはないが、不気味な声のようなので、いっそう寝苦しさが増しそうだ。
○川岸に誰かの巣穴広島忌 新治
中七の「誰かの巣穴」と言ったところに、興味をそそられる。
○かなかなや受け容れ難き添削案 新治
添削されたものに、どうしても納得できなかったという気持ちを俳句にあらわすという意外性と、「かなかな」との取り合わせが面白い。
○ジョン・レノンのTシャツ着たる生身魂 ねむ女
「生身魂」は盆の行事の一つとしてとらえられているが、異色の取り合わせがユニークである。
*次回予定
日時 九月一日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 席題を一句と当季雑詠を二句
(茂樹 記)
以前日本に来た時に、カモメの句会に参加させてもらったことがある友人のラシードが、モンペリエにやってきて「わしも俳句を出したい!」と言うので投句させてもらいました。
本人曰く、「初心者なんだからこんなのを出したっていいだろう?」と言って「これは五七五になってる?」とか聞きながら、公園でのんびりぼやっと俳句を考えている私より熱心に作句をしていました。(笑)

作句中。

出来上がり。

作句中。

公園の中のギャラリーの女神(上)です。
八月四日(日)、作品展の関係でいつもより一五分遅れの句会となった。金島大智さんの個展会場をお借りして、久しぶりの参加のりう子さん、欠席投句の六星さん、ラシードさん、新治さん、進さん、ねむ女さん、下駄麿さん(途中参加)を含めて十四名の参加者で六時十五分開始となった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(清記逆順列記)
兼題「秋の夜一切」
秋の夜の病室に響く電子音 りう子
夜半の秋栞がわりの割引券 朋子
◎岬には電話ボックス天の川 七軒
棹さして上へ上へと秋の夜 麦
秋の夜に揮毫するひと布の上 たつみ
○いつからか肘をつく癖秋の宵 走波
虫の音の止まる一瞬秋の夜 えこ
切り岸の墓は海向く星月夜 茂樹
月の雨ズリ落ち気味の指栞 下駄麿
ひとり飲(や)る酒も冷たき星月夜 進
秋蝉に起こされ白夜の窓の空 六星
ペガスス(名馬逝く)を追ふ流星となりしかな 新治
秋の夜や篠笛響く地下ホール ねむ女
当季雑詠
○犬の死に桔梗もらって帰る道 りう子
犬死んで一人散歩の秋の浜 りう子
◎夜の蝉眠れぬ闇にひとしきり 朋子
○川岸の問わず語りや原爆忌 朋子
今日もまた一人焼肉原爆忌 七軒
母の技父の形の自由形 七軒
◎小さき実を個々に結びてここに秋 麦
稲光うそついたのはきつねです 麦
○金亀子通用口に当たりおり たつみ
○長き夜のウクレレ復習ふサザンかな たつみ
稲妻や山ばかりなり安芸国 走波
ねこじゃらしそよぐ公園子等の声 走波
川面より風人を撫づ原爆忌 えこ
星月夜ゴッホの窓に風ありや えこ
○朝顔の蕾の数を確かむる 茂樹
○かなかなや時間の余白ほどほどに 茂樹
タンホイザ歌ふ夜空の金魚かな 下駄麿
◎猛暑日やものに道理のあらばこそ 下駄麿
星もなき道に長まる夜の蛇 進
○寝苦しき夜のしじまに鵺ぞ鳴く 進
ジャルダン(「植物園・大きな庭」)の女神の頬に秋陽さし 六星
フランスの女のお尻も揺れて秋 六星
風の愛撫太陽が部屋を出る風で飛ぶ ラシード
○川岸に誰かの巣穴広島忌 新治
○かなかなや受け容れ難き添削案 新治
○ジョン・レノンのTシャツ着たる生身魂 ねむ女
暑中見舞動画で届く御代ならむ ねむ女
(句会寸描)
*兼題の「秋の夜一切」は、七軒さんが頭一つ抜け出し一位となった。雑詠は大接戦の末、朋子さん、麦さん、下駄麿さんが一位を分け合った。兼題の方は、「秋の夜」がらみの幅広い季語が集まり、それぞれ特徴のある一句になった。雑詠の方は、個性的な句が多く、選句の方も偏らず万遍なく広範囲に渡っていた。
*兼題「秋の夜一切」
◎岬には電話ボックス天の川 七軒
景がはっきり見えて、雄大なスケールの句である。岬に電話ボックスとは、ちょっと不思議な感じもするが、それがかえっていろいろと想像を膨らませてくれる。
○いつからか肘をつく癖秋の宵 走波
暑さが和らいで秋に入り、物思いにふけっている。なかなか自分の癖は気づかないものだが、ふと我に返っている様子が目に浮かぶ。
*当季雑詠
◎夜の蝉眠れぬ闇にひとしきり 朋子
下五の「ひとしきり」がよく効いている。短い時間ではあるが寝苦しい夜に鳴かれると、いっそう寝付かれないような気がする。
◎小さき実を個々に結びてここに秋 麦
「小さき実」が豊かな秋の到来を想像させる。「個々に」と「ここに」の響きが面白い。
◎猛暑日やものに道理のあらばこそ 下駄麿
うだるような暑さで気が狂いそうになるが、作者は冷静にそれも「道理」だと思っている。
○犬の死に桔梗もらって帰る道 りう子
愛犬の死を悼む気持ちと、周りの人々の優しさが感じられ、胸を打つ。
○川岸の問わず語りや原爆忌 朋子
被爆後七十四年経つが、今も連綿として「問わず語り」が後世の人々に受け継がれている。
○金亀子通用口に当たりおり たつみ
私も聞いたことがあるが、結構大きな音がする。ぶつかった後の「金亀子」の姿はどこかしら哀れに感じられる。
○長き夜のウクレレ復習ふサザンかな たつみ
「サザンオールスターズ」と同世代の人であろうか。ウクレレの音色は秋に似合いそうだ。
○朝顔の蕾の数を確かむる 茂樹
朝顔がどのくらい咲いているかを見るのも楽しみだが、蕾の数を数えるのも楽しみの一つになっている。
○かなかなや時間の余白ほどほどに 茂樹
「かなかな」の独特の余韻に興味が惹かれ、時間の余白を上手く使っているようにも思われる。
○寝苦しき夜のしじまに鵺ぞ鳴く 進
「鵺」の声を実際に聞いたことはないが、不気味な声のようなので、いっそう寝苦しさが増しそうだ。
○川岸に誰かの巣穴広島忌 新治
中七の「誰かの巣穴」と言ったところに、興味をそそられる。
○かなかなや受け容れ難き添削案 新治
添削されたものに、どうしても納得できなかったという気持ちを俳句にあらわすという意外性と、「かなかな」との取り合わせが面白い。
○ジョン・レノンのTシャツ着たる生身魂 ねむ女
「生身魂」は盆の行事の一つとしてとらえられているが、異色の取り合わせがユニークである。
*次回予定
日時 九月一日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 席題を一句と当季雑詠を二句
(茂樹 記)
以前日本に来た時に、カモメの句会に参加させてもらったことがある友人のラシードが、モンペリエにやってきて「わしも俳句を出したい!」と言うので投句させてもらいました。
本人曰く、「初心者なんだからこんなのを出したっていいだろう?」と言って「これは五七五になってる?」とか聞きながら、公園でのんびりぼやっと俳句を考えている私より熱心に作句をしていました。(笑)

作句中。

出来上がり。

作句中。

公園の中のギャラリーの女神(上)です。
Feux d'artifice フダアーティフィシ(花火)
2019年08月09日
久しぶりに、木曜日記を覗いてみたら、やっぱりすごいなー!
たまにしか書かんのに、しばれるわー!!どるっち!
慌ててググってみる、モンペリエから。
私も見たーい!!豊科美術館『千田泰広展』、春だったらしい。。。
今日は、アルダにしつこく髪を染めるように言われ続けるのが面倒なので学校帰りに近くの美容院に寄ってみたら工事でお休みで直帰して、更にアルダは昼からも仕事に行く日だったから、一人静かにあれこれしている。
今日の復習もしたいけど、それすると毎日何もできないから今日は後回し。私は、本を読むのや勉強するのがとろいんです!
夕べ、前のホストファミリーのレミーとファリダとビーチに行って足を海につけてからまた花火を観てきました!
私の好きなジャガイモのサラダを作ってきてくれてビーチで寝っ転がって、とてもいい思い出です。




思い出は、フランス語で Souvenirs スーベニアですよ。
授業でスーベニアについて話しなさいと言われて、こんがらがりましたんよ!
おまけのワンコ
モンペリエのコメディ広場でさっきすれ違った大きいワンコ。

結構真昼間の石畳の上とかみなさん散歩してるんだけど、足暑くないのかねー。
だれも💩拾わないしー。
でも、犬たちのびのびして楽しそうなんよねー。
たまにしか書かんのに、しばれるわー!!どるっち!
慌ててググってみる、モンペリエから。
私も見たーい!!豊科美術館『千田泰広展』、春だったらしい。。。
今日は、アルダにしつこく髪を染めるように言われ続けるのが面倒なので学校帰りに近くの美容院に寄ってみたら工事でお休みで直帰して、更にアルダは昼からも仕事に行く日だったから、一人静かにあれこれしている。
今日の復習もしたいけど、それすると毎日何もできないから今日は後回し。私は、本を読むのや勉強するのがとろいんです!
夕べ、前のホストファミリーのレミーとファリダとビーチに行って足を海につけてからまた花火を観てきました!
私の好きなジャガイモのサラダを作ってきてくれてビーチで寝っ転がって、とてもいい思い出です。




思い出は、フランス語で Souvenirs スーベニアですよ。
授業でスーベニアについて話しなさいと言われて、こんがらがりましたんよ!
おまけのワンコ
モンペリエのコメディ広場でさっきすれ違った大きいワンコ。

結構真昼間の石畳の上とかみなさん散歩してるんだけど、足暑くないのかねー。
だれも💩拾わないしー。
でも、犬たちのびのびして楽しそうなんよねー。
静かな郊外に行ってみました。
2019年08月04日
マダム フランシスコが「後からビール飲みに行こうやー、明日は朝からビーチに行こうぜ!」っていうんだけど明日の日曜はファリダと美術館に行くからと言ってるのに、約束時間を代えればいいじゃないか!!!と言う。
ビーチはまたの機会にねと穏便に断ってなんとか納得してもろた。
ラシードがモロッコで仕事をしていたらしく、モンペリエはモロッコから近いからとバカンスに来て、今日はマルセイユへと旅立って行った。最初はモンペリエの町中のB&Bにいて、後半はすごい田舎のモンフェリエという村のフラットに移ったので遊びに行きました。
トラムに乗ってオキシタニという遠い駅まで行ってからバスに乗り換えるんだけど、電話で予約してから乗る小さいバスで私の力では無理なので迎えに来てもらってやっとたどり着きました。
ラシードが特別ルーズなのかと思ったら割と普通に皆さん予定を変更してきて、「あんたがゆうたじゃん!!」って思うことも少なからず!
時間に遅れるのにも慣れているので待ち合わせの場所には本やスケッチブックを持参してイライラしない工夫をしている、最近は。
珍しく遅れずに来たけど食べるものを調達してくるからすぐ帰ってくるからと1時間も。なんでも時間がかかる。


またしてもアリゴを買って晩ごはん用に持っていくことにして。

トラムでジャグラーのお兄さんが芸を見せてくれて。

クリストフ氏(このど田舎に暮らして芸術を楽しみながらデザインワークもしているらしい。)の隣の家に到着。

「こんにちわー、隣に住んでいるパッキーロです!よろしくー。」って。















最後にフラットの水道管が破裂して修理の人やらやってきて、パッキーロにもサヨナラをして無事にモンペリエに到着。
明日はフランスの美術館は全て無料だそうなのでファーブル美術館に行ってきます!
(毎月第一日曜日。)
ビーチはまたの機会にねと穏便に断ってなんとか納得してもろた。
ラシードがモロッコで仕事をしていたらしく、モンペリエはモロッコから近いからとバカンスに来て、今日はマルセイユへと旅立って行った。最初はモンペリエの町中のB&Bにいて、後半はすごい田舎のモンフェリエという村のフラットに移ったので遊びに行きました。
トラムに乗ってオキシタニという遠い駅まで行ってからバスに乗り換えるんだけど、電話で予約してから乗る小さいバスで私の力では無理なので迎えに来てもらってやっとたどり着きました。
ラシードが特別ルーズなのかと思ったら割と普通に皆さん予定を変更してきて、「あんたがゆうたじゃん!!」って思うことも少なからず!
時間に遅れるのにも慣れているので待ち合わせの場所には本やスケッチブックを持参してイライラしない工夫をしている、最近は。
珍しく遅れずに来たけど食べるものを調達してくるからすぐ帰ってくるからと1時間も。なんでも時間がかかる。


またしてもアリゴを買って晩ごはん用に持っていくことにして。

トラムでジャグラーのお兄さんが芸を見せてくれて。

クリストフ氏(このど田舎に暮らして芸術を楽しみながらデザインワークもしているらしい。)の隣の家に到着。

「こんにちわー、隣に住んでいるパッキーロです!よろしくー。」って。















最後にフラットの水道管が破裂して修理の人やらやってきて、パッキーロにもサヨナラをして無事にモンペリエに到着。
明日はフランスの美術館は全て無料だそうなのでファーブル美術館に行ってきます!
(毎月第一日曜日。)
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