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五月の兼題は「五月」よ。

2018年05月15日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第四十五号(平成三十年五月)

五月六日(日)、ゴールデンウィーク最後の日曜日で、少し雨模様となった。しばらく病気療養されていた、かかしさんが久しぶりに元気な姿で来られた。小幡明さん含む三人展の会場をお借りして、欠席投句のりう子さんと三人展の作家の杼元愛子さん、そして、小幡明さん、藤原幸子さんを含めて十七名の参加者で六時過ぎに、いつものように始まった。
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
           (清記逆順列記)

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兼題「五月」

四十年(よそとせ)の五月人形日の目見る   華院
ブランチに目玉焼きして聖五月   走波
〇五月雨濡れそぼる犬我もまた   たつみ
〇若人の太もも眩し五月かな   幸音
読みかけのサガン陽が差す五月かな   六星
伝馬船水面眩しき五月かな   厚子
ボウタイを選び五月となりにけり   下駄麿
助手席の五月の日差しに首焦がす   幸子
○庭仕事鼻歌まじる五月かな   明
◎産着干す青い地球のその五月   麦
聖五月(内藤)ルネ展(ルネ展)に来るルネガール   ねむ女
四代で海鮮求め島五月   かかし
被爆樹のメイ・ストームに靡かざる   新治
つば広き帽子をおろす五月晴れ   朋子
五月来る駅にカープのユニフォーム   茂樹
夏来る隧道抜けてたじろぎぬ   りう子
○異国語とチンチン電車五月晴れ   愛子

当季雑詠

瑠璃小鉢アイスクリームカフェに溶く   華院
蛭ひとつつまみ出だして風呂を炊く   華院
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如雨露から生まるる小さき虹の橋   走波
子ら集い稚魚放流す清和かな   走波
豆飯を喜ばぬ子等夕支度   たつみ
鯉の眼の黒さおそろし紙幟   たつみ
学校の帰りに椿の蜜を吸い   幸音
釣りたての山女で塩焼き酒旨し   幸音
ぽっかりと島々の浮く海は初夏   六星
出逢いたる島の神社に緑萌ゆ   六星
蜘蛛の囲に葉っぱ投げつけ独り(ひとり)言(ごち)   厚子
軒下の巣立見守り気もそぞろ   厚子
◎ピクルスの蓋コキと開く五月かな   下駄麿
買い物のメモにレモスコ五月空   下駄麿
日傘とじさざめく川面に目をほそめ   幸子
万緑におどるカーテン花粉よサラバ   幸子
自転車で頬をかすめる藤の蔓   明
カーネーションふと思い出す祖母の影   明
万緑や郵便ポストの角曲がる   麦
葉桜や変わらぬ日常ボレロ聴く   麦
青刷りの「凱風快晴」夏来る   ねむ女
初夏のブルゴーニュへと誘はるる   ねむ女
豌豆と干物を籠に島みやげ   かかし
葉桜や五重塔の脇役に   かかし
○蜘蛛の囲の隣を借りて雨やどり   新治
電線の奥を手前を夏燕   新治
空豆をつまんでは飲む昼さがり   朋子
薫風やさざ波のごと祭りの音   朋子
子供の日なかなか泣かぬ泣き相撲   茂樹
掘割にリヤカーならび雨蛙   茂樹
夫婦して選びに選び新茶買う   りう子
青梅の雨はじく肌やはらかに   りう子
サイレンにいどむ短夜の黒い犬   愛子
すれちがうムスク朝凪旅の宿   愛子
  

(句会寸描)

*兼題「五月」は大混戦の中、麦さんが一位となった。当季雑詠は多少選がばらつき、下駄麿さんが一位となった。兼題は皆さんの身近な五月を詠まれて読みごたえがあった。今回は中七の字余りの句がかなり目立った。俳句は中身も大切ですが、五七五のリズムも同じように重要なので安易に字余りにしないように心がけたいものです。


*兼題「五月」

◎産着干す青い地球のその五月   麦
「産着」と「地球」の取り合わせが大胆で、瑞々しさがよく出ている。ただ下五の「その五月」が説明ぽくなったことが、惜しまれる。

〇五月雨濡れそぼる犬我もまた   たつみ
犬と人が呆然と雨に打たれている様子が目に浮かぶ。そこには雨が恨めしい気持ちの中に、犬と人との絆のようなものもうかがえる。ただ三段切れになっているので、どこかでつながりを持たせることも必要と思われる。

〇若人の太もも眩し五月かな   幸音
若者の逞しさが生き生きとして、「五月かな」と上手く響き合っている。

○庭仕事鼻歌まじる五月かな   明
気候もよくなり、「庭仕事」を楽しんでいる様子がよく出ている。鼻歌がどんな歌か興味深い。

○異国語とチンチン電車五月晴れ   愛子
動詞など入れず名詞だけではあるが、最近の広島の様子を平明に端的に言い表して分かりやすい。景色もよく見えてくる。


*当季雑詠

◎ピクルスの蓋コキと開く五月かな   下駄麿
どこかで聞いたことがあると思って調べていたら「鳥わたるこきこきこきと罐切れば」の句を見つけた。この句は終戦直後の句だが時代は変わってもうまく取り合わせればこのように新鮮に詠めるものだなと感じた。清々しい五月の雰囲気が漂っている。

○蜘蛛の囲の隣を借りて雨やどり   新治
「蜘蛛の囲」と「雨やどり」の意外な取り合わせがユニークで、そこにでもいるような臨場感がある。



*次回予定

日時 六月三日(日)十八時~二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 席題を一句と当季雑詠を二句 

                   (茂樹 記)




毎月一回行われている俳句会は黒宮茂樹さんが司会進行してくださって、句会後寸描を入れて句会報を作成してくださいます。
いつもありがとうございます。
句会中は私はなかなか理解できないこともあるのですがこうして後にゆっくり読むと更にいいなぁと気づく俳句も多いものですね。
by六星



小幡明とpitter×petterさんの「ぷれいんぐわあるど」は本日まででした。
明さん、愛子さん、幸子さんは句会にも参加してくださってありがとうございました。

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最終日につきお片付け。楽しい作品が片付いてちょっと寂しい夜です。




おまけのアトム
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バタバタ片付けてる最中でも間で寝ている。





おまけの役所広司さん。

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ハードボイルドな映画ですね。
役所さんは役所にいた人とも思えないです!
彼の呉弁ほぼほぼ完ぺきでしたが、やっぱりほかの方の広島弁は笑えるぐらい変なんもありましたが、知ってる場所なども出てきて私はこの映画は嫌いじゃないけど、好きというとひかれそうな気もします。(まわりくどいね。)

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