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九月も熱ーい俳句会!

2017年09月08日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第三十七号(平成二十九年九月)


九月三日(日)、しばらく残暑が続いたが、朝夕は涼しい風が吹くようになり少しずつ秋らしくなってきた。大橋正教さんの「言葉の奴隷展」の会場をお借りして、欠席投句の大橋正教さんを含め十一名の参加者で六時過ぎに、いつものように始まった。(句会後に届いた正教さんの席題の投句も載せています)
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)


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photo by SHIJI



席題 「間」       (清記逆順列記) 
                                          
○間食に紫芋のモンブラン         華院
◎蔦の葉の間に赤き実を探し        朋子
長き夜は空間といびき朝になり      風外
秋痒し指の間の水虫や          六星
ヒチコック「間諜十号」夜長かな     下駄麿
○里の田に一瞬間の稲光           麦
◎名月や緊張解けぬ間柄       厚子
◎内障子隙間より差す十三夜        走波
○塁間の攻防疾し天高し          志路
○稲妻や座間基地を発つ米軍機       茂樹
間のもたない言葉の奴隷の虚しさよ      正教
                               

雑詠(仲秋)  
                                             
蟷螂や熟果足場に腸を喰ひ        華院
○赤き月仕事終はりの眼に映り       朋子
搬入で葛の山口ユーターン        風外
◎半分の月が観ており半分の我       六星
◎天高しガウチョパンツのひらめきぬ    下駄麿
◎虫の音に電灯ひとつまたひとつ      麦
待宵や口元緩む酒進む          厚子
◎野ぶどうや色鉛筆は十二色        走波
〇さざ波のささくれのごと鯔跳ぬる     志路
秋澄むや川辺三線ひく男         茂樹
空高し飛行機ぶんぶん八尾に着き      正教




    (句会寸描)

*席題「間」は大接戦で朋子さんと厚子さんと走波さんが一位を分け合った。雑詠「仲秋」も大接戦となり、六星さん、下駄麿さん、麦さん、走波さんが一位を分け合った。席題は個性豊かな句が揃い読みごたえがあった。雑詠も独創的な句が多くその分評価が分散された。全般的には自分の言葉で素直に詠まれていると思う。


*席題 「間」

◎蔦の葉の間に赤き実を探し        朋子
色彩豊かな絵画を思わせる句になっている。

◎名月や緊張解けぬ間柄       厚子
 「名月」の句としてはユニークで、それとなく様子も見えてくる。いろいろな「間柄」を想像させる。

◎内障子隙間より差す十三夜        走波
 席題の「間」を上手く使っている。静かな佇まいの景がはっきりと目に浮かぶ。ただ「障子(冬)」と「十三夜(秋)」の使い方に気をつけたい。

○間食に紫芋のモンブラン         華院
 見逃しがちな日常の情景を平明な言葉で表現している。

○里の田に一瞬間の稲光           麦
よく見る光景である。中七の「一瞬間」の一瞬と瞬間は同じようなことを言っているので、表現にもう一工夫ほしい。

○塁間の攻防疾し天高し          志路
 臨場感があり、緊迫感も伝わってくる。ただ中七の「疾し」と「天高し」の「し」のリフレインが強すぎる感もある。

○稲妻や座間基地を発つ米軍機       茂樹
最近の世界情勢と異常気象を掛け合わせた時事句となっている。


*雑詠(仲秋)

◎半分の月が観ており半分の我       六星
 独創的な句でいろいろと想像を膨らませる。下五の字余りも独特の雰囲気が出ている。

◎天高しガウチョパンツのひらめきぬ    下駄麿 
最近流行のファッションを一点描写して大景を描いている。明るい雰囲気が伝わってくる。

◎虫の音に電灯ひとつまたひとつ      麦
省略がよく効いていて、景も目に浮かんでくる。家の「電灯」が「虫の音」と共に一つずつ点くとも思えるし、消えるとも思える。

◎野ぶどうや色鉛筆は十二色        走波
「野ぶどう」の色と「色鉛筆」の色が上手くかみ合っている。色とりどりのぶどうが想像できて楽しい。

○赤き月仕事終はりの眼に映り       朋子
 遅くまで仕事を頑張った雰囲気が伝わってくる。ただ表現が常套的で類句が多いかも知れない。

〇さざ波のささくれのごと鯔跳ぬる     志路
 ありのままを詠んで素直な句になっている。



*次回予定

日時 十月八日(日)十八時~二十時 
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題(鉄道一切)と雑詠(晩秋)を一句ずつ
 
                   (茂樹 記)


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永遠に続きそうな俳句会。
今回はその日に行ってからお題が決まる席題というやり方で即興で作れるかどうか全くストレスフルではありましたが終わってみれば何とかなるもので今回も楽しかったです。
時間もない中大阪から参加してくれた作家の大橋まさのりさんありがとう!!   六星




おまけのアトム他

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カープよね、やっぱし。


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ネッシーが泳ぎよったよ、天満川に!


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朝の顔じゃねー、朝一番にきれいな花を咲かせてくれてありがとさん!


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こちらは夜中じゃないと咲かない月下美人。開いたら強い香りが周辺に漂うよ、今晩ね!!!

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