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平成二十九年 一月の句会

2017年01月13日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第二九号(平成二十九年一月)


一月八日(日)、カモメのばぁばぁさんの玄関の窓には名残惜しそうに手製の松飾りが置かれてあった。
松尾錦さんの作品展の会場をお借りして、十二名(内かかしさんと咲華さんは雑詠(晩冬)のみ欠席投句)の参加者で六時過ぎに、いつものようにはじまった。(遅れて来られた後藤朋子さんは見学のみとなった)
(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)

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席題 「規」           (清記逆順列記)

規律よく早起きすれば肌寒く       錦                         
息白し規律正して登校し         走波                       
ダイエット規制緩和で聖菓買い      幸音             
雪おりぬ筆持つ子規の枕辺に       六星         
○電線の上にも規律寒雀          志路             
子規来たる碧虚(へききょ)も集ひ初句会       釜爺
誓い立てたちまち規ただす三が日       麦
○定規あて描く真冬の大三角        華院
◎左義長や規矩にて描く円の中       判字名
○鉛筆に三角定規日脚伸ぶ         茂樹
                               

当季雑詠 (晩冬)

もみじの木木の葉舞い散り冬さみし    錦 
○つないだ手冷たくて抱きしめたくなる   走波                                                
初詣願いを込めて五円投げ        幸音
◎金柑を摘む吾子の手に陽溜まりぬ     六星
○初御空讃岐の嶺々(ねね)はやはらかし      志路            
パソコンを覗く初髪えひもせす      釜爺
○二卓をロろの字に囲む節料理        麦
○箸かきてすする七日の茶漬けかな     華院
ポナンザが秀句に名告なのる初寝覚      判字名
慰霊碑に小さき御鏡供えられ       茂樹              
◎三日月や金星が沿う二日の夜       かかし
宝船海をながめて夢をみる        咲華



      (句会寸描)

*席題の「規」は大接戦の結果、判字名さんが一位となり最高点を獲得した。
雑詠の「晩冬」は二名に選が集中して六星さんとかかしさんが一位を分け合った。今回は席題については前回より更に特色のある句が多く見受けられた。雑詠は、正月らしい明るく分かりやすい句が人気をさらった。
来月は、雑詠の代わりに「当日の作品を眺めて一句」になったのでどんな作品になるか楽しみだ。

*席題 「規」

◎左義長や規矩にて描く円の中       判字名
三十分余りの時間の中で「規」をこれだけ奇抜に用いたのは、一歩抜け出た感がある。ただ「規矩」(コンパスと物さし)が実際に使われているかどうかは別にして、下五の「円の中」の「中」が何なのか気になるところ。

○電線の上にも規律寒雀          志路
普段は、何となくじゃれ合っているのが雀のイメージだが、さすがにこの時期は、そうはいかない。「規律」と「寒雀」が上手く馴染んでいる。

○鉛筆に三角定規日脚伸ぶ         茂樹
 窓際の机の上に鉛筆と三角定規が雑然と置いてある。そこへ日が差し込んできたというようなイメージか。

○定規あて描く真冬の大三角        華院
 作者曰く、「定規あて」は実際に外でやってみるのではなく心のイメージだそうだ。いずれにしても「真冬の大三角」は、なんとも美しい。


*当季雑詠 (晩冬)

◎金柑を摘む吾子の手に陽溜まりぬ     六星
 ちょっと時期がずれているが、ほのぼのとした温かい雰囲気があり作者の優しい視線も感じる。ただ調べが散文的になっているとの声も出た。

◎三日月や金星が沿う二日の夜       かかし
この句は非常に分かりやすく共感する人は多かった。それだけに「三日月」(秋)と「二日」(新年)の季重なりが惜しまれる。季語を「寒月」とか「冬三日月」一つにして「二日」を省略するか、逆に「二日」を強調したいなら、比較的季節感の弱い「月」ぐらいにするか、もう一工夫が必要。

○つないだ手冷たくて抱きしめたくなる   走波
少し破調の句だが、思いを全面的に押し出しているところ「抱きしめたくなる」に共感を得た。因みに作者は今、池田澄子さんの句にはまっているそうだ。

○初御空讃岐の嶺々(ねね)はやはらかし      志路
 瀬戸大橋から四国を眺めた景はこんな感じで、のんびりとした正月らしい句である。ただ下五の「やはらかし」に思いが入っているので「なだらかに」にしてはと作者に問いかけたら、それも考えて悩んだ末の結果だそうだ。

○二卓をロろの字に囲む節料理        麦
 最初にこの句を目にしたときに情景が目に浮かばなかったが、二卓をくっつけると「ロろの字に囲む」ことになるのが分かり、「節料理」を一家団欒で楽しんでいる姿が目に浮かんだ。

○箸かきてすする七日の茶漬けかな     華院
 下五の「茶漬けかな」がいかにも、今風でユニークである。七日の過ごし方も多様になっている昨今である。



*次回予定

日時 平成二十九年二月五日(日)十八時~二十時 
場所 「カモメのばぁばぁ」
投句 「春の花」と「当日の作品を眺めて」の句を一句ずつ
 
                   (茂樹 記)








てごや音助チームが作ってくれちゃった正月飾りに入っていた梅の枝にかわいいお花が咲きました。
一輪が数ミリです。小梅かなぁ。

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ゆでともこちゃんが毎年喉に良いからとかりんシロップを作ってくれます。
咳が出た時にちょっとずつ飲んだらいいよ。
いる人がおられたらおすそ分けします。

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これは、先日カモメの定休日の火曜にギャラリー交差611に行って、好永芳子さんの版画展で購入した陶のブローチです。

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かわいいね。



ガタロさんがお話しながら、錦君の細いボールペンで描いてくれました。

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アトムはかわいい!



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