竹本真紀 green curtain
2023年03月23日
モノトーンの美しい銅版画の個展です。

ドレイカツドウ家のおじさんの紹介文が素晴らしいのでまんま使わせていただきます!
竹本麻紀 銅版画展@カモメのばぁばぁ 31日まで。
green curtainというシリーズは、いわゆるグリーンカーテン、日除けのために窓際に植えられたアサガオやトケイソウなどのつる性の植物が、白いカーテンに投げかけた影を室内から描いている。
モノクロ画面に映し出されたまばゆい光と植物の影のコントラスト、それが風に揺らめき、時間とともに移り変わることを想像させてくれて、静止した画面に動きが閉じ込められている感じがします。
グリーンカーテンがカーテンに写る意味の重なり、さらには影をカーテンに写し取った光の版画を、銅板の版画で転写する意味の重なり。二つの重なりがこの画面を構成しているという発見がありました。
竹本さんは広島大学で美術を学び、卒業後も広島市立大学に通って版画を習得。現在は工業高校で美術を教えておられます。子育てをしながらの忙しい生活だと思いますが、未明から起きて早朝までの時間に創作をするそうです。夜明けとともに窓に映る光と影の変化を見ることも創作のヒントになってるのかもですね。




ドライポイントのワークショップ 各日曜
リリもアトムを刷らせてもらいました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友人の 森 鷲風 のおじさまは出雲で陶芸をしておられます。
食事動作が難しくなっている方でもスプーンで上手に食べれるように、自助具のスプーンでも食べやすい様に作られた皿です。
(スプーンは普通のしかうちには無いので、写真は普通のです。)
陶器だから重くて動かないし、これだと片手でも食べやすそうですね。
こういうものもあるというご紹介です。

南場 正之さん作

ドレイカツドウ家のおじさんの紹介文が素晴らしいのでまんま使わせていただきます!
竹本麻紀 銅版画展@カモメのばぁばぁ 31日まで。
green curtainというシリーズは、いわゆるグリーンカーテン、日除けのために窓際に植えられたアサガオやトケイソウなどのつる性の植物が、白いカーテンに投げかけた影を室内から描いている。
モノクロ画面に映し出されたまばゆい光と植物の影のコントラスト、それが風に揺らめき、時間とともに移り変わることを想像させてくれて、静止した画面に動きが閉じ込められている感じがします。
グリーンカーテンがカーテンに写る意味の重なり、さらには影をカーテンに写し取った光の版画を、銅板の版画で転写する意味の重なり。二つの重なりがこの画面を構成しているという発見がありました。
竹本さんは広島大学で美術を学び、卒業後も広島市立大学に通って版画を習得。現在は工業高校で美術を教えておられます。子育てをしながらの忙しい生活だと思いますが、未明から起きて早朝までの時間に創作をするそうです。夜明けとともに窓に映る光と影の変化を見ることも創作のヒントになってるのかもですね。




ドライポイントのワークショップ 各日曜
リリもアトムを刷らせてもらいました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
友人の 森 鷲風 のおじさまは出雲で陶芸をしておられます。
食事動作が難しくなっている方でもスプーンで上手に食べれるように、自助具のスプーンでも食べやすい様に作られた皿です。
(スプーンは普通のしかうちには無いので、写真は普通のです。)
陶器だから重くて動かないし、これだと片手でも食べやすそうですね。
こういうものもあるというご紹介です。

南場 正之さん作
MOCAやっとリニューアルオープン!
2023年03月19日
2年と3か月長かったですね。
モダンアートが無くても生きて行けるけれど、久々に広島市現代美術館に入れたらやっぱり面白かった!
現美でアートナビゲーターをしたい鴎娘はこの日を待ちわびてフワフワしていました。

副業ドカツおじさん撮影! (やっぱり上手いなぁ~!)

プレオープンの一日、アートナビのベテラン組のオスカル佐々木・楠木さん・亜希はフル回転していました。
広報の立花さんも走り回っていてお疲れ様です。

招待された園児たちもキャーキャー喜んでいました。

面白い作品がいっぱいありました。
ようわからんのもいっぱいありました。(笑)
こういうのは大好き!

カモメはユキちゃんにお願いしてそっと行ったのに、「仕事さぼっとったじゃろう!」と通報が相次いでニュースをみたら報道されていました!
面白い作品も沢山展示されていました。
cafeスペースもオシャレだから今度はランチに行ってみようって思います。
メインの映像はちゃんと見れなかったからまた行きたいと思います!
モダンアートが無くても生きて行けるけれど、久々に広島市現代美術館に入れたらやっぱり面白かった!
現美でアートナビゲーターをしたい鴎娘はこの日を待ちわびてフワフワしていました。

副業ドカツおじさん撮影! (やっぱり上手いなぁ~!)

プレオープンの一日、アートナビのベテラン組のオスカル佐々木・楠木さん・亜希はフル回転していました。
広報の立花さんも走り回っていてお疲れ様です。

招待された園児たちもキャーキャー喜んでいました。

面白い作品がいっぱいありました。
ようわからんのもいっぱいありました。(笑)
こういうのは大好き!

カモメはユキちゃんにお願いしてそっと行ったのに、「仕事さぼっとったじゃろう!」と通報が相次いでニュースをみたら報道されていました!
面白い作品も沢山展示されていました。
cafeスペースもオシャレだから今度はランチに行ってみようって思います。
メインの映像はちゃんと見れなかったからまた行きたいと思います!
三月の俳句会 春の闇
2023年03月15日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第百二号(令和五年三月)
三月に入り梅も満開となり、すっかり春めいてきた。山口修平さんの個展『山口修平 作品展 雨』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての彩鳥さんと欠席投句の三名を含めて 十六名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「春の闇」
Y路地の哀しい方へ春の闇 舟々
春の闇満つる香りの清(すが)しさや 愛幸
円環を孤独と呼ぶか春の闇 斑猫
あやかしの影あちこちに春の闇 進
墨色でキャンバス染めて春の闇 彩鳥
淋しさに下肢ひつぱられ春の闇 たつみ
草叢の息吹漂ふ春の闇 茂樹
春の闇ステンドグラスの黒と赤 六星
春の闇猫の声色狂おしく ねむ女
誰かしら春闇のごと想ひ秘め 厚子
○春の闇あのひと言のわだかまり 朋子
○春の闇裸体モデルの可動域 麦
つなぐ手の春の闇からかの闇へ 七軒
受験生落ればすぐに春の闇 風外
◎春の闇五枚こはぜをぎゅっと留め えこ
○バス降りてバス見送りぬ春の闇 走波
当季雑詠
春雨の海よ燻んだ銀細工 舟々
豆腐屋の呼び声窓の春茜 舟々
SUN SUNと空から降りる枝垂れ梅 愛幸
窓越しの届かぬ想ひ猫の恋 愛幸
蝮蛇草小さき仏を包みをり 斑猫

沈黙を見る眼のなかに散る桜 斑猫
主なき庭で散りゆく梅の花 進
今生の別れを告げて春の川 進
長閑さは有難きこと思ひ知る 彩鳥
朝掃除毛束にびっくり春の鹿 彩鳥
からうじてつながる糸や蓮華草 たつみ

梅香る里山抜けて吟行へ たつみ
一斉に根元より草駒返り 茂樹
○うららかやならんで進む乳母車 茂樹
草履持ち定位置もよし雛飾り 六星
◎猫の恋あの子の彼はカギ尻尾 六星
◎古書店の「今日の一句」やあたたかし ねむ女
諸々の命蠢く春の闇 ねむ女
木蓮の寂しく見えて声かけり 厚子
うららうららうらうらよの意味を知る 厚子

春風に初めての道教えられ 朋子
○梅の香や古都のはずれの築地塀 朋子
五年ぶりちよつと拗ねたる雛さま 麦
春立ちて光が待つてゐる戸口 麦
錠剤は白しろピンクかぎろへる 七軒
ことごとく九(つづら)折(をり)なるよなぐもり 七軒
春の朝ラ・カンパレラの鐘響く 風外
ジグザグにめじろ飛ぶ飛ぶ梅の花 風外
自転車の立ちこぎ朝の東風へ行け えこ
貯めし脂肪落としに行かう山笑ふ えこ
ひな飾りしまう決断見つからず 走波
厳島霞かかりてさざれ波 走波
(句会寸描)
*兼題の「春の闇」は、大差でえこさんが一位となった。雑詠も六星さんとねむ女さんが一位を分け合った。兼題は、「春の闇」の独特な雰囲気を皆さん個性的に捉えていた。雑詠は、春らしい明るい句とややさびしげな句が混在していた。
*兼題 「春の闇」
◎春の闇五枚こはぜをぎゅっと留め えこ
お稽古事の時の様子であろうか。動きやすい四枚こはぜに比べて、五枚こはぜは簡単には留められないが、丁寧に留める仕草は美しい。昼間ではなく、「春の闇」がよく効いている。
○春の闇あのひと言のわだかまり 朋子
この季節は冬から春への明るい開放感があるが、人間同士はそうはいかない。春がやってくるとともに、その心もほどけていくことが待たれる。
○春の闇裸体モデルの可動域 麦
「裸体モデル」との取合せに意外性がある。「春の闇」に対してどことなく明るさも感じる句になっている。下五の「可動域」が、どこかマネキン的で面白い。
○バス降りてバス見送りぬ春の闇 走波
何処で誰を見送ったのか、いろいろと想像でき、余韻のある句。見送る姿にどこか温かみが感じられて、ほのぼのとしている。
*当季雑詠
◎猫の恋あの子の彼はカギ尻尾 六星
猫好きの人には大いに共感すると思われる。猫の尻尾の動きというのは、ずっと見ていても飽きない。猫同士でも魅力的なのであろう。
◎古書店の「今日の一句」やあたたかし ねむ女
この古書店は、毎日SNSで俳句を発信しているようだ。下五の「あたたかし」でしっかりとファンの心を捉えていることが容易にわかる。
○うららかやならんで進む乳母車 茂樹
乳母車で散歩している姿はよく見かけるが、ならんでいる様子は、お互いに楽しそうで明るく輝いていた。
○梅の香や古都のはずれの築地塀 朋子
一読して景がよく見えてくる。神社仏閣のある町並みは整然として、清らかな川やほのかな山々が目に入り、静かな佇まいを見せている。
*次回予定
日時 四月二日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「花一切」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 四月一日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 四月二日(日)
選句締切 四月五日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
三月に入り梅も満開となり、すっかり春めいてきた。山口修平さんの個展『山口修平 作品展 雨』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての彩鳥さんと欠席投句の三名を含めて 十六名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「春の闇」
Y路地の哀しい方へ春の闇 舟々
春の闇満つる香りの清(すが)しさや 愛幸
円環を孤独と呼ぶか春の闇 斑猫
あやかしの影あちこちに春の闇 進
墨色でキャンバス染めて春の闇 彩鳥
淋しさに下肢ひつぱられ春の闇 たつみ
草叢の息吹漂ふ春の闇 茂樹
春の闇ステンドグラスの黒と赤 六星
春の闇猫の声色狂おしく ねむ女
誰かしら春闇のごと想ひ秘め 厚子
○春の闇あのひと言のわだかまり 朋子
○春の闇裸体モデルの可動域 麦
つなぐ手の春の闇からかの闇へ 七軒
受験生落ればすぐに春の闇 風外
◎春の闇五枚こはぜをぎゅっと留め えこ
○バス降りてバス見送りぬ春の闇 走波
当季雑詠
春雨の海よ燻んだ銀細工 舟々
豆腐屋の呼び声窓の春茜 舟々
SUN SUNと空から降りる枝垂れ梅 愛幸
窓越しの届かぬ想ひ猫の恋 愛幸
蝮蛇草小さき仏を包みをり 斑猫

沈黙を見る眼のなかに散る桜 斑猫
主なき庭で散りゆく梅の花 進
今生の別れを告げて春の川 進
長閑さは有難きこと思ひ知る 彩鳥
朝掃除毛束にびっくり春の鹿 彩鳥
からうじてつながる糸や蓮華草 たつみ

梅香る里山抜けて吟行へ たつみ
一斉に根元より草駒返り 茂樹
○うららかやならんで進む乳母車 茂樹
草履持ち定位置もよし雛飾り 六星
◎猫の恋あの子の彼はカギ尻尾 六星
◎古書店の「今日の一句」やあたたかし ねむ女
諸々の命蠢く春の闇 ねむ女
木蓮の寂しく見えて声かけり 厚子
うららうららうらうらよの意味を知る 厚子

春風に初めての道教えられ 朋子
○梅の香や古都のはずれの築地塀 朋子
五年ぶりちよつと拗ねたる雛さま 麦
春立ちて光が待つてゐる戸口 麦
錠剤は白しろピンクかぎろへる 七軒
ことごとく九(つづら)折(をり)なるよなぐもり 七軒
春の朝ラ・カンパレラの鐘響く 風外
ジグザグにめじろ飛ぶ飛ぶ梅の花 風外
自転車の立ちこぎ朝の東風へ行け えこ
貯めし脂肪落としに行かう山笑ふ えこ
ひな飾りしまう決断見つからず 走波
厳島霞かかりてさざれ波 走波
(句会寸描)
*兼題の「春の闇」は、大差でえこさんが一位となった。雑詠も六星さんとねむ女さんが一位を分け合った。兼題は、「春の闇」の独特な雰囲気を皆さん個性的に捉えていた。雑詠は、春らしい明るい句とややさびしげな句が混在していた。
*兼題 「春の闇」
◎春の闇五枚こはぜをぎゅっと留め えこ
お稽古事の時の様子であろうか。動きやすい四枚こはぜに比べて、五枚こはぜは簡単には留められないが、丁寧に留める仕草は美しい。昼間ではなく、「春の闇」がよく効いている。
○春の闇あのひと言のわだかまり 朋子
この季節は冬から春への明るい開放感があるが、人間同士はそうはいかない。春がやってくるとともに、その心もほどけていくことが待たれる。
○春の闇裸体モデルの可動域 麦
「裸体モデル」との取合せに意外性がある。「春の闇」に対してどことなく明るさも感じる句になっている。下五の「可動域」が、どこかマネキン的で面白い。
○バス降りてバス見送りぬ春の闇 走波
何処で誰を見送ったのか、いろいろと想像でき、余韻のある句。見送る姿にどこか温かみが感じられて、ほのぼのとしている。
*当季雑詠
◎猫の恋あの子の彼はカギ尻尾 六星
猫好きの人には大いに共感すると思われる。猫の尻尾の動きというのは、ずっと見ていても飽きない。猫同士でも魅力的なのであろう。
◎古書店の「今日の一句」やあたたかし ねむ女
この古書店は、毎日SNSで俳句を発信しているようだ。下五の「あたたかし」でしっかりとファンの心を捉えていることが容易にわかる。
○うららかやならんで進む乳母車 茂樹
乳母車で散歩している姿はよく見かけるが、ならんでいる様子は、お互いに楽しそうで明るく輝いていた。
○梅の香や古都のはずれの築地塀 朋子
一読して景がよく見えてくる。神社仏閣のある町並みは整然として、清らかな川やほのかな山々が目に入り、静かな佇まいを見せている。
*次回予定
日時 四月二日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「花一切」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 四月一日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 四月二日(日)
選句締切 四月五日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
雨~グリーンカーテン
2023年03月13日
山口修平 Rain
2023年03月01日
二月の日々いろいろ。
2023年02月24日
3月18日の広島現代美術館リニューアルオープンに向けて、スタッフの方たちは猛スパートで準備中です。
鴎娘たちもさっそく作品の紹介もあり、さらに様々なサービスに向けての勉強を日々頑張っています!

毎日新聞(現美広報の立花さんありがとうございます。)

現美レターニュース

TSS ライク
2月後半の個展は、やまがゆみこの『メルヘンの国へようこそ!』



ゆみこさんと模型の茂じいちゃん。
ドイツからレアちゃんの建築仕事仲間のヨナス君が来ました。
しっかり原爆資料館でも勉強していました。




あべゆうりさんの怖い系似顔絵( ´∀` )

3000円(額別)でオーダーを受けておられます。
12月にはあべゆうり企画「わしらのアトム展」もありますよ!
二月の俳句会に出させてもらった六星の句を萬福寺の和尚さんが書いてくださいました。
以前カタクリの花が咲いている堅香子庵に遊びに行かせてもらいました。

ありがとうございます。
おまけのアトム
くしゃみが止まらなくてアトムは病院に行きました。
アレルギーだったみたい。
お薬もらったら止まりました。良かったね!

鴎娘たちもさっそく作品の紹介もあり、さらに様々なサービスに向けての勉強を日々頑張っています!

毎日新聞(現美広報の立花さんありがとうございます。)

現美レターニュース

TSS ライク
2月後半の個展は、やまがゆみこの『メルヘンの国へようこそ!』



ゆみこさんと模型の茂じいちゃん。
ドイツからレアちゃんの建築仕事仲間のヨナス君が来ました。
しっかり原爆資料館でも勉強していました。




あべゆうりさんの怖い系似顔絵( ´∀` )

3000円(額別)でオーダーを受けておられます。
12月にはあべゆうり企画「わしらのアトム展」もありますよ!
二月の俳句会に出させてもらった六星の句を萬福寺の和尚さんが書いてくださいました。
以前カタクリの花が咲いている堅香子庵に遊びに行かせてもらいました。

ありがとうございます。
おまけのアトム
くしゃみが止まらなくてアトムは病院に行きました。
アレルギーだったみたい。
お薬もらったら止まりました。良かったね!

101回目の俳句会!
2023年02月14日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第百一号(令和五年二月)
まだまだ寒い毎日ではあるが、暦の上では、立春を過ぎた。藤浦あやさんの個展『同時に存在するもの』展の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての藤浦あや(俳号:いを)さんと欠席投句の四名を含めて十四名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「春寒し」
セルフレジ札吸ひ込まれ春寒し たつみ
◎手のひらに湯のみ包みて春寒し 朋子
春寒し亡き人への文戻りけり ねむ女
ささくれに気を取られをる春寒し 六星
自転車の轍の二本春寒し 走波
枝に緑まだ小さくて春寒し えこ
春寒のムラシコ少佐撃墜死 七軒
春寒く残りし酒を温めん 進
東天にスピカ昇れど春寒し 斑猫
春寒しふところ寂(さみ)し古希の風 風外
春寒し五百数基の石燈篭 麦
春寒や体育館へ入る朝 茂樹
春寒し握る子の手の輻射熱 いを
○春寒しそつと荷に足す襦袢かな 厚子
当季雑詠
寒明けや映画の列に並びをり たつみ
節分の豆は両手にあふれけり たつみ
冴返る三日さぼりしピアノかな 朋子
◎オリオンを横切る夜間飛行かな 朋子
浅き春ほどよく甘きマフィン食ぶ ねむ女
料峭やお百度を踏む人のゐて ねむ女
旅ひとり雲かぶる富士山の見ゆ 六星
○堅香子の俯いてなお根を伸ばす 六星
冬麗バギーに犬乗せ土手散歩 走波
旧姓で呼び合ふ友や春隣 走波
豆を撒く裃板につく役者 えこ
立春や酒蔵を出る搾りたて えこ
まだ拳握りしままの金縷梅 七軒
赤白のクレーンはせはし薄氷 七軒
露地裏に一つくれなゐ寒椿 進
テレビでも良き男なり實朝忌 進
ヒドリガモ疾く立つ翼に春の雪 斑猫
東風吹きてビルは砂塵にかすみをり 斑猫
道行けばおもわぬ所に蕗のとう 風外
春泥や高速道路道のはた 風外
○満員のフェリー往き交う瀬戸は春 麦
追いかけてやがてしょんぼり止む時雨 麦
月一度父の施設へ水温む 茂樹
旧正や真つ正面に厳島 茂樹
裂いたよな雲の衣に冬三日月 いを
丸桶の氷抱えて陽を注ぐ いを
一株の豚の饅頭持ち帰る 厚子

隣からピアノの音色鐘霞む 厚子
(句会寸描)
*兼題の「寒寒し」は、接戦の末、朋子さんが一位となった。雑詠も朋子さんが一位となった。兼題は、体感としての寒さと雰囲気的な寒さの両方が万遍なく詠まれていた。雑詠は、晩冬と春の句が入り混じっていた。
*兼題「春寒し」
◎手のひらに湯のみ包みて春寒し 朋子
中七の「湯のみ包みて」で湯飲み茶わんの温もりを上手く表現している。まだまだ寒い毎日だからこそ、体が温まる熱いお茶が欲しくなる。
○春寒しそっと荷に足す襦袢かな 厚子
もう荷造りしてしまった荷物に、急に寒さがぶり返したので暖かい衣類を追加しようしている。送り先への細やかな気配りが感じられる。
*当季雑詠
◎オリオンを横切る夜間飛行かな 朋子
まるでおとぎ話のようなメルヘンチックな夜景である。この句のコメントでも述べられていたが、プロペラ機のようなゆっくり進む飛行機が似合いそうである。
○堅香子の俯いてなお根を伸ばす 六星
「堅香子」は、この句のように控え目であまり目立たない花であるが、大地にはしっかり根を張っている。冬を乗り切る力強さまで伝わってくる。

○満員のフェリー往き交う瀬戸は春 麦
しばらく満員のフェリーにお目にかからなかったが、コロナがやっと収まってきて、客足が戻ってきた。活気ある、いかにも瀬戸内の春らしい景である。このまま続くように願うばかりである。
*次回予定
日時 三月五日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「春の闇」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 三月四日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 三月五日(日)
選句締切 三月八日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)

まだまだ寒い毎日ではあるが、暦の上では、立春を過ぎた。藤浦あやさんの個展『同時に存在するもの』展の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての藤浦あや(俳号:いを)さんと欠席投句の四名を含めて十四名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「春寒し」
セルフレジ札吸ひ込まれ春寒し たつみ
◎手のひらに湯のみ包みて春寒し 朋子
春寒し亡き人への文戻りけり ねむ女
ささくれに気を取られをる春寒し 六星
自転車の轍の二本春寒し 走波
枝に緑まだ小さくて春寒し えこ
春寒のムラシコ少佐撃墜死 七軒
春寒く残りし酒を温めん 進
東天にスピカ昇れど春寒し 斑猫
春寒しふところ寂(さみ)し古希の風 風外
春寒し五百数基の石燈篭 麦
春寒や体育館へ入る朝 茂樹
春寒し握る子の手の輻射熱 いを
○春寒しそつと荷に足す襦袢かな 厚子
当季雑詠
寒明けや映画の列に並びをり たつみ
節分の豆は両手にあふれけり たつみ
冴返る三日さぼりしピアノかな 朋子
◎オリオンを横切る夜間飛行かな 朋子
浅き春ほどよく甘きマフィン食ぶ ねむ女
料峭やお百度を踏む人のゐて ねむ女
旅ひとり雲かぶる富士山の見ゆ 六星
○堅香子の俯いてなお根を伸ばす 六星
冬麗バギーに犬乗せ土手散歩 走波
旧姓で呼び合ふ友や春隣 走波
豆を撒く裃板につく役者 えこ
立春や酒蔵を出る搾りたて えこ
まだ拳握りしままの金縷梅 七軒
赤白のクレーンはせはし薄氷 七軒
露地裏に一つくれなゐ寒椿 進
テレビでも良き男なり實朝忌 進
ヒドリガモ疾く立つ翼に春の雪 斑猫
東風吹きてビルは砂塵にかすみをり 斑猫
道行けばおもわぬ所に蕗のとう 風外
春泥や高速道路道のはた 風外
○満員のフェリー往き交う瀬戸は春 麦
追いかけてやがてしょんぼり止む時雨 麦
月一度父の施設へ水温む 茂樹
旧正や真つ正面に厳島 茂樹
裂いたよな雲の衣に冬三日月 いを
丸桶の氷抱えて陽を注ぐ いを
一株の豚の饅頭持ち帰る 厚子

隣からピアノの音色鐘霞む 厚子
(句会寸描)
*兼題の「寒寒し」は、接戦の末、朋子さんが一位となった。雑詠も朋子さんが一位となった。兼題は、体感としての寒さと雰囲気的な寒さの両方が万遍なく詠まれていた。雑詠は、晩冬と春の句が入り混じっていた。
*兼題「春寒し」
◎手のひらに湯のみ包みて春寒し 朋子
中七の「湯のみ包みて」で湯飲み茶わんの温もりを上手く表現している。まだまだ寒い毎日だからこそ、体が温まる熱いお茶が欲しくなる。
○春寒しそっと荷に足す襦袢かな 厚子
もう荷造りしてしまった荷物に、急に寒さがぶり返したので暖かい衣類を追加しようしている。送り先への細やかな気配りが感じられる。
*当季雑詠
◎オリオンを横切る夜間飛行かな 朋子
まるでおとぎ話のようなメルヘンチックな夜景である。この句のコメントでも述べられていたが、プロペラ機のようなゆっくり進む飛行機が似合いそうである。
○堅香子の俯いてなお根を伸ばす 六星
「堅香子」は、この句のように控え目であまり目立たない花であるが、大地にはしっかり根を張っている。冬を乗り切る力強さまで伝わってくる。

○満員のフェリー往き交う瀬戸は春 麦
しばらく満員のフェリーにお目にかからなかったが、コロナがやっと収まってきて、客足が戻ってきた。活気ある、いかにも瀬戸内の春らしい景である。このまま続くように願うばかりである。
*次回予定
日時 三月五日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「春の闇」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 三月四日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 三月五日(日)
選句締切 三月八日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)

同時に存在するもの
2023年02月14日
東京
2023年02月09日
1月30日から二泊で東京へ。久々~TOKYO

旅ひとり雲被る富士山の見ゆ

兵馬俑 (上野の森美術館)

聖イグナチオ教会 (四ツ谷駅)で待ち合わせ

寒昴友の頭の冠となる
クリスチャンの和子ちゃんの頭に冠ができた!
星ではなくて、マンションの窓じゃけど。
2日目 本命の府中市美術館へ


諏訪敦 『眼窩(がんか)裏の火事』
このテーマの為にどれだけの取材を重ねたのだろう。
この人のルーツは私たちのルーツでもあり、会場の一枚一枚の絵は全てが一つの作品となって物言うてくる。
北海道出身の作家だけれど広島に縁のある方なので是非、広島市現代美術館で再現してほしい。

芸術新潮で観て以来、諏訪さんの豆腐の絵も直に観てみたかった!
これも目的のひとつ。
私、写実絵画は基本的に好きじゃない。でも、すごかった!
2023 2月26日まで。
帰りにmoji展で、ぶっちぎりの人気だったシューマン(小2)(キントレ)の目黒の家にも。

3日目
エゴン シーレ(東京都美術館)も覗いてから、一目散に江戸川自然動物園に!

動くとこみれました!
オオアリクイがずーっと観たかったんです。
ワライカワセミも大笑いしてました!
小さな動物園だけどおススメです。
和子ちゃん、清水君、急なことなのに東京で会ってくれてありがとう。
オスカルさま、またカモメのお留守番ありがとう!

旅ひとり雲被る富士山の見ゆ

兵馬俑 (上野の森美術館)

聖イグナチオ教会 (四ツ谷駅)で待ち合わせ

寒昴友の頭の冠となる
クリスチャンの和子ちゃんの頭に冠ができた!
星ではなくて、マンションの窓じゃけど。
2日目 本命の府中市美術館へ


諏訪敦 『眼窩(がんか)裏の火事』
このテーマの為にどれだけの取材を重ねたのだろう。
この人のルーツは私たちのルーツでもあり、会場の一枚一枚の絵は全てが一つの作品となって物言うてくる。
北海道出身の作家だけれど広島に縁のある方なので是非、広島市現代美術館で再現してほしい。

芸術新潮で観て以来、諏訪さんの豆腐の絵も直に観てみたかった!
これも目的のひとつ。
私、写実絵画は基本的に好きじゃない。でも、すごかった!
2023 2月26日まで。
帰りにmoji展で、ぶっちぎりの人気だったシューマン(小2)(キントレ)の目黒の家にも。

3日目
エゴン シーレ(東京都美術館)も覗いてから、一目散に江戸川自然動物園に!

動くとこみれました!
オオアリクイがずーっと観たかったんです。
ワライカワセミも大笑いしてました!
小さな動物園だけどおススメです。
和子ちゃん、清水君、急なことなのに東京で会ってくれてありがとう。
オスカルさま、またカモメのお留守番ありがとう!
まだ60代ですけど。
2023年01月24日
わぁ、よこなぐりの雪が降ってきました。天気予報当たるんだ!
昨夜は思いがけずともだちが「今日は早めのお誕生日会よ。」って。

「もう誕生日なんて嬉しくないんだけど!」とぶつぶつ言いながら友達のフランス語の歌に加わる。ジョワイユアーニーベーセー♬
紙の皿のカステラに🍓を添えて、手作りの甘い玉子焼き多めのちらし寿司とチューリップが2本と。
ささやかなささやかなお誕生日会は、わがままな私も気持ちが温まる夜となりました。
いつもありがとね。
先週の土曜の中国新聞セレクトのカマチョフコーナーにカモメの年間スケジュールの記事がでました。
そこでも歳を聞かれまして、ギリギリ60代です。(笑)

いつも撮影してくれるケータローさんと自前衣装で参加してくれるアーティストや友達のみなさんありがとう。
カマチョフさんいっぱい書いてくれてありがとうございました。大きな記事で驚きました!
年間スケジュールカードは15年間毎年作っています。
今年はこの作家の方たちの展覧会が続きます。観に来てくださいね。

昨夜は思いがけずともだちが「今日は早めのお誕生日会よ。」って。

「もう誕生日なんて嬉しくないんだけど!」とぶつぶつ言いながら友達のフランス語の歌に加わる。ジョワイユアーニーベーセー♬
紙の皿のカステラに🍓を添えて、手作りの甘い玉子焼き多めのちらし寿司とチューリップが2本と。
ささやかなささやかなお誕生日会は、わがままな私も気持ちが温まる夜となりました。
いつもありがとね。
先週の土曜の中国新聞セレクトのカマチョフコーナーにカモメの年間スケジュールの記事がでました。
そこでも歳を聞かれまして、ギリギリ60代です。(笑)

いつも撮影してくれるケータローさんと自前衣装で参加してくれるアーティストや友達のみなさんありがとう。
カマチョフさんいっぱい書いてくれてありがとうございました。大きな記事で驚きました!
年間スケジュールカードは15年間毎年作っています。
今年はこの作家の方たちの展覧会が続きます。観に来てくださいね。

出入りーさんの水彩画展
2023年01月22日
㊗ 百回。
2023年01月16日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第百号(令和五年一月)
あっという間にカモメ句会も百回を迎えた。moji展Ⅱ『もじであそぼ。』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の六名を含めて十六名となった。



(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「祝一切」
荒波にもまれも飛び祝(た)つゆりかもめ 亨牧
初凪にこころあずけし祝島 麦
祝杯はノンアルコール年迎ふ たつみ
振袖で雪踏み初めし祝の日 愛幸
百回の祝い重なる初句会 走波
正月は赤きうるしの祝い酒 風外
大年の若大将の祝歌 中中
祝い酒片手に響く除夜の鐘 右京
健康で祝う親父の去年今年 厚子
ご祝儀の鰤競り落し最高値 茂樹
登頂を祝うごとくに吹雪止む 斑猫(旧 茂)
◎凍て星も祝ふ句会や百繰る日 六星
○祝いより祈り多くて年の明け えこ
持ち寄りの菜で祝へる初句会 ねむ女
初雀祝ふが如く飛び回り 進
歯の抜けし吾子の祝ひや福寿草 朋子
当季雑詠
福笑いひさびさにみた下の顔 亨牧
今年こそ願う自分に笑い初め 亨牧
◎百代の過客の一日初句会 麦
イチョウの葉帽にしており雪だるま 麦
音を吸い白い息吐く雪女郎 たつみ
新年の客去りし後夫(つま)と犬 たつみ
空中(そらじゅう)の雲をあつめて賀正風呂 愛幸
○友の死を知つて消せぬは賀状録 愛幸
友と逢ひさもなき話年明くる 走波
犬と散歩手のかじかみぬ犬も又 走波
福寿草黄色の艶のおもしろさ 風外
七草も特売品の端にあり 風外
風花よ迷子の我よ舞ひあがれ 中中
三日ミニカーの残る部屋にひとり 中中
大晦日話題も尽きて持て余す 右京
冬凪の音戸の瀬戸を走る船 右京
縄張りは一平米の炬燵猫 厚子
買初に気合い十分靴が鳴る 厚子
寒梅へ近づき少し遠ざかる 茂樹
寒禽の声竹藪を震はせて 茂樹
黒猫も手を出しかねる小豆粥 斑猫(旧 茂)
傾国に逢うこともなし小正月 斑猫(旧 茂)
ケラケラと吾子の笑顔や年明くる 六星
若き塗師(ぬし)大鳥居朱に蘇り 六星
着ぶくれをすずめと競う白い朝 えこ
窓際の豆苗入れて七草粥 えこ
○金釘流で書くもリハビリ年賀状 ねむ女
○黒豆の艶やかにして淑気満つ ねむ女
雪晴れの山に向かつて目を細め 進
小寒や猫らが並ぶ窓の下 進
ズムスタの歓声はるか冬の雨 朋子
青信号一歩踏み出す今朝の春 朋子
(句会寸描)
*兼題の「祝一切」は、接戦の末の、六星さんが一位となった。雑詠は、頭一つ抜け出した麦さんが一位となった。時節柄、兼題・雑詠共、新年と結び付けた句が圧倒的に多かった。句会後は、百回記念の会食を楽しんで、懐かしい人たちの話題などに話が弾んだ。
*兼題「祝一切」
◎凍て星も祝ふ句会や百繰る日 六星
百回記念の句会の挨拶句である。「凍て星」は、「夜の美術館句会」を想起させ、下五の「百繰る日」は、「カモメ句会」の歩みを物語っている。

百回目の句会が行われた日の夜も寒い。でもギャラリーの中は暖かかったです。:)
○祝いより祈り多くて年の明け えこ
この一年、世界情勢が激変して、正月を素直に祝う気分になれない昨今である。日本ならびに世界が平和であってほしいという作者の願いが込められている。
*当季雑詠
◎百代の過客の一日初句会 麦
「百代の過客」の響きに当句会のいろいろな思い出が蘇ってくる。「百代」と百回記念の句会が重なってみえる。
○友の死を知つて消せぬは賀状録 愛幸
私も毎年、「賀状録」を見直しているが、この句のように割り切れないものがどこかにある。
○金釘流で書くもリハビリ年賀状 ねむ女
不自由な手をただ悲観するのではなく何とかしたいという前向きな姿勢が感じられる。「金釘流で」がほのぼのとしてユーモラスである。
○黒豆の艶やかにして淑気満つ ねむ女
あの光沢のある落ち着いた美しい色に正月の厳かな雰囲気がよく合っている。「黒豆」(新年)と「淑気満つ」(新年)の季重なりになっているが、あまり気にならない。
2014年 第一回の句会報を茂樹さんが配ってくださいました。
茂樹さん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!


*次回予定
日時 二月五日(日)十八時~二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「春寒し」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 二月四日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 二月五日(日)
選句締切 二月八日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
あっという間にカモメ句会も百回を迎えた。moji展Ⅱ『もじであそぼ。』の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、欠席投句の六名を含めて十六名となった。



(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「祝一切」
荒波にもまれも飛び祝(た)つゆりかもめ 亨牧
初凪にこころあずけし祝島 麦
祝杯はノンアルコール年迎ふ たつみ
振袖で雪踏み初めし祝の日 愛幸
百回の祝い重なる初句会 走波
正月は赤きうるしの祝い酒 風外
大年の若大将の祝歌 中中
祝い酒片手に響く除夜の鐘 右京
健康で祝う親父の去年今年 厚子
ご祝儀の鰤競り落し最高値 茂樹
登頂を祝うごとくに吹雪止む 斑猫(旧 茂)
◎凍て星も祝ふ句会や百繰る日 六星
○祝いより祈り多くて年の明け えこ
持ち寄りの菜で祝へる初句会 ねむ女
初雀祝ふが如く飛び回り 進
歯の抜けし吾子の祝ひや福寿草 朋子
当季雑詠
福笑いひさびさにみた下の顔 亨牧
今年こそ願う自分に笑い初め 亨牧
◎百代の過客の一日初句会 麦
イチョウの葉帽にしており雪だるま 麦
音を吸い白い息吐く雪女郎 たつみ
新年の客去りし後夫(つま)と犬 たつみ
空中(そらじゅう)の雲をあつめて賀正風呂 愛幸
○友の死を知つて消せぬは賀状録 愛幸
友と逢ひさもなき話年明くる 走波
犬と散歩手のかじかみぬ犬も又 走波
福寿草黄色の艶のおもしろさ 風外
七草も特売品の端にあり 風外
風花よ迷子の我よ舞ひあがれ 中中
三日ミニカーの残る部屋にひとり 中中
大晦日話題も尽きて持て余す 右京
冬凪の音戸の瀬戸を走る船 右京
縄張りは一平米の炬燵猫 厚子
買初に気合い十分靴が鳴る 厚子
寒梅へ近づき少し遠ざかる 茂樹
寒禽の声竹藪を震はせて 茂樹
黒猫も手を出しかねる小豆粥 斑猫(旧 茂)
傾国に逢うこともなし小正月 斑猫(旧 茂)
ケラケラと吾子の笑顔や年明くる 六星
若き塗師(ぬし)大鳥居朱に蘇り 六星
着ぶくれをすずめと競う白い朝 えこ
窓際の豆苗入れて七草粥 えこ
○金釘流で書くもリハビリ年賀状 ねむ女
○黒豆の艶やかにして淑気満つ ねむ女
雪晴れの山に向かつて目を細め 進
小寒や猫らが並ぶ窓の下 進
ズムスタの歓声はるか冬の雨 朋子
青信号一歩踏み出す今朝の春 朋子
(句会寸描)
*兼題の「祝一切」は、接戦の末の、六星さんが一位となった。雑詠は、頭一つ抜け出した麦さんが一位となった。時節柄、兼題・雑詠共、新年と結び付けた句が圧倒的に多かった。句会後は、百回記念の会食を楽しんで、懐かしい人たちの話題などに話が弾んだ。
*兼題「祝一切」
◎凍て星も祝ふ句会や百繰る日 六星
百回記念の句会の挨拶句である。「凍て星」は、「夜の美術館句会」を想起させ、下五の「百繰る日」は、「カモメ句会」の歩みを物語っている。

百回目の句会が行われた日の夜も寒い。でもギャラリーの中は暖かかったです。:)
○祝いより祈り多くて年の明け えこ
この一年、世界情勢が激変して、正月を素直に祝う気分になれない昨今である。日本ならびに世界が平和であってほしいという作者の願いが込められている。
*当季雑詠
◎百代の過客の一日初句会 麦
「百代の過客」の響きに当句会のいろいろな思い出が蘇ってくる。「百代」と百回記念の句会が重なってみえる。
○友の死を知つて消せぬは賀状録 愛幸
私も毎年、「賀状録」を見直しているが、この句のように割り切れないものがどこかにある。
○金釘流で書くもリハビリ年賀状 ねむ女
不自由な手をただ悲観するのではなく何とかしたいという前向きな姿勢が感じられる。「金釘流で」がほのぼのとしてユーモラスである。
○黒豆の艶やかにして淑気満つ ねむ女
あの光沢のある落ち着いた美しい色に正月の厳かな雰囲気がよく合っている。「黒豆」(新年)と「淑気満つ」(新年)の季重なりになっているが、あまり気にならない。
2014年 第一回の句会報を茂樹さんが配ってくださいました。
茂樹さん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!


*次回予定
日時 二月五日(日)十八時~二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「春寒し」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 二月四日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 二月五日(日)
選句締切 二月八日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
2022年~2023年 一年早っ!
2023年01月05日
2022年、最後に観た展覧会は、東広島くららであった悦ちゃんたちのグループ展。
私の好きな作家さん達のさすがな作品を堪能しました。

知ちゃんが佐野さんの作品のキティちゃんを教えてくれたので気づきました。どの作品も生きが良くてシンセン!
知ちゃんのお兄さんが病院帰りに展覧会に連れて行ってくれたから知ちゃんも私もとても嬉しかったのです。
年末は、デザイナー学院時代の同級生が町おこしをしている『ほしはら山の学校』へ。



私は料理が苦手なのだけれど息子はマメで、ジビエ料理など作ってくれました。
昔、プサンに行く船でユラユラしながらサムゲタンを食べて以来、参鶏湯を見ただけで吐きそうだったけど息子の作ったのが美味しくて復活!(笑)
年明けは宇都宮の息子家族が帰省したので久しぶりに宮島に行きました。


そこの長男のほっくんは、水族館の大きな魚が怖くてそれらは見ないように気を付けて、小さな亀さんばかり見てきました。
怖がりなのに「オレさぁ!」とか言ってて挙動がめっちゃ可愛い。
お正月が終わって少し寂しい昨日今日です。
明日は、始まりの展覧会の準備で24名の作品が掛かります。

おまけのアトム

2023年もことよろ~!
私の好きな作家さん達のさすがな作品を堪能しました。

知ちゃんが佐野さんの作品のキティちゃんを教えてくれたので気づきました。どの作品も生きが良くてシンセン!
知ちゃんのお兄さんが病院帰りに展覧会に連れて行ってくれたから知ちゃんも私もとても嬉しかったのです。
年末は、デザイナー学院時代の同級生が町おこしをしている『ほしはら山の学校』へ。



私は料理が苦手なのだけれど息子はマメで、ジビエ料理など作ってくれました。
昔、プサンに行く船でユラユラしながらサムゲタンを食べて以来、参鶏湯を見ただけで吐きそうだったけど息子の作ったのが美味しくて復活!(笑)
年明けは宇都宮の息子家族が帰省したので久しぶりに宮島に行きました。


そこの長男のほっくんは、水族館の大きな魚が怖くてそれらは見ないように気を付けて、小さな亀さんばかり見てきました。
怖がりなのに「オレさぁ!」とか言ってて挙動がめっちゃ可愛い。
お正月が終わって少し寂しい昨日今日です。
明日は、始まりの展覧会の準備で24名の作品が掛かります。

おまけのアトム

2023年もことよろ~!
2022年の大トリは28歳の民藝大好きオシャレ男子!
2022年12月27日
28歳の塗師 名村航 ナムラワタルの 漆と鉛筆






やる気満々の若い作家っていいですねー!
宮島⛩でカヌーガイドもされているので今度鳥居をくぐってこようか!
久々に津川洋子さんの猫↓( ´∀` )

最近のこと。
友だちが原因の分からない病気になった。
友だちは私の名前は忘れちゃったけど顔は覚えている。昨日、「ここの辺がね、破れてたから繕ったよ、私だから下手だけどね。好きな服を持って帰っててゴメンね。」と言うとじっと顔を見て「ありがと。」ととても小さな声で言った。そう言ったと思う。
やっと病名が分かったところでこれから家族が大変ですと先生に言われた。経験のない世界に入っていくのだから怖いだろう。最後の時をどうしたいかと急に言われても説明されても。私だったら何もしていらないと家族でもない私が言った。何も言えない友だちと家族と先生の間の時間。重かった。






やる気満々の若い作家っていいですねー!
宮島⛩でカヌーガイドもされているので今度鳥居をくぐってこようか!
久々に津川洋子さんの猫↓( ´∀` )

最近のこと。
友だちが原因の分からない病気になった。
友だちは私の名前は忘れちゃったけど顔は覚えている。昨日、「ここの辺がね、破れてたから繕ったよ、私だから下手だけどね。好きな服を持って帰っててゴメンね。」と言うとじっと顔を見て「ありがと。」ととても小さな声で言った。そう言ったと思う。
やっと病名が分かったところでこれから家族が大変ですと先生に言われた。経験のない世界に入っていくのだから怖いだろう。最後の時をどうしたいかと急に言われても説明されても。私だったら何もしていらないと家族でもない私が言った。何も言えない友だちと家族と先生の間の時間。重かった。
カモメ夜の美術館句会はただいま99回目( ´∀` )
2022年12月13日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第九十九号(令和四年十二月)
午後六時にはすっかり暗くなる年の瀬を迎えた。「菅田茂さん 細密画展」の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての菅田茂さん(俳号:茂)と欠席投句の六名を含めて十三名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「寒一切」
寒々(さむさむ)と飛びつく子等の紅き頬 たつみ
◎寒木や言の葉探す別れ際 朋子
○寒風や白無垢凛と大鳥居 六星
○文机に一輪飾る寒椿 走波
身を隠すやうに真白き寒椿 茂樹
寒(かん)苦(く)鳥(ちょう)言い訳多きクリスマス 厚子
日曜も寒しレジの列は長し 中中
◎寒晴や小学生の膝小僧 えこ
空は青つのる寒さの街路樹や 愛幸
背を丸め僅かなあてで寒造り 進
寒の朝ゴミを眺むる鴉かな 風外
寒(かん)鴉(あ)落つ先に一個の熟柿 茂
瀧の如牛の尿(しと)する寒き朝 ねむ女
当季雑詠
冬の雷堂安律の蹴りや蹴り たつみ
○亡き友の誕生日なり冬苺 たつみ
ジグソーの最後のピース年の暮 朋子
腕吊りし夫の帰宅冬立つ日 朋子
犬の道ふくら雀は一列に 六星
こたつ布団ひっぱり出して季節替え 六星
街路樹に赤い実のなる十二月 走波
清掃のリヤカーに落葉満載 走波
電柱の影ぼんやりと十二月 茂樹
◎冬の月コンビナートの中天に 茂樹
ジャイアントキリングをみた冬の夜 厚子
朝焼けに色付く団地冬の朝 厚子
引き裂くも正義とばかり大根引き 中中
遠山は堂々冬を迎えおり 中中
よいこともけっこうあったなぁ日記買う えこ
凩や褪せた遊具のまぬけ顔 えこ
老いし手のその皺の筋冬日向 愛幸
ストーブを備えしのぐも厳し時代(とき) 愛幸
にぶき空葉のなき枝に鶲来て 進
ディーゼルの揺るる窓から枯野見ゆ 進
猫鴉千代田の個展は雪の中 風外
一輪の雪の椿の重さかな 風外
鬱病の眼を上げて観る冬の月 茂
アイゼンの歯を磨く手に冬の月 茂
○点滴のしずくのリズム十二月 ねむ女
好物の赤飯なりし師走膳 ねむ女
(句会寸描)
*兼題の「寒一切」は、大接戦の末の、朋子さんとえこさんが一位となった。雑詠は、茂樹が一位となった。兼題は、寒さが伝わってくる句が多かった。雑詠は、本格的な冬の到来を告げる句が数多く見受けられた。
*兼題「寒一切」
◎寒木や言の葉探す別れ際 朋子
いろいろと想像力をかきたてる句である。恋人との「別れ際」なのか、久しぶりに会った友人なのか・・・。
◎寒晴や小学生の膝小僧 えこ
子供は風の子とよく言われるが、元気よく走り回っている様子が目に浮かぶ。
○寒風や白無垢凛と大鳥居 六星

「大鳥居」はどうやら大修理を終えた宮島のようである。花嫁の希望に満ちた中できりっとした様子が絵になっている。
○文机に一輪飾る寒椿 走波
よく整理された文机に「一輪」の寒椿が落ち着いた雰囲気を醸し出している。本を読むのも文章を書くことも気持ちよくできると思われる。
*当季雑詠
◎冬の月コンビナートの中天に 茂樹
私のふるさとである水島の亀島山に登って眺めたコンビナートの景に偶然月がかかっていた。
○亡き友の誕生日なり冬苺 たつみ
その日がくると、どうしても、親しかった友人のことを思い出す。下五の「冬苺」がなんとも切ない。
○点滴のしずくのリズム十二月 ねむ女
入院されている時の様子と思われるが、中七の「しずくのリズム」の明るい言い回しから順調に治療が進んでいるように感じられる。
一月は、100回記念の句会のため、予定を変更しています。
*次回予定
日時 一月八日(日)十八時〜二十時
十八時〜句会 予め印刷した清記一覧を選句・披講、選評等
十九時〜二十時 食事会(各自一品持参)
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「祝を入れた冬の句」一句と当季雑詠を二句
投句締切 一月七日(土)
投句先 メールにて茂樹まで
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 一月七日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 一月八日(日)
選句締切 一月十一日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
なんと、100回も俳句会をカモメでしています。茂樹さんのおかげで楽しく続いています。
次回100回記念の句会は是非1品持ち寄りで乾杯しましょう!
時節柄、ドアオープンで換気をしますのでメンバーの方は暖かくして来てください。
午後六時にはすっかり暗くなる年の瀬を迎えた。「菅田茂さん 細密画展」の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての菅田茂さん(俳号:茂)と欠席投句の六名を含めて十三名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「寒一切」
寒々(さむさむ)と飛びつく子等の紅き頬 たつみ
◎寒木や言の葉探す別れ際 朋子
○寒風や白無垢凛と大鳥居 六星
○文机に一輪飾る寒椿 走波
身を隠すやうに真白き寒椿 茂樹
寒(かん)苦(く)鳥(ちょう)言い訳多きクリスマス 厚子
日曜も寒しレジの列は長し 中中
◎寒晴や小学生の膝小僧 えこ
空は青つのる寒さの街路樹や 愛幸
背を丸め僅かなあてで寒造り 進
寒の朝ゴミを眺むる鴉かな 風外
寒(かん)鴉(あ)落つ先に一個の熟柿 茂
瀧の如牛の尿(しと)する寒き朝 ねむ女
当季雑詠
冬の雷堂安律の蹴りや蹴り たつみ
○亡き友の誕生日なり冬苺 たつみ
ジグソーの最後のピース年の暮 朋子
腕吊りし夫の帰宅冬立つ日 朋子
犬の道ふくら雀は一列に 六星
こたつ布団ひっぱり出して季節替え 六星
街路樹に赤い実のなる十二月 走波
清掃のリヤカーに落葉満載 走波
電柱の影ぼんやりと十二月 茂樹
◎冬の月コンビナートの中天に 茂樹
ジャイアントキリングをみた冬の夜 厚子
朝焼けに色付く団地冬の朝 厚子
引き裂くも正義とばかり大根引き 中中
遠山は堂々冬を迎えおり 中中
よいこともけっこうあったなぁ日記買う えこ
凩や褪せた遊具のまぬけ顔 えこ
老いし手のその皺の筋冬日向 愛幸
ストーブを備えしのぐも厳し時代(とき) 愛幸
にぶき空葉のなき枝に鶲来て 進
ディーゼルの揺るる窓から枯野見ゆ 進
猫鴉千代田の個展は雪の中 風外
一輪の雪の椿の重さかな 風外
鬱病の眼を上げて観る冬の月 茂
アイゼンの歯を磨く手に冬の月 茂
○点滴のしずくのリズム十二月 ねむ女
好物の赤飯なりし師走膳 ねむ女
(句会寸描)
*兼題の「寒一切」は、大接戦の末の、朋子さんとえこさんが一位となった。雑詠は、茂樹が一位となった。兼題は、寒さが伝わってくる句が多かった。雑詠は、本格的な冬の到来を告げる句が数多く見受けられた。
*兼題「寒一切」
◎寒木や言の葉探す別れ際 朋子
いろいろと想像力をかきたてる句である。恋人との「別れ際」なのか、久しぶりに会った友人なのか・・・。
◎寒晴や小学生の膝小僧 えこ
子供は風の子とよく言われるが、元気よく走り回っている様子が目に浮かぶ。
○寒風や白無垢凛と大鳥居 六星

「大鳥居」はどうやら大修理を終えた宮島のようである。花嫁の希望に満ちた中できりっとした様子が絵になっている。
○文机に一輪飾る寒椿 走波
よく整理された文机に「一輪」の寒椿が落ち着いた雰囲気を醸し出している。本を読むのも文章を書くことも気持ちよくできると思われる。
*当季雑詠
◎冬の月コンビナートの中天に 茂樹
私のふるさとである水島の亀島山に登って眺めたコンビナートの景に偶然月がかかっていた。
○亡き友の誕生日なり冬苺 たつみ
その日がくると、どうしても、親しかった友人のことを思い出す。下五の「冬苺」がなんとも切ない。
○点滴のしずくのリズム十二月 ねむ女
入院されている時の様子と思われるが、中七の「しずくのリズム」の明るい言い回しから順調に治療が進んでいるように感じられる。
一月は、100回記念の句会のため、予定を変更しています。
*次回予定
日時 一月八日(日)十八時〜二十時
十八時〜句会 予め印刷した清記一覧を選句・披講、選評等
十九時〜二十時 食事会(各自一品持参)
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「祝を入れた冬の句」一句と当季雑詠を二句
投句締切 一月七日(土)
投句先 メールにて茂樹まで
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 一月七日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 一月八日(日)
選句締切 一月十一日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
なんと、100回も俳句会をカモメでしています。茂樹さんのおかげで楽しく続いています。
次回100回記念の句会は是非1品持ち寄りで乾杯しましょう!
時節柄、ドアオープンで換気をしますのでメンバーの方は暖かくして来てください。
自由なギャラリー
2022年12月11日
つくづく自由なギャラリーだなぁと思う。
「キュービズムって分かる? あ、サノさんにも聞いてみよ。」キシンさん
「描いていい?」「描いていい?」エッチャン
「3mの崖から落ちたんよー、顔から。」「私が先生と呼ぶのは先生だけよー。」「リボンは好きよ~」マリちゃん
「今から歌ってきます♬ 聖子ちゃんとかね。」ショウコちゃん
「そろそろ帰ろうか。」トクオさん
昨日の閉店前も自由でアートで下町なベルエポックなカモメでした。
菅田茂 作品展
時間の分泌物2+
12/1~12/15
スゲタシゲル
オオゾウムシ
ヤエヤマサソリ
オオセンチコガネ

今回+で作品を展示しているポーセラアーツのMISAKIさん。
今日土曜日は広島城周辺を周るブラアリタがありました。
西条方面からちびっ子も沢山参加でお天気も良く良かったです!

「キュービズムって分かる? あ、サノさんにも聞いてみよ。」キシンさん
「描いていい?」「描いていい?」エッチャン
「3mの崖から落ちたんよー、顔から。」「私が先生と呼ぶのは先生だけよー。」「リボンは好きよ~」マリちゃん
「今から歌ってきます♬ 聖子ちゃんとかね。」ショウコちゃん
「そろそろ帰ろうか。」トクオさん
昨日の閉店前も自由でアートで下町なベルエポックなカモメでした。
菅田茂 作品展
時間の分泌物2+
12/1~12/15





今回+で作品を展示しているポーセラアーツのMISAKIさん。
今日土曜日は広島城周辺を周るブラアリタがありました。
西条方面からちびっ子も沢山参加でお天気も良く良かったです!

ニジノオト とがわこういちろう個展
2022年12月01日
10月の竹富島
2022年11月28日
10月17日から沖縄県八重山郡竹富町字竹富に行ってきました。
久しぶりに竹富のみなさんに会いたくて!

仲筋(ナージ)の前泊(マイドーリャ)さんのお宅を借りて住んでいた家。

子どもたちが半年通った竹富小学校。

コンドイ 天気が悪くて海がきれいじゃなかった。

カイジ 初めて潜った時にはここは魚が輪舞していた!🐟🐟🐟🐟🐟

エイタツが星の砂を売っている場所。

そこに居た八重山アサギマダラだっけ?

コンドイで拾った貝。

新田観光の水牛。

内盛荘のさなえちゃんかかなえちゃんは小っちゃかったからわかんない~。

やらぼの海老の八重蕎麦を食べたかったのにまりちゃんのお母さん足が悪くてお休み。

まりちゃんのお母さんが作ってくれた服を着て行ったのに見てもらえなくてザンネン。。

当時も今もお世話になりっぱなしの由美ねーさんと島仲のおやじさん。

由美ねーさんは島の神事を司る人もしている。

長女の弥生ちゃんが染めと織りの技術を引き継いで伝承している。人出不足らしいけど無理を言ってミンサー織りの帯をオーダーさせてもらったので楽しみ~!

西桟橋 その頃は、ここで釣りをしてはウツボがかかって味噌汁に入れてみたりしていた。

安里屋ユンタの家は修復中。

町の旧保育園でやっていた昔の写真展のこの写真は前本の武子おばあではないかなぁ?

今回は小浜荘に主に泊った。

毎朝家族できれいにお掃除。島の人はきれい好きです。

ごはんも美味しくていいとこだった。
リモートワークで内地からいつも来るらしい常連さんがビール飲みながら仕事をしている!

部屋にかかっていた絵。

一泊だけ忍にいにいのマキ荘に泊めてもらう。

部屋に可愛いランプ。

夜ごはんはたけみちゃんかとみえちゃんのお店に!双子の女の子。どっちか分かんない~。ゴメン

夜は星がきれいで天の川も流れていました。

島のホタルも!!

道端にはパパイヤがなっているけれど熟したころにはカラスが食べるのでいつも青いうちにもいで食べていたなー。

これ何かな?丸い白い花が海へ続く道に沢山ゆらゆら。

せっかく水着を持って行ったから泳ぎましたよ!
コンドイは浅いから西桟橋のあたりで。
泳いでるの私だけでした。
また行くね!!
久しぶりに竹富のみなさんに会いたくて!

仲筋(ナージ)の前泊(マイドーリャ)さんのお宅を借りて住んでいた家。

子どもたちが半年通った竹富小学校。

コンドイ 天気が悪くて海がきれいじゃなかった。

カイジ 初めて潜った時にはここは魚が輪舞していた!🐟🐟🐟🐟🐟

エイタツが星の砂を売っている場所。

そこに居た八重山アサギマダラだっけ?

コンドイで拾った貝。

新田観光の水牛。

内盛荘のさなえちゃんかかなえちゃんは小っちゃかったからわかんない~。

やらぼの海老の八重蕎麦を食べたかったのにまりちゃんのお母さん足が悪くてお休み。

まりちゃんのお母さんが作ってくれた服を着て行ったのに見てもらえなくてザンネン。。

当時も今もお世話になりっぱなしの由美ねーさんと島仲のおやじさん。

由美ねーさんは島の神事を司る人もしている。

長女の弥生ちゃんが染めと織りの技術を引き継いで伝承している。人出不足らしいけど無理を言ってミンサー織りの帯をオーダーさせてもらったので楽しみ~!

西桟橋 その頃は、ここで釣りをしてはウツボがかかって味噌汁に入れてみたりしていた。

安里屋ユンタの家は修復中。

町の旧保育園でやっていた昔の写真展のこの写真は前本の武子おばあではないかなぁ?

今回は小浜荘に主に泊った。

毎朝家族できれいにお掃除。島の人はきれい好きです。

ごはんも美味しくていいとこだった。
リモートワークで内地からいつも来るらしい常連さんがビール飲みながら仕事をしている!

部屋にかかっていた絵。

一泊だけ忍にいにいのマキ荘に泊めてもらう。

部屋に可愛いランプ。

夜ごはんはたけみちゃんかとみえちゃんのお店に!双子の女の子。どっちか分かんない~。ゴメン

夜は星がきれいで天の川も流れていました。

島のホタルも!!

道端にはパパイヤがなっているけれど熟したころにはカラスが食べるのでいつも青いうちにもいで食べていたなー。

これ何かな?丸い白い花が海へ続く道に沢山ゆらゆら。

せっかく水着を持って行ったから泳ぎましたよ!
コンドイは浅いから西桟橋のあたりで。
泳いでるの私だけでした。
また行くね!!
十一月の俳句会 兼題 「冬の字を入れた冬の季語」
2022年11月14日
カモメのばぁばぁ「夜の美術館」句会報第九十八号(令和四年十一月)
十一月に入り急に肌寒さを感じるようになってきた。「鳴輪裕子さん 刺繍展」の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての鳴輪裕子さん(俳号:鳴滝山)と欠席投句の二名を含めて十二名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「冬の字を入れた冬の季語」
○冬ぬくし羽音聞こゆる深夜かな 六星
近づくも遠くへ逃げぬ冬の蝶 茂樹
冬の朝リードを伝う犬の鼓動 走波
○読みかけた冬の始めの物語 愛幸
冬晴れや老木天へ両手挙げ 朋子
冬の虫部屋中ふらり逃げ果(おお)す 厚子
目を細め窓に冬晴れ日陰のわたし 鳴滝山
車止め横切る鹿や今朝の冬 進
◎掌に干菓子一片冬日和 たつみ
姿見えず鋭声(どごえ)しきりに冬の鳥 えこ
ぽってりと厚み増したる冬の雲 麦
○冬の灯をともし画廊は夜となり 舟舟
当季雑詠
オリオンが見ている我はここにいる 六星
ブランチはホットケーキとラジオFM 六星
薄ら日の十一月の雲厚し 茂樹
遠山に少し日のさす初時雨 茂樹
千枚漬け友に会えずに三年目 走波
毛糸編む身につける人思いつつ 走波
紅(くれない)に染まりきしもの南天果 愛幸
寒月の朝陽をあびて白くなり 愛幸
晩秋や水音の主潜む池 朋子
冬ざれや焦がせし鍋に八つ当たり 朋子
冬めきてくしやみ響ける朝の駅 厚子
着ぶくれの何が余計か我に問う 厚子
生姜湯の湯気とお香の煙舞う 鳴滝山
起きぬけのパジャマにコート便利だな 鳴滝山
青空に遠く浮かびし鷹一つ 進
肩に乗る小さき猫や初時雨 進
凩や大型バイクの駆動音 たつみ
◎舶来の赤いキルトや冬支度 たつみ
短日や雲らもおうちに帰りやんせ えこ
繰り言の空耳消えぬ時雨(しぐれ)雨(あめ) えこ
○散り紅葉掃かずもてなし延命寺 麦
焼き味噌と旧き友居て新酒酌む 麦
冬の海色に染めたる一糸かな 舟舟
冬の月一針ごとに蠢きぬ 舟舟

(句会寸描)
*兼題の「冬の字を入れた冬の季語」は、激戦の末、たつみさんが一位となった。雑詠も、たつみさんが一位となった。兼題は、それぞれ個性的な冬の句が並んだ。雑詠は、季節の変わり目らしい句が目についた。
*兼題 「冬の字を入れた冬の季語」
◎掌に干菓子一片冬日和 たつみ
窓際にやわらかな冬の日差しが射しこんで、温もりのある光景。お茶のよい香りがただようひとときをしみじみ楽しんでいる。
○冬ぬくし羽音聞こゆる深夜かな 六星
何かの拍子に入り込んできた冬の虫か、それとも屋外の鳥が飛んでいる羽音だろうか。暖かな蒲団の中で聞こえてくる音にじっと耳を傾けている。
○読みかけた冬の始めの物語 愛幸
それからどうなったのか、思わず引き込まれるような語り口である。どのような本なのか想像してみるのも楽しい。
○冬の灯をともし画廊は夜となり 舟舟
本日のギャラリーへの挨拶句である。当初よりカモメ句会は、ここの画廊をお借りして夜に開かせていただいている。いつもこの場を提供して下さるオーナーさんと作家さんに改めて感謝したい。
*当季雑詠
◎舶来の赤いキルトや冬支度 たつみ
冬物の衣類を探していたら、偶然鮮やかな「赤いキルト」が目についた。上五にわざわざ「舶来の」と入れたところに作者の深い思い入れが感じられる。
○散り紅葉掃かずもてなし延命寺 麦
お寺として、このようなもてなし方もあるのかなと、感心した。境内にちりばめられた「散り紅葉」の景は美しく、「延命寺」の名前も効果的である。
*次回予定
日時 十二月四日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「寒一切を入れた冬の句」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 十二月三日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 十二月四日(日)
選句締切 十二月七日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
十一月に入り急に肌寒さを感じるようになってきた。「鳴輪裕子さん 刺繍展」の会場をお借りして、いつものように十八時開始となった。参加者は、初めての鳴輪裕子さん(俳号:鳴滝山)と欠席投句の二名を含めて十二名となった。

(◎印は高点句、◯印は次点句 ○○○は原句修正箇所)
(兼題は清記順に列記 雑詠も兼題の清記順に列記)
兼題 「冬の字を入れた冬の季語」
○冬ぬくし羽音聞こゆる深夜かな 六星
近づくも遠くへ逃げぬ冬の蝶 茂樹
冬の朝リードを伝う犬の鼓動 走波
○読みかけた冬の始めの物語 愛幸
冬晴れや老木天へ両手挙げ 朋子
冬の虫部屋中ふらり逃げ果(おお)す 厚子
目を細め窓に冬晴れ日陰のわたし 鳴滝山
車止め横切る鹿や今朝の冬 進
◎掌に干菓子一片冬日和 たつみ
姿見えず鋭声(どごえ)しきりに冬の鳥 えこ
ぽってりと厚み増したる冬の雲 麦
○冬の灯をともし画廊は夜となり 舟舟
当季雑詠
オリオンが見ている我はここにいる 六星
ブランチはホットケーキとラジオFM 六星
薄ら日の十一月の雲厚し 茂樹
遠山に少し日のさす初時雨 茂樹
千枚漬け友に会えずに三年目 走波
毛糸編む身につける人思いつつ 走波
紅(くれない)に染まりきしもの南天果 愛幸
寒月の朝陽をあびて白くなり 愛幸
晩秋や水音の主潜む池 朋子
冬ざれや焦がせし鍋に八つ当たり 朋子
冬めきてくしやみ響ける朝の駅 厚子
着ぶくれの何が余計か我に問う 厚子
生姜湯の湯気とお香の煙舞う 鳴滝山
起きぬけのパジャマにコート便利だな 鳴滝山
青空に遠く浮かびし鷹一つ 進
肩に乗る小さき猫や初時雨 進
凩や大型バイクの駆動音 たつみ
◎舶来の赤いキルトや冬支度 たつみ
短日や雲らもおうちに帰りやんせ えこ
繰り言の空耳消えぬ時雨(しぐれ)雨(あめ) えこ
○散り紅葉掃かずもてなし延命寺 麦
焼き味噌と旧き友居て新酒酌む 麦
冬の海色に染めたる一糸かな 舟舟
冬の月一針ごとに蠢きぬ 舟舟

(句会寸描)
*兼題の「冬の字を入れた冬の季語」は、激戦の末、たつみさんが一位となった。雑詠も、たつみさんが一位となった。兼題は、それぞれ個性的な冬の句が並んだ。雑詠は、季節の変わり目らしい句が目についた。
*兼題 「冬の字を入れた冬の季語」
◎掌に干菓子一片冬日和 たつみ
窓際にやわらかな冬の日差しが射しこんで、温もりのある光景。お茶のよい香りがただようひとときをしみじみ楽しんでいる。
○冬ぬくし羽音聞こゆる深夜かな 六星
何かの拍子に入り込んできた冬の虫か、それとも屋外の鳥が飛んでいる羽音だろうか。暖かな蒲団の中で聞こえてくる音にじっと耳を傾けている。
○読みかけた冬の始めの物語 愛幸
それからどうなったのか、思わず引き込まれるような語り口である。どのような本なのか想像してみるのも楽しい。
○冬の灯をともし画廊は夜となり 舟舟
本日のギャラリーへの挨拶句である。当初よりカモメ句会は、ここの画廊をお借りして夜に開かせていただいている。いつもこの場を提供して下さるオーナーさんと作家さんに改めて感謝したい。
*当季雑詠
◎舶来の赤いキルトや冬支度 たつみ
冬物の衣類を探していたら、偶然鮮やかな「赤いキルト」が目についた。上五にわざわざ「舶来の」と入れたところに作者の深い思い入れが感じられる。
○散り紅葉掃かずもてなし延命寺 麦
お寺として、このようなもてなし方もあるのかなと、感心した。境内にちりばめられた「散り紅葉」の景は美しく、「延命寺」の名前も効果的である。
*次回予定
日時 十二月四日(日)十八時〜二十時
場所 カモメのばぁばぁ
投句 兼題「寒一切を入れた冬の句」一句と当季雑詠を二句
※新型コロナウイルスの状況次第では、通信句会とします。
投句締切 十二月三日(土)
投句先 茂樹または六星さん
清記公表 十二月四日(日)
選句締切 十二月七日(水)
選句連絡先 茂樹まで
(茂樹 記)
今年もシュトレン&鳴輪裕子の刺繍展
2022年11月07日